19年作。フランチェスコ・ジャコモ(Vo)の突然の逝去を乗り越え、バンコ復活!一時は解散が噂され、1st/2ndの40周年記念版で発表された新曲もヴォーカルレスの極めてフックの無い楽曲であったが、今回ジャコモに声質の近いトニー・ダレッシオ(Vo)が加入、ジャンニ・ノチェンツィ(Key)を中心とした体制で建て直し、復活した現在のバンコがこれだ。
楽曲はキーボードが中心になった事によりかなりシンフォ・プログ寄り、アレンジは現在の楽器編成も意識した最新のもの、なので奇しくも70年台のプログ・バンコと80年台のポップ・バンコの良所を上手く折衷したかの様な出来上がり。感触は異なるが、シャーウッドが加盟した事により楽曲の若返りを果たした90年期のイエス辺りに近いか。
もちろんイタリア特有のスピーカーから溢れ出んばかりの情感(パッション)もたっぷり。そう、みんなこれが聴きたかったんだ。ちょっと過去作に比べても、オーバースペックなほどの熱唱・熱演奏振りだが、目出度い再起作、此れぐらいの「濃い目」がちょうど良い。
ボートラの旧曲のライブ・バージョン2曲はまぁ、保険ですかね?
PR