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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ジョン・グリーブス&デヴィッド・カニンガム「グリーブス&カニンガム」


91年作。前項のカニンガム(Vo,Key,Synth)と元ヘンリー・カウのジョン・グリーブス(Vo,b,g)のヘンテコ才人2名による歌モノのコラボ・アルバム。ストレンジ・ポップの両名の共作で、一筋縄ではいかない作品なのだが、ゲストに現クリムゾンのジャッコ・ジャグジグ(g,Key)、元マライアの清水靖晃(Sax)、元スラップ・ハッピーでグリーブスと作風が似ているピーター・ブレグヴァド(Vo,b)と、普通こう云うのは二人だけで宅録で作ってしまいがちなのが、意外と豪華。ノン・クレジットで映画音楽作曲家のマイケル・ナイマンも編曲に参加している。(カニンガムの音大時代の恩師だそうです(^_^;)。)前衛音楽とニュー・ウエーブとフリー・ジャズとシャンソンとプログレがごっちゃになった独自の音世界。90年台以降のダンス系、ラップ系の無いミクスチャー・ロックの先駆者と今だったら言えるかも。ピーター・ブレグヴァドの作品も同じく面白いのが多いので、その内紹介したいな。
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デヴィッド・カニンガム「ウォーター」


92年作。デヴィッド・カニンガムはポスト・パンク・バンドのフライング・リザーズで売りだした前衛音楽の才人、坂本龍一等とのコラボもあるのでYMO世代には懐かしい名前かも知れない。しかし意外とプログレ界隈の人脈との付き合いも多く、80年代にニュー・ウエーブに接近したロバート・フリップとのコラボを始め、マイケル・ジャイルズ+ジェイミー・ミューアと云う怖ろしいメンバーとの合作サントラ『ゴースト・ダンス』、元ヘンリー・カウとのジョン・グリーブスとのユニットも有る。何れにせよ、少しアタマに前衛入ってる人が多いのは言わずもがな。この作品は全編シンセサイザーによる宅録インスト・アルバム、架空の映画やCMのサウンドトラック、とのコンセプトでブライアン・イーノなんかが良くやってる路線に思えるが、この人の作る曲はフライング・リザーズ時代より歌心があって、飽きさせない。軽い短篇集的な趣きがあって、割りとお薦め。

ユーライア・ヒープ「オフィシャル・ブートレグ Vol.3~ライブ・イン・カワサキ 2010」


13年発表。現在のユーライア・ヒープはエイジアとマネジメントが同じで、現行のメンバーによるライブ盤を同じ戦略で連発している。オリジナル・メンバーはミック・ボックス(g)しかいなくなってしまったが、新メンバーを交えての演奏内容は評価が高く、クラシック・ロックのファンは全部揃えても損のない内容。取り分け評価が高いのがこの日本公演、「『悪魔と魔法使い』全曲再現」「元ホワイトスネイクのミッキー・ムーディー(g)参加」「故トレヴァー・ボルダー(b)生前最後の公演」とトピックが多いが、2枚組で全曲収録、14年振りの日本公演と云う事でメンバーの熱気も半端無く、充実したライブとなっている。日本盤は『幻想への回帰』等のボーナス・トラック2曲付き。このシリーズ、順番に並べるとジャケ絵が連続してて面白い。現在第6集まで発売中。♬ルッカットヤセ~ルフ~♬(^_^;)。

トゥインク・アンド・ザ・テクニカラー・ドリーム「ユー・リーチド・フォア・ザ・スターズ」


13年作。またサイケ。元ピンク・フェアリーズのキxガイドラマー、トゥインク(Vo,Ds)のソロ・アルバム、久々の新譜。とは言っても、イタリアの若手サイケデリック・バンド、テクニカラー・ドリームのサポートを受けての作品。後輩のリスペクトを背景に、如何にも70年代的なファズ・ギターやアシッドなヴォーカル、過去の自分を対象化してセルフ・パロディぎりぎりの所で踏みとどまっている。このバランス感覚が先輩の余裕?ジャケ写のトゥインク、昔の007の悪役みたいな人民服を着て、ペルシャネコでも抱いてたらモロな格好だが、理解の有る後輩に囲まれて楽しそうである。02年のライブ・テイクが8曲もボーナス・トラックで入っているが、オーディエンス録音の凶悪な音質。これを聴いて古き良き時代を思い出してね、と云う意味で、わざとか。

アモン・デュールⅡ「デュールリウム」


14年発表。クレオパトラ・レーベルから独サイケデリック・プログ・バンドの大物、アモン・デュールⅡ20年振りの新譜発売!とアオリにあるが、これ、内容は09年発表の自主制作の既発盤『Bee As a Such』と同じなのでは・・・。それでも曲名が変わっていたり、ミックスが若干違っていたりするので、一応メジャー・レーベルからのお色直し版の新譜、と言っても良いかも知れない。オリジナル・メンバーはクリス・カーラー(g,Key)、レナーテ・クラウプ(Vo)。サイケ・バンドと言ってもドラッギーな浮遊感や政治的なメッセージ性は無く、極めて自覚的なプログレッシブ・ポップになっているのがドイツ人らしい硬質な真面目さ。(政治的なのは兄弟バンドのアモン・デュールⅠの方)。普通に良い曲が多いので、クラウト・ロックは癖があってダメな人も、これならイケるかも。


スーパーシスター「スーパーシステリオス」


01年発表。オランダのスーパーシスターは、英カンタベリー系の音楽に影響を受けた突然変異種バンド。特にソフト・マシーンの初期をリスペクトしており、高度かつ複雑な演奏に捻じくれたユーモアの歌詞、若しもマシーンがサード以降、ジャズのイディオムに傾倒していなかったらこんな進化を遂げていたかも知れない。原典と違うのはやや下ネタが多いことか(笑)。これは01年本国での再結成ライブでの2枚組。1~5枚目の代表曲をランダムに演奏しており、ベスト盤が存在しないバンドなので、一番ビギナー向けのアルバムかも。オリジナル・メンバーのサーシャ・ファン・ヒースト(Sax,flute)がこの後逝去してしまったので活動が危ぶまれたが、現在もプログレやアヴァン・ロックのフィールドで無事活躍中。

タンジェリン・ドリーム「恐怖の報酬2014~ライブ」


14年発表。ご存知タンジェリンのサントラ初作品。コペンハーゲンでの『恐怖の報酬』の完全再現ライブを音盤化。2枚組で、1枚目は旧作のアルバム収録曲の再演、2枚目は当時の未使用BGMの再録、と書いてあるが、本当かなぁ。2枚目のBGM、当時の他のメンバーの作曲クレジットが無くエドガー・フローゼ(Key,g,Synth)の名前しかないぞ。演奏は2014年の現メンバーだから似てて当然だが、曲調もこの数年のタンジェリンの楽曲に似てる様な・・・。ま、それはともかく旧作のアルバム全編をライブで再現、と云う企画は悪くない。このサントラは1作目と云う事もあり、割りと地味系。いかにもな70年代のメリハリの無いシンセ・アルバムと云う感じだが、ポップな楽曲の多くなる80年代以降の『真夜中のアウトロー~ザ・クラッカー』『炎の少女チャーリー』辺りの再現ライブでも今後演ってくれれば、面白い展開になるかもね。

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