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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ジャーニー「アット・ザ・サミット~1980ラジオ・ブロードキャスト」


15年発表。ジャーニーの発掘ライブがここの所続々と再発、ハード・プログレの大物として再評価が高まっている様で、
「産業ロック」として揶揄されていた一時期を考えると隔世の感がある。こちらは80年『ディパーチャー』発売時のライブのFMブロードキャスト版。音質もクリアでリマスタリングも悪くはない。ジャーニーは本国では、ライブの完成度の口コミで徐々に人気が上がっていったバンドで、その意味では戦略はキッス、チープ・トリック等パワー・ポップ系のバンドを踏襲しており、その辺りも生真面目なプログ・ファンが眉を潜める要因?全米制覇に向け着々とコマを進めている時期の演奏で、幸運と勢いとポジティブなノリがあり、周辺の正規盤『ライブ・エナジー』と比べるとミスも多いが、極めて健康的な感じがするライブで悪くはない。『お気に召すまま』『ホイール・イン・ザ・スカイ』等ヒット曲も増えて来ており、全米1位『エスケイプ』までもうすぐだ?!
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ホークウインド「コーデッド・ランゲージ~ライブ・アット・ハマースミス・オデオン1982」


15年発表。2枚組。英ハマースミス・オデオン劇場の82年ライブは、以前にも『コレクターズ・シリーズVol.2 ライブ1982』としても発売されているが、音質が余り良くない不完全版。今回はアトムヘンジ・レーベルから15年リマスタリングを施し、欠けていた演奏を発見されたマスターより補った現時点でのベストな状態での再発となる。RCA所属時の移籍直前のライブの為、大舞台にも拘らずマスター・テープが散逸していたものと思われる。メンバーはブロック(Vo,g,Key)、ベインブリッジ(b)、故ヒュー・ロイド・ラングトン(g)、ニック・ターナー(Sax,flute)、マーティン・グリフィン(ds)とこの時期の安定メンバー。この年は夏に『チューズ・ユア・マスク』を発表、その11月の公演で新譜からの曲が中心、と思いきや『ソニック・アタック』『ブレインストーム』等ベスト盤的構成、脂の乗り切ったドラッギーでスペイシーな演奏を繰り広げている。『絶体絶命』でオリジナル盤のマイケル・ムアコックもナレーションで参加。

カンサス「ブライン・モール1976」


14年発表。アメリカン・プログの大物、カンサスの未発表ライブが発売。米国出身ならではのカントリー/フォーク/ブルーグラス等の要素を交えた独自のプログレッシブ・ロックを展開、70年代後半からは所謂産業ロックの大物的な位置付けとなり、後のスティクス/ジャーニー/スーパートランプ等のハード・プログレ系なバンドの成功の先駆けとなる。このライブは76年、4th『永遠の序曲』の時期、未だ長尺物も多く演奏も十二分にテクニカル。やはりロビー・スタインハート(Violin,Viola)のバイオリンの使い方がクラシック系では無くカントリー系であるのが面白い。スティーブ・ウォルシュ(Vo)もまだまだ声が若々しくてかなり良い。内容は恐らくFM音源の再録であり、ステレオでリマスタリングもしているのだろうが音質は中の下。それでも80年代以降のライブ盤の多いカンサスとしてはこの時期のライブは希少であり、プログ・ファンならば聴いても損はしないかも?

アサガイ「アサガイ」


71年作。英アフロ・ロックの雄、アサガイのファーストが再発。60年代、悪名高きアパルトヘイト政策から逃れて来た南アフリカ出身のミュージシャン達は挙ってフランスに移住、続いて「何でもあり」の状況となっていた英ジャズ/ロック界隈にも居を定め、当時のムーブメントとも併せ南アフリカのトラディションをも含んだ異形のプログレッシブ・ロック、「アフロ・ロック」を生み出す。このアサガイにゼブラ、クリス・マクレガー辺りが代表格か。メンバーはその後も様々な形でプログ周辺の発展に貢献、あのトレヴァー・ラヴィンもクリス・マクレガーの地拠を頼って南アフリカから移住している。アサガイはよりロック方面に舵を取ったセカンド『ジンバブエ』が名盤とされるが、トラディションからの原点がより「ナマ」の形で出ているこのファーストも原石的な輝きがあり悪くはない。次回はクリス・マクレガーの未CD化作品辺りをお願いしまつ。

ファンカデリック「シェイク・ザ・ゲイト」


14年作。Pファンクの総帥ジョージ・クリントン率いるファンカデリック、18年振り(!)の3枚組新譜。すごく乱暴な言い方をしてしまえば、60年代のサイケデリック・ムーブメントに端を発し白人の伝統音楽流に再解釈をしたものが英米のプログレッシブ・ロック、黒人の伝統音楽も取り込み再解釈したものがPファンク。もっとちゃんと詳しく知りたい人は、河地依子氏の伝説的大著『P-ファンク』を参照の事。今回もスライ・ストーン等をゲストに迎えての、王道のウェルメイドなファンク・ナンバーを筆頭に、ヒップホップ、デスメタル、スムース・ジャズ、シンフォニック・ロック(!)まで巻き込んでの一大ファンカデリック大会、ただノリに任せて踊るも良し、背景の黒人音楽の引用元のバラエティ豊かさを解析しながらインテリジェンスな聴き方をするも良し。他ジャンルとの融合性を保った音楽の持つ「現在(イマ)性」をどう表現するか、は現代のプログ・ロックに与えられた課題でもある。
世界はファンクで一杯だ?!

トニー・レヴィン「スティック・マン」


08年作。トニー・レヴィン(b)の現在も活躍中のユニット、スティック・マン(メン)の事実上のファーストで、発売元が異なるため暫く廃盤だったが、レヴィン自身のサイトで権利を買い取りようやく再発。パット・マステロット(ds)参加の為、当然フレイヴァーは00年代のメタル・クリムゾン期に酷似、楽曲は所謂「ベースを中心とした超絶技巧曲ユニット」だが、初期はまだクリムゾン本体にあった「叙情性」や「哀愁」が楽曲から漂っており、マイティ・クリム・マニアは買っても損はしない一枚。この後の作品は参加メンバーの指向が徐々に強くなって「クリムゾン的な演奏」からは次第に離れて来ており、これがスタジオ・ミュージシャン歴の長いレヴィンの個性と言うか悪癖によるものなのか、フュージョン出身でインタープレーを重視するレヴィンの出自に由来するのかは不明。もう一個性欲しいのがこの人の作品の個性?

ガヴァメント・ミュール「ダーク・サイド・オブ・ザ・ミュール」


14年発表。ガヴァメント・ミュールは元オールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーが結成した、中堅どころの米サザン・ロック・バンドで、一部でカルト的な人気を誇っている。クラシック・ロックのカヴァーもお家芸の一つとしており、クリムゾンの『21世紀~』をカウントダウン・ライブで披露したり、ベースにトニー・レヴィン、クリス・スクワイア等を招いた楽曲が存在するなど、意外とプログ側との接点も多い。これは08年に行ったフロイド・オンリーのリスペクト・ライブ盤で、この時期での発売はフロイドの新譜発売日を明らかに意図したものか。ギターはしばしばレイド・バック調に流れようとするが、基本的にはオリジナルに忠実な演奏、ライブではちゃんと豚も飛ばしたらしい(笑)。2枚組のデラックス・エディションも出ているが、そちらではバンドのオリジナルも演奏しており、フロイドの曲だけを聴きたい人は1枚もので充分。出自が似ているカヴァー・バンドのブルー・フロイド辺りと、聴き比べて見ると面白いかもね。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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