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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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フォーカス「ゴールデン・オールディーズ」



14年作。ついにやってしまった、フォーカスの70年代名曲のセルフ・カヴァー・アルバム。いきなり『悪魔の呪文』から始まり、『シルヴィア』『ハウス・オブ・キングス』と代表曲が続く。こう云うのは言っちゃあ何だがやや落ち目になったバンドが出す類いのモノだが、感触はそんなに悪くない。タイス・ヴァン・リア(Key,Org,Flute,Vo)とピエール・ヴァン・ダー・リンデン(ds)のオリジナル・メンバーは残っているし、アレンジも変に今風にせずに原曲をリスペクトした出来になっている。メノ・ホートイェス(g)、ボビー・ヤコブス(b)ら若手メンバーとの演奏の相性も良く、現在のメンバーによるベスト盤、と考えれば内容的にもアベレージは高い。この数年、フォーカスは「売れるCD」を作ろうとして色々仕掛けている為、今回のプロジェクト、イマイチセールスが伸び悩んだ前作『X』よりも売れてくれると良いですね。

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キース・エマーソン&グレッグ・レイク「ライブ・フロム・マンティコア・ホール」


14年発表。11年に行われた、エマーソン&レイクのアメリカ公演のライブ盤。来日公演も行われる筈だったが、エマーソン急病によりキャンセルとなった。とは言っても、内容は先般のレイクの来日公演と同様、二人だけの演奏でアコースティック+カラオケのライブで、ちと迫力には欠ける。敢えて言うと『タルカス』等、EL&Pの旧曲のエマーソンのアコースティック・ピアノによるワンマン・アレンジが見どころか。それでもドラムはテープ録音に切り替わってしまう箇所も多く、全編続く訳ではない。プログレッシブ・ロック史上、最もラウドな演奏を繰り広げていたバンド・メンバーの晩年のライブがこれでは、ファンは忸怩たる思いがあるだろう。さすがに年齢的に激しいリアクションのツアーはキツいんだろうね。エマーソンもレイクも今後はスタジオ盤の製作に意欲を燃やしているので、そちらに期待と云うシチュエーションですかねぇ~。

クリムゾン・プロジェクト「ライブ・イン・トーキョー」


14年発表。エイドリアン・ブリューのクリムゾン・プロジェクト、5作目のライブ盤が発売。本家並みによく出すなぁ。前回まではオフィシャル・ブートレグ扱いだったが、今回は独インサイド・アウト社から、正規ライブ盤(?)として発売。まぁ『USA』とクリムゾン・コレクターズ・クラブみたいなもんですかね。13年4月の川崎クラブ・チッタの演奏をコンパイルした内容で、前座で演奏されたエイドリアン・ブリュー・バンド、トニー・レヴィン・バンドのスティック・メンの演奏も入っているのがミソか。当然80~90年代の曲オンリーなので、この時期のクリムゾンが好きな人向け。よく考えたらトーキョーじゃねぇだろ(^_^;)。

ブライアン・イーノ「アナザー・デイ・オン・アース」


05年作。ブライアン・イーノの音楽は、微妙だと思う。ロキシー・ミュージックの時代はさておき、世界で最初に実験的な「環境音楽(ヒーリング・ミュージック)」を提唱、以降はテクノ、トランス、ハウス等のジャンルを牽引するイノベーターとして、常に実験作を発表し続け、恐らくメジャー・シーンでは一番名が売れているエレクトロニカ系ミュージシャンであろうが、この人のアルバム、旧作である程退屈で聴けない。開拓したジャンルの手法が広く一般的になってしまう為で、第一人者の宿命、などとおべんちゃらを言うつもりは無い。ただ作る作品に、永続性が無いだけである。これは05年に発表されたアンビエント・ボーカル・アルバムで、28年ぶりにイーノが歌った事が話題になったが、しかしこれは意外と良い(^_^;)。殆ど実験的な試みをせず、哀愁系のポップ・チューンが並ぶ。国内で云うと高橋幸宏の作品が近いかも知れない。音楽に「実験」と云う派手な表看板は実は必要なく、単純に歌詞の良さ、メロディの良さが最後に残るのではないか、そんな事を感じさせてくれる一作。

