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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ディラン・ハウ「ザ・ウェイ・アイ・ヒア・イット」


03年作。イエスのメンバーの子供達のミュージシャン率はかなり高く、はっきり言って全員集めればバンドが3つほど出来てしまう。スティーブ・ハウの息子さんは二人いて、両方共ミュージシャン。長男のディラン君はボブ・ディランから名前を取られただけあって早熟、10代の頃からビル・ブルーフォードにドラムを教わる英才教育で育ち、ついでに師匠から音楽の趣味も受け継ぎ、20歳でジャズ・ドラマーとしてデビュー。以降「ディラン・ハウ・カルテット」を率いながら、CDも5枚ほど発表している。全てオーセンティックなジャズだが、ディラン君の趣味は年齢に似合わずオールド・ファッション。アシッドやフリーに走らず、極めて端正なモダン・ジャズを楽しそうに叩いている。伝統を大事にする辺りは英国人的か?このファーストと、次作の「This Is It」が割りと良い。
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ブルー・フロイド「ビギン」


10年作。フロイド・カヴァー・バンドのアメリカ代表。
元オールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーにより構成され、本家本元の「ブルース」アレンジになっている所がポイント。もともとブルースを基調とした曲の多いフロイドはオールマンのスワンプ系のブルース、カントリーのアレンジと相性がかなり良く、プログレ以外からもこう云うカヴァー・バンドが出て来るのは流石大物である。このファーストの他には「ライブ・アット・ザ・バーチ・ヒル」「ライブ・アット・ペンシルバニア」の計3枚が現在発表されており、全てライブ盤。曲目によっては11分位のかなりアーシーなブルース・ジャムを演奏したりしている。まぁ、はっきり言って3枚とも内容も曲目もだいたい一緒なので、ネタとしてどれか1枚持っとけば、プログレ・ファンとしては良い方かも。また、同じメンバーでビートルズのブルース・カヴァー、「The Beat Jam」なんてのもやっているが、芸風は一緒。

ヒロシマ「オドリ」


80年作。在米の日系三世のミュージシャン達が集まって結成したフュージョン・グループの2作目。自らのルーツを振り返り、琴、和太鼓、三味線、尺八、沖縄楽器の三線等を大胆にフィーチャーし、ユニークな音楽世界を繰り広げている・・のだが、これが思いっ切りハリウッド映画の「間違ったニッポン」像に振り切れてしまっている。都会的でアーバンなサックスの響きに絡む「和太鼓」、ジャジーなピアノ・ソロの裏で流れる「津軽三味線」、リラックスしたキーボードの流れにウザく絡んで来る「尺八」・・全てが何もかも間違えている。(;_;)
まるでお昼の大学の部室で、近くの軽音楽部と邦楽研究会の練習が同時に入り混じって聞こえているような、若しくは日本怪談劇場で幽霊が出るときの音楽をまとめて聞かされているような、そんな雰囲気。確か当時の国内でも、「失笑」と云うのが邦楽側の対応だったと思う。なまじ良い曲が多いだけに惜しい・・・とは思うがだがしかし。日本でも「ルーツ」とやらを求めてケルトやらヒップホップやらを交えた「Jポップ」♫♫が流行っているが、アレも現地の人から聞けばこんな感じなのでは・・・(汗)。そもそもルーツ・ミュージックとは何ぞや。色んな事を考えさせてくれるアルバムですが、でもやっぱり夜には聞きたくありません。お化けが出そうだし。

