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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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コリン・ブランストーン「コレクテッド」


14年発表。ユニヴァーサル社の3枚組ベスト「コレクテッド」シリーズに、コリン・ブランストーンが登場。彼のこれ迄の全キャリアから、レコード会社の枠を越えて代表曲が収録されており、意外な事に彼のベスト盤ではこのタイプは初めて。60年代版ゾンビーズの『シーズ・ノット・ゼア』『ふたりのシーズン』から始まり、『一年間』を始めとしたニッチ・ポップの70年代ソロ・アルバムの傑作群、80年代のアラン・パーソンズ・プロジェクト、キーツ、スチュワート&ガスキン等ライト・プログレ・バンドへの参加、ニール・マッカーシー名義の覆面シングル盤、90年代のブランストーン&アージェント⇒現在も続く新生ゾンビーズに至るまで、ほぼ年代順に並べられている。ちょっと枚数は多いが、彼の50年(!)に渡るヴォーカリストとしての活躍を俯瞰するには最適かも。他にこのシリーズ、プログレ系だとムーディーズが同時発売中。
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井上誠「ゴジラ伝説Ⅰ~ⅣBOX」


83/84/14年作。ヒカシューの井上誠(Key,Synth)がリーダーとなって作成された、伊福部昭の東宝特撮映画音楽のシンセサイザー・トリビュート盤、新作の『Ⅳ』を付け加えてBOXで復刻。井上の人脈から、当時のテクノ/ニューウエイブ系のミュージシャンが勢揃い。同じヒカシューから巻上公一、ゲルニカ(戸川純の唄う『モスラ』!)、ジューシー・フルーツ、「元バグルス」のジミー中山等の豪華メンバー。伊福部のオリジナル曲がCAN、ラ・デュッセルドルフ、ゴドレイ&クレーム、ピンク・フロイド(『エコーズ』!)にインスパイアされたアレンジで奏でられていく。それでも井上の「あの頃映画館で聴いた曲」と云う明確なポリシーが根底にあり、全てオリジナルをリスペクトした傑作になっている。「特撮映画のBGMのシンセ版」と云うユルい企画を想像してるとエライ目に逢う。全体から伊福部昭の楽曲への深い愛情の念が感じられ、実は小手先のアレンジよりもまずそこを聴くべき作品だろう。限定版なので、特撮ファンの変なプレミアが付く前にお早めの購入をお奨め。

デヴィッド・ペイトン「ザ・サーチ」


03年作。元パイロットのデヴィッド・ペイトン(Vo,g,b)はニッチ・ポップ・フィールドのヴォーカリスト、ところがエンジニアがアラン・パーソンズだった事からパイロット解散後は怒涛のプログレ仕事師に変貌、似た立場のコリン・ブランストーン、クリス・レインボウと並んでアラン・パーソンズ・プロジェクトの常連、キャメルへの参加、キーツへの参加、リック・ウエイクマン・バンドの常連と、80年代のポップ化したプログレ系で大活躍。声の伸びるヴォーカリストとして、腕の良いベーシストとして、プログレではないポップな曲が書けるメロディ・メーカーとして、使いドコロの多い彼が引っ張りだこになるのも当然。このアルバムも、70年代に没になったファースト・ソロの再構成盤だが、とにかく曲が良い。また、全てのバック・トラックを本人が演奏、マルチ・アーティスト振りを発揮しているのも聴きどころ。隠れた名盤?

