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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ディストリクト97・ウイズ・ジョン・ウエットン「ワン・モア・レッド・ナイトメア~ライブ・イン・シカゴ」


14年発表。13年のシカゴの若手プログ・バンド、ディストリクト97のクリムゾン・トリビュート・ライブに本家ウエットンがゲストで客演。実際のライブは第一部がディストリクト97のオリジナル・ナンバー、第二部がウエットン参加のクリムゾン・トリビュート、と言った構成だったが、今回は二部のクリムゾン・ナンバー、9曲のみで一枚ものの発売。当然『太陽と戦慄』期のウエットンのヴォーカル・ナンバーを網羅しており、この数年のウエットン、以前の凋落っぷりが夢の様にエイジア、UKその他で声が出ており、リード・ヴォーカリストとしては生涯数度目かの絶頂期、悪い出来の筈がない。体力的に節制もして、ヴォイス・トレーニングも受けている結果だと思うのだが、同世代のプログ系と比較しても年齢的に驚異である。ディストリクト97の演奏はスタジオ盤をほぼ完コピ、破綻は無いが野心も無い出来になっている。まぁ、クリムゾン・ナンバーは結構、自己流に崩しにくいからねぇ。
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ヒュー・ホッパー「Vol.4 フォー・バイ・ヒュー・バイ・フォー」


14年発表。ヒュー・ホッパー(b)、未発表音源全集全10巻の第4弾。と云うか、明らかに4巻目に出すのを狙っていたタイトル。2000年のアムステルダム・ライブで、90年代のフランゴロ・ダッチ・バンドの後、3回のみライブを行った編成らしい。メンバーはホッパーの他にロバート・ジャーヴィス(trombone)、オスカー・シュルツ(ds)、後に自らのバンド、NDISで再度ホッパーと共演するフランク・ヴァン・ダー・クーイ(ts/bass clalinet).。4人のメンバーで4曲演奏、だからフォー・バイ・ヒューと言う事らしい。ホッパー・バンドにしては珍しい2管編成、ロバート・ワイアットの歌唱で有名な名曲『ワズ・ア・フレンド』、『ミニラブ』等を演奏しているが、2管だとやはり音的に寂しく、やはりもう一つリード楽器が欲しい所。『ワズ~』の孤独な原詩には、合っているのかも知れないが・・・。こんなのもありました、てな感じで没後に出て来るのに相応しい一枚、と言ったら言い過ぎでしょうか。次回、第5巻はいよいよフィル・ミラー(g)との共演作。

ロジャー・ラスキン・スピア「エレクトリック・ショックス」


72年作。元ボンゾ・ドッグ・バンドのロジャー・ラスキン・スピア(Sax,ロボットのコスプレ、etc・・・)の大傑作ファースト・ソロ、リマスター版で発売。とにかく初めからお尻まで下らない事やって笑かそうとしている世紀の奇盤で、ギャグの満載密度では元同僚のニール・イネス、その友人のモンティ・パイソンすら遥かに凌ぐ。鶏の「コケコッコー!」で始まる1曲目、「♬ボヨヨ~ン、ビヨヨヨ~ン」とか「欽ドン!」以外で他で聴いた事ない効果音が炸裂する3曲目、よく聴いたらくっだらねぇ歌詞を女性歌手に超マジに歌わせている4曲目(本人は後ろで自分のギャグにゲラゲラ笑ってる^^;)、実在の愛国的人物をからかった7曲目、最後はクリフ・リチャードの『リヴィング・ドール』を思いっきし裏声で歌ったヴァージョンで締め。ぎゅうぎゅうの構成で、殆ど余白を残す絵を書かない精神病患者の作品の様である。ボートラで「ズボンにアイロンを掛ける」事を切々と歌い上げる4曲(!)を追加。セカンド以降も再発して下さいな。

ジェネシス「アール・カイブ」


14年発表。BBCスペシャル・プログラムで全盛期のオリジナル・メンバーが勢揃いしたのに併せ、公式ベスト最新版、三枚組の廉価版が登場。ジェネシスは活動期間の割りにベスト盤が少なく、70年代のプログレ期を中心にするか80年代以降のポップ期を中心とするかで、印象がだいぶ違うからかもしれない。07年に発売された2枚組『プレミアム・コレクション』がこれ迄の所、一番バランスの取れた構成になっていたが、今回はこれに各メンバーのソロ時代のヒット曲も網羅、ピーター・ゲイブリエル『ビコ』、フィル・コリンズ『イージー・ラヴァー』、マイク&メカニックス『サイレント・ランニング』、スティーブ・ハケットにトニー・バンクスと目白押し、「ジェネシス・ファミリー」の歴史を俯瞰出来る構成になっているのがミソ。未発表曲等は一つもないが無駄のない構成、極めて良心的な入門編になっている。新規リマスターもないが、全て現時点での最新のリマスタリング版での収録。値段もそこそこで、お買い得版。