マイケル・ジャイルズ「プログレス」


78年作らしいが、何処のレコード会社にも売れず、02年にプログレなんでもありレーベルのヴォイスプリントから発売。クリムゾンのファーストに関わったメンバーは、ロック史に残る巨大遺跡のような作品を創造したにも関わらず,その後は意外と不遇。フリップ自身もこのアルバムの呪縛から逃れられず、「太陽と戦慄」までははっきり言って試行錯誤の連続だろう。マイケル・ジャイルズ(Ds)も、フォーク・ロックの傑作「マクドナルド&ジャイルズ」を発表したまでは良かったが、その後は※※※・・・70年台後半にはあちこちでスタジオ・ミュージシャンで暮らしながら、このアルバムをしこしこ作ってたらしい。良く言えば「愛すべき小品」と云う奴で、「クリムゾンのファンなら買いか?」てな紹介文が、当時のロッキング・オンに載るタイプである。或る男の一日を題材としたコンセプトはあるものの、別に歌や演奏が上手い訳でもなく、ほんやかした雰囲気でアルバムが進む辺りが逆にリラクシン(ΦωΦ)。栓抜きどこ?この後21Stセンチュリー・シゾイド・バンドまで、この人の消息は知れなくなる。何があったんだ本当。

アトール「ロック・パズル」


79年作。エイジアの結成時の状態は諸説あって、話す本人によって状況が違っているが、マネージャーのブライアン・レーンがイエスが「解散」してしまったので、自分の手持ちのミュージシャン(ハウ、ダウンズ)をかき集めてスーパー・バンドを作ろうとした、のがどうやら発端のようではある。しかし、この説もギタリストがハウではなく、最初期には相当数のミュージシャンがオーディションに呼ばれている事実もあり、やっぱりよく判らない。音源が確認されているのはトレヴァー・ラビンとクリスチャン・ベアー。そのクリスチャン・ベアーのバンド、アトールに、ジョン・ウエットンはUK解散後に誘われているが、そこで「ヒア・カム・ザ・フィーリング」「アイ・トゥ・アイ」を既に演奏している。(もう1曲「ノー・リプライ」はエイジアでは未使用。)歌詞、コーラス・パートまで出来上がっており、ほぼエイジア版に近い仕上がり。と云う事は、79年の時点で「エイジア的なバンド」はウエットンの頭の中では出来上がっていたと云う事になり、上記の説が怪しくなって来る。デイブ・ギャラントさん、次作の本ではこの辺を解き明かしてくれませんかね。

エイジア「詠時感~時へのロマン/30周年記念BOX」


82年作。なんかエグいの出して来ましたな。エイジアのファーストの30周年記念ボックスが発売された。何種類か出ているが、「プレミアムBOX」が何か凄い。ファーストのリマスターCD+LP+DVD2枚+Tシャツ+83年のツアー・パンフ+メンバー全員のサイン入り。それと一番実用的なのが、今回の2012年日本ツアー4公演全てのサウンドボード音源のライブCD8枚。まさに海賊盤殺し。エイジアはデビュー時には、まだ人気が未知数だったので、DVDに入れる映像作品が少ないのはしょうがないが、デモ音源とかレア音源関係をもう少し入れてくれればもっと良かったかな。それとも今回は大本のゲフィンではなくワード・レコーズからの発売なので、権利関係が違うんだろうか。かつてトレヴァー・ラビンがギターのデモ・トラックが2曲、当時のFCから限定公開された事もあるので、何処かには残っているんだろうけど。40周年盤に期待?

V.A「モジョ・プレゼンツ・ザ・ウォール・リビルト!」


英国の変テコ雑誌「MOJO」は、時々変なクラシック・ロックのCDがオマケに付いて来る。これは去年の12月に付録だったものが、好評だったようで、別売で単体のCDとして発売された。「ザ・ウォール」の全曲を、若手インディーズ・バンドに1曲ずつカヴァーさせている。プログレ系のバンドではなく、シューゲイザーやメロアコ、現在の主流の系統のバンドが選ばれているのがポイント。(と言っても、結構変なバンドが多いのだが・・)「狂気」のカヴァー・アルバムはフレーミング・リップス、ビリー・シャーウッドのプログレ系カヴァー、ダブ、テクノ、カントリー等、呆れる程枚数が出ているのだが、「ザ・ウォール」は前述のビリー・シャーウッドと「The Wall 2000」の2種類ほどしか出ていない。ロジャー・ウォーターズ作曲の、かなりクセのある曲が多いので、他のジャンルのアレンジがし難い、てのもあるのだろう。ビートルズの「サージャント・ペパーズ~」のカヴァー盤も同時発売。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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