84年作/BOXセットとして2019年発表。フロイドのリック・ライト(Vo,Key)は、81年の『ザ・ウォール』ツアー終了後に、ウォーターズとの確執により「解雇」。ジェリー・ラファティとのセッション中に知己を得た元ファッションのデイブ・ハリス(vo,Key)とともにシンセ・ポップ・ユニット『ZEE』を結成する。
当時の最新のシンクラヴィア・ユニットを活用した、如何にも80年代的なデジタル・ポップだったのだが、結果は惨敗、それ以前に黙殺に近い。(泣)
全く前宣伝もされず、フロイドのファンでもアルバムが出ている事すら知らなかったのではないか。同時に、フロイド臭どころかライトの影が奇妙に薄い作品でもある。作詞・作曲も一部手掛け、ヴォーカル(ヴォコーダーで歪められているが)も取っているのだが・・・悪口を言うと、「最新機器を扱える若手の作品にいっちょ噛みしたアルバム」に思えなくもないのもまた事実。
初CD化曲はアルバム未収録曲「アイズ・オブ・ジプシー」を含むシングル、12インチシングル版ミックスで4曲、ラフ・ミックスが6曲。あとポスターやら何やらのおまけ付き。
単体アルバム版も告知されたが、未だに発売はされていない。
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