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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ジ・アリストクラッツ「シークレット・ショー:ライブ・イン・オーサカ」



15年作。『カルチャー・クラッシュ』ツアーからのライブ盤、2枚目。こちらは日本ツアーの大阪公演を完全収録した、云わば「オフィシャル・ブートレグ」。音質はもう一作に比べややミックスがレンジが狭い面もあるが、特に問題ないレベル。相変わらずの技工を凝らした演奏面、フュージョンのイメージから「はみ出てしまう」破天荒な楽曲等、聴きどころは複数あるが、むしろ一公演を完全収録したこのライブ盤では、彼らのステージの「盛り上げ方」、観客の「沸かせ方」の頑張り様に注目したい。元々インスト・ロック・バンドは清聴して聴かれる事も多いので、盛り上がりに欠けしらっとしたまま終了してしまう事も多いのだが、そこはUKZやエイジア、しかも一癖ある時期に入社して揉まれていた彼らの事、曲順からMCまで恐らく「ブック」があるであろう展開の中で精一杯努力している。東京公演ではなく大阪公演の盤面化と云うのも、観客にその「ノリ」が判って応援しているからだろう。努力している若手って日本人は好きだから、今後もファンは増えるかもね。
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ジ・アリストクラッツ「カルチャー・クラッシュ・ライブ!」


15年作。超絶技巧ジャズ・ロック・バンド、アリストクラッツ。スタジオ盤『カルチャー・クラッシュ』の発表に併せ世界各地での長期ツアーを敢行、そこから今回2種類のライブ盤を発表。まずは各公演からのテイクを各種集めた「ベスト盤」がコレ。CD/DVDの2枚組。CD/DVD間で曲目は重なるが、収録場所等のバージョンはそれぞれ異なる。曲目は当然新譜からの収録曲が大半を占めるが、メンバーのソロからの曲のアリストクラッツ・バージョンも演奏。彼らのステージングは演奏面ではアンサンブルを重視、観客が辟易する長いソロ・タイム等は極力避けられ、ユーモアの漂うMC等で場を盛り上げようとしているのは好感が持てる。(テーマは「豚」?!)マルコ・ミンネマン(ds)も才気が先走りすぎてダダ漏れになっているソロ・アルバムよりも、バンドの一員として活躍している方がかっちょいい。ガスリー・ゴーヴァン(g)は時々ラリー・カールトンみたい。わざとか?好盤です。

クエーサー「アウト・フロム・クエーサー」


94年作。クエーサーは70年代、我が国では随一のEL&Pチェイサー・バンド。その後今はなきアルファ・レーベルとディールを交わしたが、ニューウェーブを強要するレーベル・カラーと反りが合わず解散。その後、音楽学校のビジネス面で成功した森田拓也(Vo,Key)が90年代にメンバーを総入れ替えして再起動させ、現在も活躍中である。これはその再起動版のファースト、森田氏本人が殆どの楽器をデジタルで担当、実質上のソロ・アルバムと言える。後期の四人囃子を思い起こさせる楽曲、基本的には歌物+テクニカル・キーボード・ワークで纏めており、アルファにいたせいか若干YENレーベルみたいな曲もあり、飽きさせない。流石日本のグレッグ・レイク(?)。現在の耳で聴くと90年代のデジタル・リズムがややチープに聴こえる部分もあるが、プロデュースも兼ねてアイン・ソフの山本要三(g)が随所で表情豊かなギター・ワークで参加しており、正直これで救われている面もかなりある。バンドはこの後新メンバーの加入により2枚のスタジオ盤を発表、継続中。

