
14年作。復活エイジア、4枚目のスタジオ盤が発売。スティーブ・ハウが円満退社、新卒サム・クールソン(g)入社後としては1作目。結論から言うと、ウエットンのソロ・アルバムとして見れば大傑作だが、エイジアと云うバンドとして見るとちょっと・・てな感じ。布陣としては『アストラ』期か、90年台のパット・スロール在籍時に戻った感じだが、新任ギタリストの見せ場が余り生かされていないウイーク・ポイントが一緒。スティーブ・ルカサーかポール・ギルバートが最初の候補だったそうだけど、その個性の強い御二方のどちらかの方が面白かった様な・・・。ダウンズ、前3作の時はハウとウエットンのバランスを取る為か、かなり存在感があったが、この人、他にリーダー格が一人いると一歩引いてしまうのですな。その為「ウエットンのソロ作のプロデューサー」的な立ち位置になり、作曲には参加しているのだがエイジアらしからぬ、プログレ的な長尺物もあったりして、やはり印象は「ウエットンのソロ」である。曲の出来は良いのだが・・・。過去のパターンだとこの布陣は1枚だけとかの短期政権に終わってしまいそうなので、次作はもう少し新人の見せ場をお願いします。