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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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アーカム「闇の中の幻」



01年発表。元マグマ、現ユニヴェル・ゼロのダニエル・ドゥニ(ds)、ジャン・リュック・マンドリエ(Key)の在籍した、ソフト・マシーン・リスペクトのバンド、70~72年のライブを収録した発掘盤。マシーンは本国でもカンタベリー・シーンに多大な影響を及ぼした訳だが、このベルギーのアーカムとか、オランダのスーパーシスターとか、国外の方が「モロ」なバンドが多いのはどういう訳だろう。マシーンの2nd~3rd期に影響を受けた楽曲が並んでおり、オルガンはマイク・ラトリッジ風、サックスはエルトン・ディーン風、リズムは『エスターズ・ノース・ジョブ』風味、と何も知らずに聴けばマシーンの未発表曲と間違いそうなリスペクトっぷり。最も、この時期のオーディエンスのカセットテープ隠し撮りなので、音質もマシーンのヴォイスプリントの発掘ライブ並なのだが・・・(;_;)。演奏内容はかなり高度なので、カンタベリー好きは音質を割り引いても是非一聴をお薦めします。
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タンジェリン・ドリーム「SFザ・ウェーブ~宇宙の声を聞け」


83年作。タンジェリンの廃盤だった旧作サントラ、リマスタリングで再発。米軍に囚われた子供型のエイリアンたちを、母船まで送り届ける若者たちの逃避行を描く。水準作だが退屈な出来で、『E.T』がヒットした時期にはこんなんでももってた、と云う証明の様な作品。タンジェリンの付けた音楽の特徴としては、とにかく流用が多い事。過去作から半分以上、残りの部分もその後のアルバムで再三流用している。良く言えば、画家のデッサン集を思わせる作品、とでも良いのだろうか。小説で云うと「カニヴァライズド・ストーリー」ですな。タンジェリンはこの後、14年4~5月だけでもスタジオ盤『シャンドラ・パートⅡ』、ゲーム・サントラ『GTA5』、サントラ・リメイクのライブ盤『恐怖の報酬2014ライブ』が発売予定。本当にタンジェリンだけ聴いてても、一生やってけそうだよなぁ・・・。

カーブド・エアー「ノース・スター」



14年作。再々再結成カーブド・エアー、8年振りの新譜。やっぱりダリル・ウェイが辞めてオリジナル・メンバーはソーニャ・クリスティーナ(Vo)、フローリアン・ミクサ(ds)だけになってしまったが、再結成時に在籍したカービー・グレゴリー(g)が再加入。新メンバーにポール・サックス(Violin)、ロバート・ノートン(Key,Synth)、クリス・ハリス(b)。結論から云うとカービー他の新メンバーが作曲に貢献しており、近年のカーブド・エアーのアルバムの中でも出色の出来。R&B風の「クロい」曲、まるでルネッサンスかと思わせる様なトラッド・フォーク調の曲、サラ・ブライトマンてな感じでソーニャが切々と歌い上げる正統派のラブ・ソング等、曲調がバラエティに富んでおり、飽きさせない。若手が大半になった事により演奏もハード・プログレ寄りになり、こと新しい血の導入はカーブド・エアーでは上手く機能した様である。当然、来日希望(^_^;)。

ムゼオ・ローゼンバッハ「ライブ・イン・トーキョー」



14年作。だから川崎だから東京じゃねっつーの(^_^;)。13年春に行われた川崎クラブ・チッタでのライブを収録した2枚組。過去に発売された国内盤とは違い、バンド・メンバーによる別ミックス。音質が向上し、未収録曲が1曲追加されている。メンバーを増やし、力技で名盤『ツァラトゥストラ組曲』と新譜『バルバリカ』を再現。あの70年代のダーク・プログな雰囲気を緻密になぞり、極めて質の高いイタリアン・プログレッシブ・ロックのライブになっている。当然初来日なので、客席のノリも半端ない。同時公演だった、マクソフォーネ、ロヴェッショ・デッラ・メダーラのライブ盤も同時発売。

ジョン・ウエットン+リチャード・パーマー・ジェイムズ「ジャックナイフ・アンド・モンキー・ビジネス」



79年作+98年発表。ウェットンと『スターレス』等の作詞家、リチャード・パーマー・ジェイムズの共作2枚を纏めて2枚組のリマスター再発。まずは1枚目『ジャックナイフ』79年作。ヤードバーズ等のR&Bの曲を当時流行りのニュー・ウエーブ風に演奏した作品で、プログ・ファンには殆どアピールしない内容。ジェイムズの在住していたドイツのチャート・アクション狙いの商品、と悪口を言われてもいた。ウエットンとしては、UKも解散したし、ちょっとドイツに旅行がてら旧友のバンドにヴォーカルで参加、てなところでしょうかね。一部従来盤と曲の差し替え有り。2枚目『モンキー・ビジネス』は70年代からのジェイムズとのデモ・テイク+新録曲で構成されたもの。『ドクター・ダイアモンド』『夜警』『スターレス』等、クリムゾン・ナンバーのデモが聴けるのが売りでしょうか。デモとは云え、ほぼ完成テイクなので音質も良く、クリムゾン・マニアにはお薦め。

ユミ・ハラ・コークウェル&サトー・ユキエ「ライド・ア・ホワイト・ラビット」


10年作。英国在住のカンタベリー系前衛音楽家、ユミ・ハラ(Vo,Key)さんとサトー・ユキエさん(g,Synth,因みに男性)とのコラボレーション・アルバム。ヨーコ・オノの様な絶叫系のヴォーカルは聴く人を選ぶが、日本の謡いや民謡をベースにした作品も多く、海外で日本人のルーツ・ミュージックとは何か?を考察した結果としては興味深い。今回も『五箇山麦屋節』『能登麦屋節』『長崎麦屋節』等が演奏されている。白兎を追いかけてはいるが、迷いこむのはアリスの迷宮ではなく神韻縹渺たる日本の古刹であろうか。ラストに18分の大作『抱きつきお化け』が収録されているが、「品川駅から特急に乗って地方の温泉に一人旅に行ったら夜中に幽霊の出る宿屋に泊まっちゃってとても怖い」情景が切々と描かれる。くれぐれもこれを聞いたら窓を開けて寝ないように。抱きつきお化けが出るから(;_;)。

キャラバン「バック・オン・ザ・トラックス」


14年発表。キャラバン、97年のオランダ・ライブ、2枚組の完全版かつリマスター版で発売。メンバーはパイ・ヘイスティングス(Vo,g)、リチャード・コフラン(ds)、ジェフ・リチャードソン(Viola,Flute他)、デイブ・シンクレア(Key,Synth)、ダグ・ボイル(g)、ジム・レヴァートン(b)にサイモン・ベントール(Per)。キャメル程ではないが、キャラバンのライブもメンバーによって音楽性がかなり変わり、結構どれを手にしても面白い、と云った特徴がある。但し、言っちゃ何だがそのメンバーが問題で時期に因っては相当落ちるものもある、のも事実だが・・・。このライブはツイン・ギター、ツイン・パーカッション(笑)、個性的なダグ・ボイルのギター・ワークもあり、分厚いオトを構築しており及第点か。もしも来日するのならキャメル、ソフト・マシーン・レガシーも呼んで、日比谷野外大音楽堂でカンタベリー・ミュージック・フェスティヴァルなんかはどうでしょうか。

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