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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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タイ・フォン「リターン・オブ・ザ・サムライ(インターナショナル・バージョン)」


14年作。日本公演に合わせて、CD-Rのみだった新譜がSHM-CDの国内盤で登場。曲数も12曲から8曲に整理され、ギター、キーボードも数曲で副層的に追加、全体が完全に別ミックスとなっている。(某タワレコ版のみ『キャリー・ミー』シングル・バージョンが追加)CD-R版を聴いた時はデモ・テープ的な構成の纏まりの無さと、ポップ寄りの楽曲の多さ、初の女性ヴォーカリスト、シルヴィー・タヴァリへの違和感、などなど居心地の悪さを感じたが、今回のミックスでプログレッシブ・ロック寄りの構成になり、また今回のライブを見て認識を新たにした。ほぼ新譜から全曲演奏だが、非常にライブ映えする曲が多いのだ。女性リード・ヴォーカリスト(今回の公演はアイーナ・クオチにシフト)も、慣れてしまえば悪くない。カーン・マイ一人しかオリジナル・メンバーはいないので、カーン・マイ楽団若しくはタイ・フォン・プロジェクトではないかと言われているが、8人がかりで力技でプログレを演奏するのはイタリアン・プログも今では一緒、来日効果もあるが今年の傑作に挙げたい一枚。
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バンコ・デル・ムットゥオ・ソッコルソ「果てしなき幻想」


14年発表。これが、最後のバンコ。フランチェスコ・デ・ジャコモ(Vo)の死を以って、69年からのバンドの歴史に終止符が打たれた。オリジナル・メンバーがヴィットリオ・ノチェンツィ(Key,Synth)一人だけになってしまった今、バンドが今後仮に復活しても、ジャコモの声無しにはバンコは有り得ない。R.I.P。♬ブッティシャラコマチネ~♬バンドは97年の『ヌード』以降は、スタジオ盤を制作せずにライブ活動に専念していた。このラスト・アルバムは、11~13年に行われたライブのベスト・テイクを収録したもの。合間合間に、ノチェンチィによる「追悼詩(主に歌詞の一節)」が入る構成。バンコ版『ライブ・アラウンド・ザ・ワールド』と云う訳で、むしろ生涯最後のジャコモのライブ録音をまるっと出して欲しかった気もするが、泣いても笑ってもこれが最後。イタリアン・プログのファンは雲の上(イン・ヴォーロ)のジャコモに想いを馳せて溟濛すべし。

レイダー・フェヴァリッツ「レイダー・フェヴァリッツ」


74年作。ジェフ・リーは英ベテラン・アルト・サックス奏者、現在も本流のジャズ・フィールドで活躍中だが、70年代にはカンタベリー・ミュージック関連の人脈があり、ヘンリー・カウ、ハットフィールド・アンド・ザ・ノース、マイク・オールドフィールド・バンド等プログ関連のバンドでも活躍。その彼の幻のファースト・リーダー・アルバムがこちら。カウ関連のチャールズ・ヘイワード(ds)、ジャック・モンク(b),サイケ詩人のG.F.フィッツジェラルド(g)、キャシー・ウイリアムズ(p,Key)と云うメンバー。この頃の英プログ人脈特有の、「ジャンル関係無しにとりあえず何か演ってみよう」的なフリー・ジャズ・ロック・ユニットで、アヴァンギャルドな演奏なのは当然予想の範疇内だが、リーとフィッツジェラルドにヘイワードと個性の強い船頭が三人も揃ってしまい、現場はかなりの混乱だった模様。そこを楽しむ事も可能だが、それがレコード会社からディールを得られなかった一つの要因かも知れない。「カンタベリー系は何でも聴く」人向け。