マイク・オールドフィールド「マン・オン・ザ・ロックス」


14年作。チューブラー・ベルザー、何と所属がヴァージンに出戻ってのスタジオ盤25作目。今回は久々の全編歌モノのポップ・ロック・アルバム。数年前の作曲もあり、やや今風では無い作風な感じもするが、現在のUKロック風のニュアンスを持った若手ヴォーカル、ルーク・スピラーが全編担当、これでかなり救われている感じ。全体的に明るめでポップな曲が多く、要所要所で披露されるマイクのギター・ワークの吹っ切れた感覚は実に心地よい。近年のオールドフィールドはチル・アウトに傾倒するなどやや時代とズレっちゃってる面が感じられたが、この手慣れた路線なら流石大ベテラン、仕損じは無しと言った所。7曲目『ニュークリア』は何故か今頃クリムゾンの『エピタフ』そっくり。インスト・バージョンのDisc-2、デモ+リミックス・バージョン入りのDisc-3も同梱したデラックス版も同時発売。

リック・ウルフィック「吐きだめの悪魔」


87年作。ジム・ミューロウ監督のカルト・スプラッター映画のサントラ、満を持して初発売。何で今頃?NYのスラム街に放射能汚染されたワインが出回る非常事態。飲むと身体が溶けてしまう!!それはそれとしてスラム街に根城を構える酔っぱらい、ホームレス、ベトナム帰還兵の連中は今日も今日とてここには書けない下品な毎日を過ごすのでありました。『魔鬼雨』+『どですかでん』+『トイレット博士』の鬼ブレンドな作品、グロと云うより、今だったらここには書けないエグい下ネタ方面で、絶対規制が掛かるんでないかな。リック・ウルフィックの安っぽいシンセによるBGMはまさに80年代スプラッター、あと10年位したらコレはコレでモンドなミュージックとして人気が出そう。こんなんでも当時新宿で二本立てで劇場公開、併映はアンソニー・ドーソン監督の『片腕サイボーグ』だったか?違ったかな?既に日本ではDVD化されているので、ゲテモノ好きのホラー・ファンはお早めの購入をお奨め。

トラヴィス&フリップ「デスクレション」


14年作。ロバート・フリップ(g,Synth)とソフト・マシーン・レガシーのセオ・トラヴィス(Sax,Flute)のコラボ作、ライブ盤も含めると4作目、なのだが実際フリップの演奏は10年に行われたツアーからの音源をサンプリング、トラヴィスの手に因って編集されたもの。前回の3枚目の作品も表記はされてないが同じ成立過程だったフシがあり、つまり実質「コラボレーション」と言えるのは最初のスタジオ盤とライブ盤のみ、ではないかと思われる。フリップの近年のインタビューでこの一連の連作について訊かれ、「あれはセオ君に権利があるから・・・」と曖昧な答えをしていたので、まぁ、そう言う事らしい。発売もフリップのDGMではなくトラヴィス関連のジャズ・レーベルからだし。ジャズ・フュージョン界隈ではありがちな販売方法だが、フリップやクリムゾンの方法論とは作品の発表スタイルが明らかに異なり、それがこのユニットが実質一回限りとなっている要因かも。『パワー・トゥ・ビリーブ』『スターレス』のクリムゾン・ナンバーも演奏しているので、クリムゾン・ファンは買っといても良いかもね。

フリップ&イーノ「ライブ・イン・パリス 1975」


75年作。ロバート・フリップ(g)とブライアン・イーノ(Key,Synth)のコラボレーションのライブ盤、ブートレグでは以前から出ていたが正規盤の3枚組で登場。70年型クリムゾンを「殺した」後のフリップの次の一手はイーノとの「環境音楽」デュオ。恐らく無旋律のヒーリング・ミュージックがメジャーのロック・フィールドから発売されたのはこれが世界で最初か。誰も聴いた事のない「プログレッシブ」な音楽だった訳で、これをライブで聴いた聴衆の皆さんは一体どんな気持ちだったのだろう。その答えはコレ。2nd『イブニング・スター』の発表後の演奏で、何か普通にウケている。君たち、本当は何でも良いんとちゃうか?最初の2枚はライブ盤、残りの1枚は実際に使われたテープ・ループ・ミックス。フリップの参加によって現在でも聴ける「プライベート・ミュージック」になっている作品。

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