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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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レヴィン・ブラザーズ「レヴィン・ブラザーズ」


14年作。現在もクリムゾンでツアー中のトニー・レヴィン(b)、兄のジャズ・ピアニスト、ピート・レヴィン(P)との共演作が登場。全体が新曲だが、50~60年代のビバップ・ジャズをリスペクトした楽曲で占められている。一曲のみクリムゾンの『待ってください』ジャズ・バージョン。トニーもいつものスティック・ベースからアコースティック・ベースに持ち替えての参加。と云うより、ピート人脈のジャズ・カルテットにトニーがゲストで参入の形。ジャケットやライナー、CD盤面まで昔のジャズ・レコードを真似た体裁になっており、企画としては派手では無いが成功した方か。トニー・レヴィンは最初のソロ・アルバムがツアーで回った各国のミュージシャンとの共演作『ワールド・ダイアリー』である事から明白な様に、コラボ相手との相性に因って作品の出来がかなり左右される。ソロ・キャリアも長い割には、その辺が未だにスタジオ・ミュージシャン然としてしまっているのが弱点。演奏技術が極度に高い人にありがちなパターンで、今後も「誰」と共演するかでアルバムの出来が左右されそう。暫くはクリムゾン一筋かな?

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キング・クリムゾン「2014 ツアー・ボックス」


14年発表。現在のクリムゾンの米国ツアー、大変な事になっているらしい。何とファーストからの過去曲のベスト・ヒット・ライブ、とうとうやってしまった必殺の企画。勿論プログレ・ファン狂喜、最高の盛り上がりを見せている。大丈夫かボブ・フリップ、マイルス・デイヴィスのパリ・ライブみたいにこの後死んだりしないか?その会場で売られているツアー限定二枚組CDボックスがコレ。こちらもファーストから『スケアシティ・オブ~』までを総括した編集盤ベスト、なのだが四分の三が未発表バージョンと云うマニアックな構成。未発表デモ、未発表ライブの嵐だが時代順に編集されているのでクリムゾン初心者のヤング・パーソンズにもベスト盤として聴ける構成、マニアにはヴァージョン違いが大量に聴けて誰得どころかみんなが幸せ、DGMレーベルの商売は色々批判もあるが、時々こう云う大盤振る舞いがあるから止められない(^_^;)。来日を強く希望。基本は会場売だが、カンタベリー系に強いバーニング・シェッド社の通販でも何故か買える。

ゴードン・ハスケル「ワン・デイ・スーン」


10年作。ハスケルは日本では「クリムゾンの冷遇された二代目ヴォーカリスト」位の認識だが、現在の英国では『ハウ・ワンダフル・ユー・アー(アンディ・パートリッジのヒット曲とは同名異曲)』のナンバーワン・ヒットを持つ渋い酔いどれシンガー。自伝も出版している程の人気がある。フリップの学生時代の同期だった事から、クリムゾンに誘われ参加したらしいが、やはり余り良い想い出はないらしい。(「Hell」とすら言っている(;_;)。)彼の現在までの最新スタジオ盤がこれ。安酒場にバーボン、別れたあばずれ女、砕けた夢・・・と極めて日本の演歌的なうらぶれた世界観を、朗々と歌い上げているがダウナーにならず、何処か希望がある感じなのがハスケルの持ち味。全10曲、42分と長過ぎず、後を引かないのも心地よい。

ロバート・ウェッブ「リコーリッシュ・オール・ソーツ」


14年発表。77年、パンク全盛期に直球勝負のシンフォニック・ロックで挑み、見事に一枚のみで玉砕した伝説的バンド、イングランド。そのリーダーだったロバート・ウェッブ(Vo,Key)のファースト・ソロが発売。とは言っても、70年代初期から現在までのウェッブの未発表作品のデモ・テープを集めた発掘盤。前述のサムライ・オブ・プログの『リモンチェッロ』のオリジナルはこちらに収録されている。全体的に見るとこの人の資質はむしろ英国製ニッチ・ポップ、10CCやスタックリッジの系列であり、プログレ的なものは引き出しの一つに過ぎない事が判って来る。何せ30年に渡る個人作品集のため、良く言えば多彩、悪く言えばかなりごちゃごちゃしたアルバムだが、久々にシーンに復帰したウェッブの名刺代わり、位に思えばそんなに悪くない。次作は復活イングランドか?

