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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ホウクローズ「ドリーム」


13年作。英国スペース・サイケデリック・ロックの長老、ホークウインドの別働隊、ホウクローズまさかの2年連続のスタジオ盤の新譜。メンバーはコロッコロ変わっているが、今回は現ホークウインドのハーベイ・バーンブリッジ(Vo,Key,Synth)、デイブ・ピアース(ds)が参加。他には70年代からホークスに出たり入ったりの人達が多数参加、面倒臭いからいちいち書かないが、同窓会的雰囲気のある一作。クローズ隊の特色としてはホークス本体+その時々の流行りもののオト作り、と言った傾向があるが、今回は原点回帰、70年代のホークス的スペース・ロック作品。中身はいつものホークウインド節そのまんまなので、お色直しを楽しむアルバムなのね、と云う気もして来るが・・・。来月はもう一つの別働隊、ホーク・フェアリーズ(ホークスとピンク・フェアリーズの合体バンド)のライブ盤も発売されるし、再び「月刊ホークウインド」の状態になっている。ホークウインドとリック・ウェイクマンとタンジェリン・ドリームの新譜だけ聴いてても、一年が終わってしまうのはやっぱ不健康だよなぁ(;_;)。
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アサガイ「ジンバブエ」


71年作。アフロ・ロック・バンドの雄、アサガイのセカンドが初CD化。以前に紹介したクリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・マインのドゥドゥ・ブクワナ(as)が中心となり、南アフリカ出身のミュージシャンが集合したジャズ・ロック・バンドで、オシビサ、デモン・ファズと並んで人呼んで70年代アフロ・ロック三大バンド。オトはフリー・ジャズ寄りのブラザーフッド~とは異なり、よりプログレ寄り、ファンク寄り。全てアフリカの民族音楽「ハイライズ」を基にした曲作りが為されている。メンバーのモンゲジ・フェザ(cornet)はキース・ティペット、エルトン・ディーンとも演奏を共にしており、この辺でクリムゾン人脈やソフト・マシーン人脈とも関わって来るのが70年代英国ロック界の奥深さ。クラブDJにも人気があるので、ブラック・ミュージックに分類されている事があるかも。

マザー・マラーズ・ポータブル・マスターピース・カンパニー「1970-1973」



70~73年作。ムーグ・シンセサイザーの開発に従事、ジョン・ケージのエンジニア等を経て新時代の「楽器」による音楽を創造しようとした、デヴィッド・ボーデン(Key,Synth)のユニットのコンピレーションが初CD化。①富田勲、ウエンディ・カーロスらの演奏したオーケストラの電子化②ロック・バンドの中でのテルミンの様な「異物」としての飛び道具的な使用法、この二つのムーグの使用法を最初から封印し、ムーグでしか不可能な音楽を作ろうとしたこのユニット、敢えて云うなら米国人だが、後年のドイツ勢、ポポル・ブー、タンジェリン・ドリームの質感に近い。同じ課題を模索して同じ地点に辿り着いたのだろうか。未だテクノ的なポリリズム、フュージョン的な予定調和の地点までは行かず、メロディ・ラインの呪縛が残っているのが時代と考え合わせると興味深い。時代に現れた新しいガジェットを、どう使いこなしていくかの暗中模索の時期に現れた屹立としたアルバムです。

ジョン・ロッジ「ナチュラル・アベニュー」



76年作。ムーディー・ブルースのジョン・ロッジ(Vo,b)の唯一の単独ソロ・アルバム、初リマスター版でのCD化。ジャケ絵はロジャー・ディーン、80年に出したシングル曲2曲のボーナス・トラック入り。他にもジャスティン・ヘイワード(Vo,g)との共演作があるが、そちらは「ブルー・ジェイズ」と云うユニット名義。内容は、ムーディーズの主要コンポーザーの一人であるから、当然質の高いソフト・ロック・アルバム。その意味ではバンド本体の音に限りなく近い。この時期、バンドは活動を停止しており、イエスなんかでもやった様にメンバーのソロを順繰りに出していた訳だが、丁度このロッジのアルバムとマイク・ビンダ-(Key)、グレアム・エッジ(ds)のソロ・アルバムをミックスすると殆どムーディーズの新作になる、と云うのは予定調和と見るべきか、安定感と取るべきか。良い曲は多いんだけどねぇ。

エルトン・ディーン「スリーズ・カンパニー・トゥーズ・クラウド」


97年発表。元ソフト・マシーンの故エルトン・ディーン(sax)には膨大な数のリーダー・アルバム、参加アルバムがあり、一時は集めていたのだがとても全貌は把握しきれず断念。ジャズ系ミュージシャンの常で、複数のレコード会社に多岐に渡って吹き込んでいるので、海外のマシーンのファン・サイトを閲覧しても判らないのである。アナログしか出ていないアルバムもかなり有り、また、この人の活動がむしろストレート・アヘッドなジャズ・ミュージシャンとの共演が多いので、ちょっとプログレ系のマニアでも知らない町に迷い込んでしまったみたいで、調べが付かない。このアルバムも長年『トゥーズ・アンド・スリーズ』と云う別アルバムと同じ内容だと勘違いしていたが、入手して見たら完璧に別物。70年代後半の未発表セッションのCD化で、イワン・ツァグニー(g)、マルシア・マット(b)とのトリオ(?),元ゴング等のピップ・パイル(ds)とのデュオの演奏が交互に収められている。相変わらずのフリー系の演奏だが、ディーンは知的にトバしていて、快調。

ヒュー・ホッパー&ハニー・ライド・ミー・ア・ゴート「ゴート・ホッパー」



13年発表。カンタベリー派のベーシスト、故ヒュー・ホッパーの「新譜」。一瞬生き返ったんじゃないかとヒヤヒヤしたが、晩年期の若手アヴァン・ロック・バンドとのコラボ作品。当時アナログ・シングルで発売したものに、未発表セッションを加えてCD化したもの。ホッパーは晩年には、リスペクトしてくる若手バンドとはジャンルを問わず共演、随所であの懐かしいファズ・ベースを響かせていたが、これもその一つか。亡くなるまで常に前衛であろうとした生き方には、頭が下がる。ハニー・ライド・ミー・ア・ゴートはややフリーキーなジャズの入った前衛フュージョン・バンド、ここでは大先輩のホッパーを立てて、ベース主体のインプロヴィゼーションを聴かせる。未発表セッションはたっぷり40分。ここにもまだホッパーのファンはいるので、他にも未発表があったら是非盤面化して下さい。

ピンク・フロイド「アニマルズ・アウトテイクス」


14年発表。ブートレグです。意外な所から流出した、『アニマルズ』のデモ・バージョン。『狂気』『炎』『ザ・ウォール』は去年のボックス・セットで、幾つかのデモ・バージョンは公式に公開されたが、若しかしたら『アニマルズ』も出る予定だった?!内容はフロイド・マニアなら興味深いもので、8トラック・カセット版と一緒で二つに分かれてない『翼を持った豚』、ギター・ソロが完璧に異なりロジャーがリード・ボーカルを取る『ドッグ』、効果音やコーラスが無いやけにプレーンな『ピッグ』、原曲『レイヴィング・アンド・ドリューリング』の歌詞が殆ど残り、羊の革命の鳴き声の入らない『シープ』とほぼ全ての楽曲で差異が見られる。人間は成長するに従い、どれかの動物(の象徴する社会的人格)になってしまう、と云うのがこのアルバムの一つのテーマだが、果たして自分はどれに当てはまるのか、聴きながら頭を絞って見るのも一興です。次は是非『ファイナル・カット』の音質の良いデモ・バージョンを!

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