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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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タイ・フォン「リターン・オブ・サムライ」


13年作。フランスの抒情派プログ・バンド、タイ・フォン、13年ぶりのスタジオ盤復活作。通算で5枚目。オリジナル・メンバーはベトナム出身のカーン・マイ(Vo,g)一人になってしまっているが、その他20人以上のゲスト・ミュージシャンが参加、バンドと言うよりタイ・フォン・プロジェクトだが、出来は過去作4枚に比べても悪くはない。叙情かつ幻想的なメロディに大時代なプログ・インストが絡む構成で、英国ならキャメル、独ならノヴァリス、伊ならイ・プー辺りのファンなら文句無く気にいるだろう。少し残念なのは大半の曲を女性ヴォーカルが歌っている事。やはりタイ・フォンは、あのカーンの超ハイ・トーンなヴォーカルあってこそだと思うが、年齢もあるんだろうなぁ・・。前作『サン』にあった長尺物はないが、なかなかの傑作です。
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クリアライト「ベスト・オブ・クリアライト 1975~2013」



13年発表。フレンチ・シンフォニックの開祖、クリアライトの初ベスト。メンバーは時期によって異なるが、リーダーのシリル・ヴィルドー(Key,Synth)が中心となり8枚のアルバムが制作されており、クリムゾンのデヴィッド・クロス(Violin)が在籍していた事もある。基本的にどの作品もギター、フルートやヴァイオリン、メロトロンを全面にフィーチャーしたインスト中心の正統派シンフォニック・ロックで、クラシックをベースとしたその楽曲は英エニドに通じるものがあり、バロック風の美麗なプログレが好きなら一も二も無く気にいるだろう。今回のベストも、まぁプログ系によくあるパターンで、長尺物のサワリの部分や、短めの歌モノなどが集められている。全アルバムから一通り集めているので、これで興味が有ったらオリジナル盤を集めてね、と言ったところか。

マイク&メカニックス「リヴィング・イヤーズ~25周年記念盤」


90年作。先日の新構成ベストに続き、セカンド『リヴィング・イヤーズ』も25周年記念盤、2枚組が発売された。日本でドラマの主題歌にも使われ、その父と子の相剋の歌詞が万人の胸を打つ『リヴィング・イヤーズ』が収録されたこのアルバム、他にも『オール・ユー・ニーズ・ア・ミラクル』、『ノーバディズ・パーフェクト』等、ベスト10入りしたヒット曲も多いため、ファースト『サイレント・ランニング』を差し置いてこの措置となったと思われる。1枚目はオリジナル・アルバムの2014リミックス、2枚目は現メンバーによる『リヴィング~』再演と、当時のメンバーによるオフィシャル・ライブ音源。DVDを除けばマイク&メカニックスのライブ音源は公式初だが、細切れの為少し残念。新譜はまだですかいな?

ゲイリー・ウインド「アングロ・アメリカン」


04年発表。ゲイリー・ウインド(ts,as)の追悼盤アンソロジー第2弾。今回はロバート・ワイアットとの実現しなかったバンド、シンバイオシスのデモ・セッションや、アヴァン・ロックのNRBQとのライブ音源等、ややロック寄りの演奏を多数収録。当然統一感は第一輯より希薄だが、彼の生涯の後半の活動を駆け足で振り返る、追悼作品として聴くべきもの。キュニフォーム・レーベルの総帥にして重度のプログ・マニア、マイケル・キングによる詳細なライナーが寄せられており、これが泣かせる(;_;)。しかし、エルトン・ディーンやロル・コックスヒル等、カンタベリー・ミュージック周辺のサックス・プレイヤーは早逝する人が多い。天国でソフト・マシーンは、大人気なのかねぇ。

ゲイリー・ウインド「ヒズ・マスターズ・ボーンズ」



04年発表。92年に他界後、最初に発売されたゲイリー・ウインド(ts,as)の追悼盤アンソロジー1作目。カーラ・ブレイ、クリス・マクレガーズ・ブラザーフッド、ヒュー・ホッパー、スティーブ・ヒレッジ等、彼の生涯の数多ある客演セッションの中からジャズ/アヴァン・ロック系の作品が選ばれており、彼のサックス・プレイヤーとしての腕前を十二分に堪能出来る構成となっている。その反面、余りに他流試合の多かった人なので、アルバムとしての統一感が薄いと感じられるのも否めない。よく考えたらこのタイトルもワンコですな。好きだったんだろうか?廃盤となって久しく、長くレア盤となっているので、次回はこちらもリマスター再発を是非。

ゲイリー・ウインド「スティーム・ラジオ・テープス」


76~78年作。恐らく今回の再発の目玉はコレ。70年代にゲイリー・ウインド・バンドとして断続的に行ったラジオ放送用のライブ・セッションだが、毎回メンバーがスゴイ。マッチング・モウルのビル・マコーミック(b)、ジュリー・ティペット(Vo)、ヒュー・ホッパー(b,Synth)、スティーブ・ヒレッジ(g)、ロバート・ワイアット(vo)、後にマイク&メカニックスのピーター・ヴァン・フック(ds),そしてフロイドのニック・メイソン(ds)。英国プログレ/カンタベリー系の猛者が勢揃いで、ウインドの顔の広さが伺える。楽曲もラジオ・セッションと云う事で、奇矯さは影を潜め、割りとストレート・アヘッドなジャズに傾倒しているが、メンバーがメンバーだけによく聴くとかなりテクニカルな演奏もしており、ウインド本人のアルバムの中では一番カンタベリー・ミュージックに近いかもしれない。時間も40数分、最近のBBCセッション・アルバムの様にダラダラしないのも好感が持てる。傑作。



ゲイリー・ウインド「ドッグフェイス」


82年作。後にドクター・ナーブ、ハッピー・ザ・マンを結成する北米アヴァン・ロック、ジャズ・ロックのメンバーの属する6つのバック・バンドを背景に、何と全編「犬」U^ェ^Uをテーマにした、オールディーズ、ロックンロール・ナンバーをウインド(ts,as)が吹きまくる。但しどのナンバーもアヴァン風の崩した演奏。ヴォーカルが全員で犬の鳴き真似をしてるだけ、みたいな曲もあり、ある種英国のグリムズやボンゾ・ドッグ・バンドに通底したユーモア感覚を感じる。結構ギリギリの線でげてものになっておらず、これが意外と上品な味わいなのは本人の性格か。奥さんがライナー・ノーツを書いており、「ミュージシャンにならなければ、コメディアンになっていたんじゃないかしら?(笑)」とか言ってるのが何となく微笑ましいワン。とにかく一遍聴いてみて!

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