クアンタム・ジャンプ「バラクーダ」


77年作。ルパート・ハイン(Key)のリーダー・バンド、クアンタム・ジャンプの2ndがデラックス・エディションで再発。長らく廃盤だったので、素直に喜ばしい。ハインの趣味性が炸裂したニッチ・ポップ・バンドで、プログレ、テクノ、オールディーズ、ニューウェーブ等の「良いとこどり」をセンスよくミックスしたごった煮とも言える音楽性、それでも破綻しない秀逸なプロデュース・ワークで、本来の意味での「プログレ」とも言えるが早すぎたミクスチャー・バンド、と言う気もしてくる。ファーストに引き続き元キャラバンのジョン・ペリー(b)、同じくジェフ・リチャードソン(g,Viola)、ペンギン・カフェのサイモン・ジェフズがオーケストレーションで参加。相変わらず丁寧な仕事振りで有名なエソテリック・レーベルからの発売で、CD1がオリジナル盤+シングル曲、CD2がBBCセッション+3rdに当たるリミックス・アルバムから該当曲を3曲。て事は、3rdのオリジナル・バージョンでの発売は無しかな?

イアン・カー「フー・ヒー?」


15年作。また引っかかっちゃった同姓同名の罠。英ジャズの大物、ニュー・クリアスの創始者イアン・カー(tp)の新譜と思って購入したのだが、同姓同名でアコースティック・ギターの新人の演奏するニューエイジ系のジャズ盤だった。ネット時代になってからこの手の間違いが多く、プログ・ファンはジョン・アンダーソン(Vo,しかもカントリー歌手とクリスチャン・ミュージックのシンガーと二人いる)、トニー・レヴィン(P,フリー系の英国人ジャズ・ピアニスト。しかもカンタベリー系のミュージシャンと交流がありプログ系のアルバムにも参加してるからややこしい)、デイブ・スチュワート(ハットフィールド・アンド・ザ・ノースとユーリズミックスとキャメルで3人いる)と一緒で陥りやすい罠がまた一人・・・よく考えたらトランペットの方のカーはとっくに故人だよ。あ、それはそれとして、このアルバム自体はリラクシンな出来で悪くはないっす。

ユーライア・ヒープ「ライブ・アット・ココ」


15年発表。14年に行われたロンドン公演を収録したライブ盤が登場。近年のヒープはエイジア、ジャーニー等と同じマネージメントに所属、老舗バンドと思えないほどのフットワークの軽さで「何処でもライブ」をモットーに、招聘されれば世界の何処にでも行く営業を敢行、スタジオ盤もこのCD不況の時代にも果敢に新譜『アウトサイダーズ』を発売、中途入社の個性的な人材を上手く使い、堅実な演奏力を武器に新規ファンをも取り込んでいる。トレヴァー・ボルダー(b)逝去によりデイブ・リマー(b)が後任で加入、オリジナル・メンバーはほぼミック・ボックス(g)一人になってしまったが、この手のバンドにありがちな過去の名曲並べ打ちでは無く、新譜『アウト~』『ソニック・オリガミ』等からの新曲も多めに披露、この現役感バリバリなのは結構頼もしい。プログ系では無いが、MSG,UFO等の同世代も順調にライブ活動をしており、近年はハード・ロック勢が意外と元気だ!?

ジョン・ウエットン・アンド・ザ・レスポール・トリオ「ニューヨーク・ミニッツ」


15年発表。14年に開催された、アコースティック・ギターのレスポール・トリオのNY記念公演に参加したウエットン、その客演公演から抜粋したライブ盤が登場。エイジア,UK等の他のソロ・課外活動にも非常に意欲的な近年のウエットン、体力の充実もそれに拍車をかけているのだろう。今回は前回のディストリクト97と同様、純粋にヴォーカリストとしての参加。舞台に合わせ、ほぼ自曲ではなくクラシック・ロックのカヴァーを披露。ビーチボーイズの『恋のリバイバル』『神のみぞ知る』、マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』、ブラインド・フェイスの『もう家に帰れない』、ビートルズの『レディ・マドンナ』、最後に一応『ヒート・オブ・ザ・モーメント』と『バトルライン』。ビーチボーイズは以前にソロでも取り上げていたが、ウエットンが歌うと全く違った歌に聞こえてくる不思議。波にノッてる時は何をやっても上手くいく、と言う証明の様なライブ盤です。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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