サムライ・オブ・プログ「ジ・インペリアル・ホテル」


14年作。フィンランドの重度プログレ病患者、カヴァー・バンドのサムライ・オブ・プログの三作目は初のオリジナル・アルバムで登場。とは言っても、英国の伝説的プログ・バンド、イングランドの未発表曲を2曲演奏しているので、これを収録したい為にオリジナル曲のアルバムにしたのかも知れない。それがタイトル曲の約30分の『ジ・インペリアル・ホテル』と8分の組曲『リモンチェッロ』。初期ジェネシス風ではあるが、転調の嵐でかなりの難曲の『ジ・インペリアル~』、メロディの美しい『リモンチェッロ』、この2曲を聴くだけでも購入の価値がある。他にもいかにもなシンフォニック系が3曲、イエス風の『アフター・ジ・エコーズ』が特に面白い。演りたい方向性とバンドの演奏力が同じベクトルを向いており、近年稀に見る気持ちの良い「プログレの新譜」である。国内盤も出るみたい。

ヒュー・ホッパー「Vol.2~フランゴロバンド」


14年発表。ホッパー未発表音源シリーズ、全10巻の内2巻目が発売。ヒュー・ホッパーズ・フランゴロバンド、03年パリでのライブ。90年代から断続的に結成していたオランダの若手ジャズ・ミュージシャンとのコラボ・バンドで、この年に、ソフト・マシーンのトリビュート盤に同時に参加した事からのライブ・パフォーマンスとなったらしい。国際的ですな。パトリス・メイヤー(g)、ディディエ・マラブ(Flute,Sax)、ピップ・パイル(ds)と旧友たちもがスペシャル・ゲストで参加。びっくりするのが、演奏曲目がホッパーの昔の作品、云わば「ヒュー・ホッパーズ・クラシック・ヒッツ・ライブ」になっている事(1曲のみジョン・コルトレーンのカヴァー)。これは常にアヴァンギャルドだったホッパーとしては珍しい。マシーンの『フェイスリフト』で始まり、アイソトープ『スライディング・ドッグス』、70年代のソロ『1984』『ホッパー・チューニティ・ボックス』からも1曲ずつ演奏している。本人としては商品化しない予定の音源だったらしいが、ファン向けの一夜限りのスペシャル・ライブのつもりだったのかも知れない。何れにしても貴重盤。

リック・ウエイクマン「フィールズ・オブ・グリーン」


96年作。プログレ名盤の再発専門レーベル、英エソテリック社から新ジャケ+14年リマスタリングで再発。この時期のリックの作品の中では割りと売れた様で、過去にもレーベルを変えて何度か再発されている。(このアルバムからのシングル盤も、当時久々に発売された)『アーサー王~』『スターシップ・トゥルーパーズ』のカヴァーが入っている事、当時のデジタル・ポップに対応した聴きやすい音創りが原因かも知れない。インスト2曲を除いて全て歌モノ、この頃のウエイクマンのアルバムの常連、女性ヴォーカリストのクリッシー・ハモンドがオリジナル版のアンダーソンの声域を歌い上げている。いつもはエンジニアとしてクレジットされるスチュワート・ソウニーもドラム・プログラミングで参加。しかしここまで書いた所で続報が入り、ゴンゾ・マルチメディア社から10月末に廉価版「2IN1」シリーズの一作として、ピアノ・ソロ作品『オールウェイズ・ウイズ・ユー』とカップリングでこれも再発の予定らしい。こちらはリマスター無し。え?

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