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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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アンソニー・フィリップス「ハーベスト・オブ・ザ・ハート~アン・アンソロジー」


14年発表。元ジェネシスのアンソニー・フィリップス(g,Key,Vo)の77~12年に渡るニューエイジ・ミュージック作品の軌跡、5枚組のボックス・セットでようやく発売。むしろ活動期間の割には遅すぎた位だが、メインストリームで無い「個人的作品集」を淡々と発表し続けている彼のスタンスからすると、なかなか難しいのかも知れない。プログ・ロックの意匠を纏った70~80年代初期の作品、80~00年代の生ギター若しくは生ピアノの響きを活かしたオーセンティックな「短篇集」の『プライベート・パーツ』シリーズ全12巻、日本人アーティストも交えた他国のニューエイジ作家とのコラボ路線(ある意味元同僚のピーター・ゲイブリエルの『リアル・ワールド』路線と対をなす)、映画やTV番組に提供したサウンドトラック集、と結構膨大な作品の中からレア曲も含め公平にチョイスされている。こう云う「ハレの場」的な商品はこれが最初で最後か?
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ザ・ムーディー・ブルース「ポリドール・イヤーズ 86~92」


14年発表。ムーディーズのポリドール在籍時の全部入りボックス・セットが発売。おぉ、パトリック・モラーツ(Key)在籍時の音源が一括で、と思ったが良く考えたら『魂の叫び』と『新世界への道程』はまだデッカ・レーベルの頃でしたね。そう言う訳で8枚組、『ジ・アザー・サイド・オブ・ライフ』『シュール・ラ・メール』『キーズ・オブ・キングダム』のスタジオ盤で3枚、『ア・ナイト・アット・レッド・ロックス(完全版の2枚組)』未発表の『ジ・アザー・サイド・オブ・ライブ』のライブ盤で3枚、DVDで『レッド・ロックス』『ジ・アザー・サイド・オブ・レッド・ロックス』の2枚で合計8枚。『アイ・ノウ~』のスペイン語バージョンのアナログ盤付き。各スタジオ盤には未CD化のB面シングル曲やらレア・バージョンのボートラが収録時間ギリギリでてんこ盛り。文面に偽りなしの「全音源入り」だが、喧嘩別れしたモラーツは正規メンバーではなくあくまでポール・ブリス(Key)と同じサポート・ミュージシャン扱い。仲直りする日は来るのかねぇ。

バックドア「ヒューマン・ベッド」


74年作。バックドア、唯一のBBCライブ・セッション集。前記2枚組とこのアルバムで現在発売されているバックドアの音源は全て。アルバム未収録曲も4曲追加。普通ラジオ・ライブは時間の関係もあり、割りとおとなしくなるものだが、この演奏はスタジオ盤より遥かにファンキーでラフでアッパー、「暴れまくっている」と云う形容が文字通り相応しい。彼らの曲は3~4分のものが多いので基本メンバーの構成比の割にはフリー・ジャズに走らず、米国ブルースの英国サイケデリック・ロックのフォーマットによる再解釈、の趣きがある。まぁ、つまり「プログレ」の基本的手法ですな。編成から入ったのか方法論から入ったのは謎だが、このバンドを聴いて判るのは、70年代初頭にプログレッシブ・ロックが流行ったのは「何でもあり」の風潮から生まれた必然、と云う歴史的事実である。レア盤。

バックドア「バックドア/8thストリート・ナイツ/アナザー・ファイン・メス」


73~74年作。異形のジャズ・ロック・トリオ、バックドア。メジャーどころのプログ・ファンにはEL&P『四部作』でカール・パーマー・サイドのバックを務めたバンド、と言えば判りやすいかも知れない。ベース、サックス、ドラムのトリオでオーバーダブもゲストも無し、後に売れっ子スタジオ・ミュージシャンとなるコリン・ホッジキンソンのベースが唸りリード楽器としてギターのパートまで担当、この手のはサックスが主体のジャズ・トリオに普通はなるのだが、この飛車角落ちの編成で当時の「サイケデリック・エラ」を思わせる様々な実験的な演奏をしており、恐らくその辺りがパーマーの目を引いた部分。この2枚組はバンドのWEAレーベル時代のスタジオ盤全3枚を合本したもので、ファンキー・ジャズ、90年台以降ならスムース・ジャズと呼ばれた領域の曲が並び、このバンドの異形の立ち位置を理解するには最適のセットに思える。

イエス「グレイテスト・ヒッツ」


14年発表。また出たイエスのアトランティック時代のベスト、まぁ来日記念盤と言う事で。初っ端から『ラウンドアバウト』『ロンリー・ハート』のつるべ打ち、今回はシングル・バージョン中心の選曲と云う趣向で、ベスト盤で無視されがちの『ビッグ・ジェネレーター』や『ドラマ』の曲が多いのも嬉しい。『心の愛』こと『アイブ・シーン・オール・グッド・ピープル』の前半編集版なんて珍しい所も。各シングル・バージョンに未CD化のものはなく、全て各アルバムのボートラなりボックス・セットなどで聴けるが、レア・バージョンを纏めて聴けるのは割りと面白い。『ビッグ~』以降のイエスは1枚置きにコロコロとレーベルが変わったりして、ライノの『イン・ア・ワード』みたいに豪華なボックス・セットにでもしないと纏めにくいが、90年代以降のすったもんだの時期もコンパクトに聴けるベスト盤がそろそろ欲しいところ。

イエス「イエス・サード・アルバム&究極 完全再現ライブ」


14年作。現在、イエスがツアー中の「アルバム完全再現ライブ」シリーズの新譜。2枚組で『サード・アルバム』と『究極』。ボートラで『ラウンドアバウト』がアンコール。現在のイエスは一言で言うと、「馬場さんは引退しているが、鶴田も天龍もラッシャー木村さんもいる全日本プロレス」。非常にバンドとして安定しており、高い職能を持ったメンバーが一糸乱れぬアンサンブルで魅せるその構造はどちらかと言うとクラシックのオーケストラの様。リック・ウェイクマンが言ってた「イエスはニューヨーク・フィルの様だ」が、こんな形で実現するとは。当然ライブでの曲の「解釈」も70,80年代とは異なっており、実質「指揮者」として呼ばれたジェフ・ダウンズの腕の見せどころとなっている。傑作ですよ。

パブロフズ・ドッグ「猛犬注意!ライブ・イン・ヨーロッパ」


11年作。パブロフズ・ドッグは再発された過去4枚のアルバム(発掘盤含む)のセールスが良かった事により、デヴィッド・サーカンプ(vo)を中心に10年に再結成、新譜でコンセプト・アルバム『エコー&プー』を発表し、プログレの人気が高いヨーロッパでのツアーを敢行する。勿論メンバーの殆どは若手に変更されており、演奏曲目こそサーカンプのソロまで含めた過去のアルバムのベスト・オブ・ベスト的な選曲だが、当然演奏は荒く、かつてのスタジオ盤にあった細やかさや輝きは無い。しかし、国内盤の旧ロッキン・オン!的なアンティークな邦題が示す様に、このライブ盤には勢いがあって、若々しい感覚がある。このイクとこまでイッちゃえ的な捨鉢さを「パブロフズ・ドッグ2010バージョン」として受け入れるかどうかで評価は全然違って来るだろう。問題作??

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