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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ジェイ・チャタウェイ「マニアック」



82年作。マイケル・センベロではない。その昔、80年代初頭位までは、超自然的要素の無い「やり過ぎ」たスプラッターは洋画ポルノ系列で公開される事がままあった。ジョー・スピネル主演のこのゴア・ムーヴィーもセントラル系で『SEX発電』と2本立て。確か一応一般映画扱いだったが、普通のロードショー料金だし、パンフも売ってない。それでも、この手のは配給系列の違いから、名画座に落ちてこないので、怪奇映画ファンは涙を飲んでホイホイ観に行ったもんです。ホームビデオの普及はもうちょっと後の話。因みに『発情アニマル』や『ハードアブノーマル』と題して、現在ではスプラッターの古典とされている作品も公開されていた。(今では別タイトルで普通にDVD化。さて、何の作品でしょう?)ジェイ・チャタウェイはフュージョンのガトー・バルビエリ・バンド等に在籍したキーボーディスト。安いシンセで安い映画にひょいひょいスコアを付けまくっていたが、80年代の気分には合ってたかも。このサントラも香港映画『人蛇対戦・蛇』にゴブリンの『ゾンビ』と共に無断借用されていたが、むしろそっちの方が画面と合っていた(;_;)。レア盤。
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パム&ゲイリー・ウインド「アヴァン・ガードナーズ」


07年発表。この一枚を紹介し忘れてました。故ゲイリー・ウインド(sax)の奥さんもジャズ・ピアニスト。ウインドの逝去後、一連の追悼盤が発売されたが、これはその3枚目で最もプライベートなもの。サックスとピアノのホーム・レコーディング集で、ハリー・ミラー(b)、ルイス・モホロ(ds)らカンタベリー・ジャズでもお馴染みのメンバーが参加。当然非常にプライベートなもので、これ迄のウインドのアルバムを全て聴き終えてから聴くべきもの。ジャズ系では、やはりキース&ジュリー・ティペットの夫妻がジュリーのボイス・パフォーマンス付きでライブを演ったりしているが、あれはオノ・ヨーコさんのアルバムを200回位聴いてからでないと、なかなか心の準備が・・・(;_;)。世界の果てまで連れてって。まだゴンゾ・マルチメディア社に、在庫あるみたいです。

ニコライ・カプースチン「自作自演集8つの演奏会用エチュード」


84年作。プログレでないのに感触がプログレ、な音楽が時々あって、このロシアの重鎮なクラシックの作曲家、カプースチンの諸作もそれに当たる。「ジャズとクラシックの融合」を目指し、「オスカー・ピーターソンの魂を持つラフマニノフ」とか言われているけど、まぁ、ここまで読めば判る様にプログ・ファンが聴けば「音大を出てるキース・エマーソン」。年代的にも二人共フリー以前のモダン・ジャズ、モード・ジャズに影響を受けた世代であり、使用するフレーズ、パラグラフが酷似。またエマーソンは東欧のクラシック作曲家の作品を好む傾向があり、その点でもロシア出身のカプースチンの編曲は何となく似ている。他の作品では『24の前奏曲』『ピアノ・ソナタ第2番・3番』が明日にもキーボード・トリオで演奏すればたちまちEL&Pが出来上がるグレードの高さだ。(褒めてないなぁ^^;)プログ・ファンは一度聴いてみても損はしないよ。

クリス・マクレガー「クリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレス」


70年作。クリス・マクレガー(p,Key)は、南アフリカ出身のジャズ・ミュージシャン。当時のアパルトヘイト政策に反対し、白人黒人混成のバンドを結成、本国を追われ、バンド・メンバーと一緒に欧州から英国へ。当時はジャズと政治が密接に関係していた時代、英国の先鋭ミュージシャンがこれに連動し、カーラ・ブレイ、エルトン・ディーン、以前に取り上げたゲイリー・ウインド、キース・ティペットらが共闘しセッションを繰り広げていた。名前を見ても判る様に後に様々なプログレッシブ・ロック系で活躍するメンバーが多数在籍しており、偏見を抱かずジャズ/ロックの壁も乗り越えていったのは、この頃の思想的な先鋭性がかなり関係していると考えられる。(あのトレヴァー・ラビンも、一時私淑していた事がある)これは英国に渡ってからのファースト。音楽はアフリカン・リズムを多用したビッグ・バンドによるエスニック・ジャズ、人によってはオーネット・コールマンを思い起こすかも知れない。現在のグリーン・フォレスト何かよりは、遥かに本式である。プログレの「来し方」を考える際の、重要作。

キャラバン「パラダイス・フィルター」


14年作。カンタベリー・ロックの雄、キャラバンの久々の新作。発掘ライブや何周年記念盤とかがやたら出てた為、久々と言う感じがあまりしないが、スタジオ盤としては11年ぶり。『リチャードのために』のリチャード・コフラン(ds)が故人となってしまったため、マーク・ウォーカー(ds)が加入している。前作と同じくパイ・ヘイスティングス(Vo,g)と元キャメル/カヤックのヤン・シェルハース(Key,Synth)が中心となって曲作りをしており、お馴染みの田園系プログレの世界が繰り広げられている。リチャード・シンクレア(Vo,b)は不参加。デイブ・シンクレア(Key)は滋賀県在住のため同じく不参加。再びシンクレア兄弟と仲直りする日は来るのでしょうか。

エナジー「エナジー」


74年作。スウェーデンのバカテク・ジャズ・ロック・バンド、ファーストがリマスター版での再発。プログ・バンド、ノーヴェンバーのビヨルン・インゲ(Ds)が在籍した文脈で語られる事が多いが、他メンバーのアルヴァーロ・イズ(Key,p)とアメディオ・ニコレッティ(g)の演奏力もハンパない。ブランドX、リターン・トゥ・フォーエバー『浪漫の騎士』辺りが好きな人は気に入る出来。北欧系のバンドはメタル系でもそうだが、メロディーにも日本人好みの独特の味があり、このバンドも例外ではない。ダサいジャケットに惑わされず、テクニカルな演奏が好みな人は買い?

ザ・ローマ・プロジェクト「ザ・ローマ・プロジェクト」


13年作。最近増えて来た、若手プログ・アーティストによる先輩ミュージシャン大挙出演による古代ローマを舞台にしたコンセプト・アルバム。ネットの普及で何処の国のミュージシャン同士でも、簡単に演奏データのやり取りが可能になったのが大きいのだろう。主幹は伊プログレ若手のヴィンセンツォ・リッカ(Key)とパオロ・リッカ(G)の兄弟。ゲスト陣はフランシスコ・ジャコモ(Narrator)、スティーブ・ハケット(g)、ジョン・ハケット(flute)、デヴィッド・クロス(Violin)、デヴィッド・ジャクソン(sax)、リチャード・シンクレア(b)、ニック・マグナス(Key)エトセトラ。何か半分位の名前、最近良く聞くなぁ。お前ら実はイタリアに住んでんじゃないのか。内容は映画で『フェリーニのローマ』ってあったでしょう、あんな感じッす。

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