アレッサンドロ・アレッサンドリーニ「淫虐地獄」


71年作。ひでぇ邦題(笑)。ビデオ版の旧題は『死霊の七人』なので、あんま変わらんか。昔のイタリア・ホラー映画の一つの特徴に、「映画は三流だが音楽は一流」という現象がある。(誰だ、『サスペリア』がそうだと言うのは(^_^;)。)この作品も、モンド・ラウンジ系サントラの傑作として、各国で評価が高く、遂に完全版が登場。森深き謎の古城に迷い込んだ若者連中七人組が、悪魔の所業か魔女の仕業か、聖書の「七つの大罪」を模した殺害方法で次々と殺されて行く。後年のアメリカ映画『セブン』を先取りした様な展開で、エロ・グロのサービス満載、なのだが制作年度から判る様に今観ると結構ユルい。それでもサプライズ・エンディングも含め、この時期のホラー映画としては独特の雰囲気もあって佳作と言えるだろう。名作『幽霊屋敷の蛇淫』へのリスペクト有り。サントラは夜の熱気の様なオルガン・ワークに気怠く不気味な女声コーラス、エンニオ・モリコーネの様に映像に寄り添うのでは無く、元の映像と関係無いぶっ飛んだ展開。サントラがムード・ミュージックとしても聴かれていた時代の傑作の一つだと思う。

V.A「プログレッシブメント・ストーリー 1970-2014」


14年発表。変なイタリアン・プログレのコンピレーションCD発売。2枚組で大手ソニー・ミュージック社からの発売、一見タイトルから70~14年からのソニーが権利を持つプログ・バンドの編集盤、と思いきや、大半が現在活躍中の若手イタリアン・プログ・バンドの曲。バンコ、オザンナ、アレア、イル・ヴァレット・ディ・ブロンゾ等古株のバンドの演奏も入っているが、代表曲の収録ではなく殆どが近年の未発表ライブ・テイクだったりする。何だこれ?実はコレ、14年9月24~28日に本国で開催された「イタリアン・プログレ・フリー・フェスティヴァル」のツアーCD。収録バンドの偏りも、実際にこのフェスに参加している若手を中心に構成している為。そう考えると、日本から観に行くのは、ちょっと難しそうなこのフェスへの「ヴァーチャル・ツアー」とでも考えれば悪くはない。割りと良い感じだが、フロイディアーナの『太陽讃歌』のカヴァーが特に面白い。

ジェスロ・タル「ライブ・イン・ロサンゼルス 1980」


80年作。仏オン・ジ・エアー・レーベルからFM音源ライブ・シリーズが大量に発売。放送用音源の国によって異なる著作権法の取り扱い、の間隙を縫って発売している半オフィシャル・ブートレグのシリーズだが、会社大丈夫なのか。「売り抜け」じゃあねぇだろうな、コレ。と云う訳で1980年のジェスロ・タル、エディ・ジョブソン(Key,Violin)入りライブが初登場。ジョブソンはUK解散後、タルのアルバム『A』に参加、かなりジョブソンの貢献度の高いコンセプト・アルバムだがやはりリーダーのイアン・アンダーソン(Vo,Flute)と主導権を巡って対立、脱退。90125イエスのキーボードの座に滑りこむが、恐らくイエス名義を使うため旧メンバーのトニー・ケイにポジションを奪われ解雇、ようやくファースト・ソロ『グリーン・アルバム』に着手する。このライブではジョブソンの見せ場も有り、旧曲『アクアラング』もそつなくこなし、とても不仲とは思えない良い出来。最も、カーブド・エアーでキーボードの代役はジョブソン、一度経験済みか。

ポール・キャラック「コレクテッド」


12年発表。最近(14年9月)最新盤のベストが発売されたポール・キャラック(Vo,g,Key)だが、前述の「コレクテッド」シリーズでも3枚組ベストが発売中。しかもこちらの方が曲が多くて安いので、最新リマスターを取るかコスト・パフォーマンスを取るかだろう。キャラックは、60年代の最初のキャリアこそジャズ・ロック・バンド、ウォーム・ダストのキーボードだが、その後はヴォーカルに主軸を移し70年代はパブ・ロック・バンド、エースへの参加、ロキシー・ミュージックへの加入、そして80年代はマイク&メカニックスで故ポール・ヤングとのツイン・ヴォーカル、『リヴィング・イヤーズ』等で生涯最大のヒットを飛ばす。ヤングの夭折後も5枚目まではメカニックスに参加、以降はソロ・シンガーとしてブルース、クラシック・ロックのカヴァー等渋めな線で好評を博している。これはエース以降の活躍を(何故か順不同に?)セレクトしたもの。やはり『グルーヴィン』等やや古めのカヴァー曲に味があって良い感じ?

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