ジョン・カーペンター「要塞警察」



76年作。リマスタリングされ、デス・ワルツ社(笑)からサントラ久々に再発。学生映画『ダーク・スター』で見出されたカーペンター、まずはTVでサスペンス映画『狙われた密室の女』を雇われ監督で撮った後、このB級アクションに着手する。ストリート・ギャングのボスの収監された警察署を、武装したギャングの集団が深夜に襲撃する。外部との連絡は絶たれ、生き残った警官たちは収監された悪党や犯罪者たちと共闘し、反撃を開始。若干27歳のカーペンターは監督・脚本・編集・音楽とフルパワーモードで活躍、西部劇のストーリーラインを現在に擬えた脚本で、キレのある演出を見せる。音楽も『ダーク・スター』はシンセでとりあえず付けました、てな感じだったが、今回は起伏の激しい展開をサポートするスコアが必要なため、かなりバリエーションの豊かな数曲を作曲、ある意味「映画音楽作曲家のカーペンター」としての第一作目と言えるかも知れない。この後TVでプレスリーの伝記映画『ザ・シンガー』を撮った後、低予算ホラーの金字塔とも言うべき『ハロウィン』で、カーペンターはブレイクする。

フランシスコ・ディ・ジャコモ「バンコの告発状」


89年作。伊バンコのリード・ヴォーカル、フランチェスコ・ディ・ジャコモが去る22日、交通事故で亡くなったらしい。ご冥福をお祈りします。4月に日本公演がある筈だが、どうなってしまうのか・・・。カンツォーネをベースにした特徴のある歌い上げ方で、唯一無二の個性を発揮していたので、代役もなかなか難しいだろう。彼は生涯バンコに専念していたので、ソロ・アルバムも2枚のみ。ファーストがこれで、バンコの盟友ヴィットリオ・ノチェンツィ(Key,Synth)参加。ポップ時代のヒット曲『ヘイ・ジョー』で幕を開け、印象も殆どバンコのアルバム。この時期、ポップ路線に転換して見たもののバンドとしての活動は次第に少なくなっており、ある意味解散した時の保険として発表した物と思われる。その後、CD時代になりバック・カタログの入手が容易になり、プログレもそこそこ売れ始めると、しれっとバンコとして活動再開しているが・・・。この他にはポルトガル民謡のファドを歌った変わり種のセカンドがあるのみで、この声は永久に失われてしまった。合掌(;_;)。

ジェイ・チャタウェイ「マニアック・コップ2」


90年作。やはりチャタウェイの代表作で、海外で本編のブルーレイ化と一緒に今年(14年)リマスター初商品化。こう云うパターン、権利が一緒なせいか、今後サントラでは多くなって行く気がする。『マニアック』のウイリアム・ラスティグが監督で、罠に嵌められ殺害された警官がリビング・デッド化、自分を嵌めた犯罪者や上層部を次々と「仕置」して行く。パート3まであるがまぁ大体一緒、それでも脚本を3作共、NY派の才人ラリー・コーエンが手掛けているので、細かい工夫があり飽きさせない。シンセ一発のスコアは相変わらずだが、映画には合ってて良い感じ。1のスコアはLPでは出ていたが、未CD化。この後もチャタウェイはチャック・ノリスの『地獄のヒーロー』や『地獄のコマンド』等の安いアクション映画やキング原作の『シルバー・バレット』等のホラー映画の仕事をしていたが、『スター・トレック ヴォイジャー』のTVシリーズの音楽でブレイク、最近はオーケストラ等も手掛ける位出世しております。(だから余りこの辺の仕事は再発して欲しくないのでは・・・(^_^;))。

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