ピエール・バシュレ「エマニエル夫人」


74年作。ご存知フレンチ・ソフト・ポルノの古典作のサントラ。実は以前から囁やかれていた噂の、「クリムゾン『太陽と戦慄』のパクリでロバート・フリップに訴えられた」を検証する為だけに購入。アホですな(笑)。結論から言うと14曲目『愛のエマニエル(アップ・テンポ)』が楽器編成こそ異なるが『トーキング・ドラム』そっくり、16曲目『強姦』がまんま『太陽と戦慄パートⅡ』にメル・コリンズ張りのフリーキー・サックスを眩した感じ。リスペクトとかそう言うんじゃなく、2曲とも割りと言い逃れ出来ないレベルの話です。それでも勝訴してれば『サーフィンUSA』みたいにクレジットが変更されている筈だが、現行CDでも作曲家クレジットはピエール・バシュレの名前のまんま。如何にもフリップがやりそうな話だけど、訴訟自体は都市伝説なのではないかな?それにこの頃のサントラは割りと無法地帯で、日本でも大野雄二の『野Xの証明』と『ベX・ハー』とか・・・以下略。

デイブ・キルミンスター「アンド・ザ・トゥルース・ウィル・セット・ユー・フリー」


14年作。現在も活躍中のプログレッシブ・ロック・バンド、オリジナル・メンバーも最早一人か二人しかいなかったりして、残りは若手の無名ミュージシャン、ファンもブツブツ言いながら高いチケ代払って見に来たりする。ところがこの「若手でプログレ演奏出来る奴」ってのがいまや絶滅危惧種で、どうしても同じ人間にオファーが行くことになる。このデイブ・キルミンスター(g,Vo)、他にもトム・ブリスリン、マーティン・オーフォード辺りは古参プログレ・バンド下請人として最早定番。ブリスリンはイエスからルネッサンス、カーブド・エアーを股にかけ、キルミンスターはエイジア、キース・エマーソンからロジャー・ウォーターズまでサポートする芸域の広さ。今回は共作を含めて彼の3枚目のソロ・アルバム、エマーソン・バンドの同僚をメンバーにして彼の好みのレッド・ツェッペリン、ブラック・サバス辺りをリスペクトした70年代ハード・ロックな構成、なんだか何故かやたらと陰鬱な歌詞が多い。日程の過酷な体力を削るワールド・ツアー、過去の栄光にしがみついた古参ミュージシャンの我が儘に付き合い、ファンからは偽物と罵声を投げつけられ、そらストレスも溜まりまくりますわなぁ。人生は不公平だ。ソロ位買ってあげて下さい。

ヒュー・ホッパー&マイク・トラヴィス「Vol.3 ノース&サウス」


14年発表。ホッパー未発表音源全集の第三弾。今回はギルガメッシュ、モンスター・バンド等の同僚、マイク・トラヴィス(ds)との双頭バンド、ノース・アンド・サウスの95年のライブ。サックス入りのジャズ・ロック・バンドで、『ワングロ・サクソン』『ミニラブ』等ホッパーのソロ曲も演奏。トラヴィスのライナーに拠ると、「ケルティック風味を加えた本格的ジャズ・バンド」を狙っていたそうだが、オファーが常にカテゴリー:プログレ:ソフト・マシーン関連、の所からしか来なかったそうで、観客の求める音楽とは常にギャップを感じていたらしい。とは言え、このライブ盤を聴く限りでは、音の傾向はいつものヒュー・ホッパー在籍バンド、ショート・ウエーブやソフト・ワークス同様、ホッパー云うところの「コンテンポラリー・ジャズ・ロック」である。ホッパーやソフト・マシーンのファンなら楽しめる内容であり、観客の望んでいたものとそんなにズレてはいないのではなかったんじゃないかな。第四弾はワン・オフ・カルテットの2000年のライブ、え?海外だともう出てるの?早いな。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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