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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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キャラバン「ザ・バックカタログ・ソングス」



14年作。カンタベリー・ロックの大物、復活キャラバン、スタジオ盤新譜に続いて快調に更に2枚リリース。まずは定番、過去曲の現メンバー・リメイク集。フォーカスもジャーニーも以前出してて売れてますからね。『グレイとピンクの地』『ナイン・フィート・アンダーグラウンド』の大作カヴァーズから、『ヘッドロス』『メモリー・レイン・ヒュー』等のポップ作まで漏れのない選曲。新メンバーのマーク・ウォーカー(ds)の演奏は、基本故リチャード・コフランのものを踏襲しているが、若干ジャジーな感覚があって飽きさせない。パイ・ヘイスティングス(Vo,g)の楽曲が多いのは、彼が現リーダーなので仕方がない所か。元カヤック、キャメルのヤン・シェルハース(Key)は時々リック・ウェイクマン化する以外(笑)はこなれていて、悪くない。来日に期待?
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エイジア「グラヴィタス~荘厳なる刻」


14年作。復活エイジア、4枚目のスタジオ盤が発売。スティーブ・ハウが円満退社、新卒サム・クールソン(g)入社後としては1作目。結論から言うと、ウエットンのソロ・アルバムとして見れば大傑作だが、エイジアと云うバンドとして見るとちょっと・・てな感じ。布陣としては『アストラ』期か、90年台のパット・スロール在籍時に戻った感じだが、新任ギタリストの見せ場が余り生かされていないウイーク・ポイントが一緒。スティーブ・ルカサーかポール・ギルバートが最初の候補だったそうだけど、その個性の強い御二方のどちらかの方が面白かった様な・・・。ダウンズ、前3作の時はハウとウエットンのバランスを取る為か、かなり存在感があったが、この人、他にリーダー格が一人いると一歩引いてしまうのですな。その為「ウエットンのソロ作のプロデューサー」的な立ち位置になり、作曲には参加しているのだがエイジアらしからぬ、プログレ的な長尺物もあったりして、やはり印象は「ウエットンのソロ」である。曲の出来は良いのだが・・・。過去のパターンだとこの布陣は1枚だけとかの短期政権に終わってしまいそうなので、次作はもう少し新人の見せ場をお願いします。

ケン・ハイダーズ・タリスカー「グレニシアを夢見て」


75年作。所謂「犬ジャケ」で有名な作品。ケン・ハイダー(ds,Per)は、カンタベリー・ミュージック周辺でも活躍しているジャズ・ドラマー。ジャンルを問わない競演も多く、現在もチベット音楽やテクノ・バンドとのコラボを初め、様々な他流試合を経験している辺りは、紛れも無くプログレッシブ・スピリッツを持つアーティスト。オーソドックスなジャズを演らないピップ・パイル、と言った所か。このアルバムは彼のジャズ・ロック・ユニット、タリスカーの1作目。メンバーの殆どがスコットランド出身である事から、ケルト音楽とフリー・ジャズの融合をコンセプトにして、聴く人によってはかなり珍妙な音世界を創り出している。旋律はケルトなのにアヴァンギャルドでフリーな演奏なので、全然ヒーリングしないのである。ある意味クラナドやエンヤの対極にあるこの作品、音楽の可能性を拡大すると云う意味で、プログ・ファンにお薦めです。

クリス・スペディング「バックウッド・プログレッション」


70年作。ピンク・フロイドのツアー・ギタリストとしての顔もあるクリス・スペディング(g,Vo)は、70年台前半からジャズ・ロック・バンドのニュークリアスやバタード・オーナメンツ等でジャズ・ギターの名手として活躍、同時にソロでSSWとしても多数のアルバムを発表している、実力派なんだが器用貧乏な感のある人。ソロ・アルバムは毎回狙いを変えて違う路線をやって来るので、その音楽性の広さには感服するが、イメージの統一感の点では些か損をしている気もする。これは70年に発表された彼のファースト・ソロ。田園系プログレの風味を眩した、フォーク・ロック・アルバム、と言った感じで、得意技のテクニカルなギター演奏は(わざと)影を潜め、牧歌的なボーカルに徹している。この後はジャズ・ギターやロカビリー、売れ線のポップ・アルバム等が多くなるので、一番プログレに接近しているアルバム、だとこの一枚ですかねぇ。

ロバート・カルヴァート「ラッキー・リーフ・アンド・ロングシップス」


75年作。ホークウインド在籍中に発表されたカルヴァートのセカンド・ソロ・アルバム。プロデュースはブライアン・イーノ、バックバンドはホークウインドにピンク・フェアリーズの面々と豪華な布陣だが、本国のファンの間でもかなり毀誉褒貶の激しいアルバム。コロンブス以前にアメリカ大陸に辿り着いたヴァイキングの物語をベースにした、コンセプト・アルバムだが、そこからひいては現在の「大国アメリカ」のエゴを冷笑したストーリーが展開。オチョクリは歌詞だけに留まらず、ブルース、カントリー、ブルーグラス・・とアメリカの伝統音楽を演奏面でも(極めて悪意の篭った)ギャグにしており、この辺が評価の別れる要因だと思う。特に2曲目はビーチ・ボーイズの悪質なパロディになっており、これで爆笑するか呆れ返るかでこのアルバムの好悪がはっきりするだろう。(「Barbara Ann」が「Barbarian(野蛮人)」になっちゃう(^_^;)。)カルヴァートのソロは取っ付きにくいが歯応えのある、個性の強い作品ばかりなので、その内別な作品もこのブログで取り上げて紹介したい。

ロバート・カルヴァート「ハイプ」


81年作。故ロバート・カルヴァートは、ホークウインドの初期メンバーで詩人兼ミュージシャン。初期ホークスでは作詞等のコンセプト・メーカー及びポエトリー・リーディングを担当、その立ち位置はクリムゾンのピート・シンフィールドに近い。その後はホークスに出たり入ったり、リード・ボーカルやキーボードを担当した事もある。ソロ・アルバムも多数発表しているが、他のメンバーのソロと違うのは、殆どのアルバムが、バンド本体の音楽性と大きくかけ離れている事。これはホークスのメンバーでは実は珍しい。政治的なネタを英国人流のブラックな歌詞で包んだものが多く、「政治的なニール・イネス」辺りが最も言い表しているか。この81年のソロはプレスリーばりの人気歌手の生涯を通して、イギリスの芸能界、更に国民性までを皮肉ったもので、ちょっと敵わんなぁと云う気がして来る。原歌詞も難解なので、ロジャー・ウォーターズのアルバムにでも取り組むつもりで向きあいましょう。

ディスクス「ディスクス ファースト」



99年作。インドネシアの闇鍋ごった煮プログレ・バンド、ディスクスのファースト、伊メロウ・レーベルから再発。哀愁のシンフォニック系プログに、クリムゾン流の変拍子、それにデスメタルにフュージョン、インドネシアの民族音楽であるガムランやケチャ、ジャイポンガンを混ぜこぜしてあぁもう何が何だか判らない(^_^;)。先に国内発売された、セカンド程ぶっ壊れた感じは無く、むしろシンフォニック・ロックのアルバムとしてまだまともには聴ける内容、それでも銅鑼は鳴っている(^_^;)。とにかくプログレ好きが求める「何じゃこりゃーって云う聴いた事のない音楽」としては久々の大ヒット、セカンド共々マスト・バイ(死語)のアイテム。インドネシアのプログレ・バンドは、今回他にも数枚購入したので、そのうちこのブログでも幾つか紹介します。

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