17年作。ライブも割りと好評、クリムゾンのトニー・レヴィン(b)のハウス・バンド、スティック・メンの国内ライブ、15年に引き続いて2枚目。海外でもファンに指摘されているが、このバンドの弱さはイマイチ演奏に「華」が無い事。それの解消としてライブではスペシャル・ゲストの召喚をレギュラー化、2年前の船旅「クルーズ・トゥ・ザ・エッジ」ではエディ・ジョブソン、前回の15年の国内ライブではデヴィッド・クロス。そして今年のこのライブではメル・コリンズ。またかよ、てー気もするが案外食わず嫌いしたら損、キーボード+ヴァイオリンと硬質な演奏が絡むのに比して、コリンズが絡むことにより楽曲はウエットに、原曲に見られない独特の情感を引き出す事に成功。メタル・クリムゾンの後継者としては若干方向性が違うかもしれないが、これはこれで味わい深い物がある。レヴィンのアルバムはスティック・メンに限らず他メンバーの指向に相当左右されるのを以前にこのブログでも指摘したが、ライブでも同じ法則が当てはまるのかも・・・。それでもスタジオ盤もライブ盤もコンスタンスに出し続けているし、さすがフリップの関係者、継続は力なり、なのかも。
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