17年作。またビリー・シャーウッド関連なのだが、何と本人のメジャー・デビュー・バンド、ワールド・トレイドの3rdが登場。1stは89年、LA界隈でインディーズのプログ・バンドをやったり、様々なメタル系バンドのお手伝いをしていた若き日のシャーウッド、中堅メタル・バンド、ストーン・フューリーのメンバー、ブルース・ゴーディ(g)の知古を得て、共にハード・プログ・バンド、ワールド・トレイドで大手ユニヴァーサルからメジャー・デビューに成功。ゴーディのメタル指向とシャーウッドの音響派プログ指向が上手くブレンドされた快作だったが、レコード会社が期待した売上には届かず、しかし業界での評判を呼び、シャーウッドは数々のバンドのプロデュース業に着手、やがてイエスのスクワイアからお呼びが掛かる。その後95年に残留メンバーはシャーウッド一人で2nd『ユーフォリア』を発表、これは前作と異なり後の彼のソロの「音響派プログ」っぽい内容。(但し、最もイエスっぽい。)そしてこの3rdだが1stのメンバー全員が再集結、再び1stとも遜色がないハード・プログレの快作に。シャーウッド、同等のメンバーとやった方が「出たがり癖」が抑えられ、傑作になる確率が高いのは気のせいか?
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