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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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エイジア「レゾナンス~オメガ・ツアー・ライブ・イン・バーゼル2010」


今月(2012年11月)発売の新譜。2枚組で「オメガ」ツアーのライブ完全収録版。
フロンティアーズ・レーベルに移籍してからのエイジアは、スタジオ盤→前回のツアーのライブ盤→スタジオ盤・・と云うスケジュールを組んでいるらしい。「オメガ」ツアーのライブは、ハイ・ボルテージ・フェスティバル参加時の音源がコンサート・ライブ社から出ているが、音質が悪い・スペシャル・ライブの為曲目が違う・演奏時間が短い、の三重苦。ようやく今回、音質良好な、完全収録のちゃんとしたパッケージで発売された訳である。「オメガ」ツアーは該当アルバムから5曲、前作「フェニックス」からも2曲と、新曲の比重が高いのがポイント。日本公演ではウケがイマイチだったが、「ホーリー・ウォー」「フィンガーズ・オン・トリガー」など、格好良い曲が多くて好きである。アンコールの「ゴー」は来日時ともまたアレンジが異なり、スティーブ・ハウ、試行錯誤している事が判る。この2年間でダウンズ、えらく肥えたなぁ。何があったんだ。内容は、度重なるワールド・ツアーで、演奏もこなれているのは言うまでもない。そうすると、次回は4枚目のスタジオ盤かな。
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エニド「インヴィクタ」


2012年作。最近好調なエニドの新作が発売された。スタジオ盤としては2010年度の「ジャーニーズ・エンド」以来。合間に現メンバーによる過去曲の再録音盤や、ライブ盤がちょこちょこ出てたので、あまり久しぶりと云う感じはしないのですが。前作はヴォーカル曲が割りとポップな感じで、聴きやすいアルバムでしたが、今回はかなりクラシック寄り。宗教的なコーラスで幕を開け(ペンデレツキ?)、ヴォーカル・ナンバーもまるでクワイヤー・コーラスのよう。
かなり字義通りの意味での「シンフォニック・ロック」を展開している。この数年のアルバムでは一番統一感もあり、楽曲も良く出来ている。メンバーが異なるので初期の抒情性のような部分は失くなったが、壮大であり、且つ悠彌である。まさに「交響楽」的な、なかなかの傑作。バンドのサイトから発注すると、メンバー全員(*_*)のサインが入ったCDが貰えるよ。

アトミック・ルースター「アトミック・ルースター」


70年作のファースト。USシングルなどのボートラが5曲入った、リマスター盤が発売された。
クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンを脱退したヴィンセント・クレイン(Key,Org)とカール・パーマー(Ds)にニック・グラハム(B,Vo,Flute)が合流、「ギターのいないキーボード・トリオ」として結成。パーマーはEL&Pより先にこの手のバンドに参加してた訳ですな。編成が同じなのに、この感触の大きな差は、やはりエマーソンとクレインの個性の差、と言えるでしょう。クラシックやジャズの素養の余り無いクレインのオルガンが縦横無尽に暴れ回る、凶熱のハード・ロック。ギターの代用としてのキーボードであり、海外ではブラック・サバス辺りと比べられていたりするのもやむないか。ドラムの比重の多い楽曲も、天才少年と呼ばれていたパーマー、難なくこなしている。この1枚でEL&P結成の為に脱退するが、キャリア的には正解だったんではないかな。現在の所、パーマー在籍時の音源はこの1枚で全部。BBCライブとかその内出るかもね。

EL&P「恐怖の頭脳改革」


貴志祐介の原作を、三池崇史監督が映画化したサイコ・スリラー「悪の教典」が公開中だが、これ、題名の元ネタはやっぱアレだよなぁ・・・。フロイドやクリムゾンはともかく、EL&Pは本国のクラシック・ロック・サイトでは、毀誉褒貶がやたら激しかったりする。映画「あの頃ペニー・レインと」には、「ロックを後退させた全ての原因はEL&P」とか言っちゃう音楽評論家が出て来る。今のロックはさぁ~。セックス・ピストルズのドキュメンタリー映画「NO FUTURE」では、スタジオ映像で「それではEL&Pの登場です!!」とか言ったので、Wktkして見てたら、いきなり怪獣映画「恐竜の惑星」のティラノサウルスとかトリケラトプスとか出てきちゃう。絶滅危惧種扱いって訳っすかね。
リック・ウェイクマンも何処かで言っていたが、英国保守層のクラシック好きは伊達ではなく、プログレ・バンドでクラシックの曲を演奏したりすると、70年代は「殺されても文句が言えない」位の風潮があったらしい。その意見ではEL&Pは、特に標的になり易かったのだろう。「EL&Pはハード・ロック」と言ったのは難波弘之だが、「悪の教典」辺りはハード・ロック指数が最も高く、今聴いてもワクワクするね。このショーは、いつまで経っても終わらない・・。

タンジェリン・ドリーム「ライブ・アット・アドミラルスパラスト・ベルリン」


もう1枚のライブ盤は、今年(2012年)5月、ベルリンでの公演を収録。同じく3枚組で完全収録版。
ブタペスト公演と印象は余り変わらないが、曲目はちょこちょこ変えており、こちらは70年代からは「フェードラ」「ストラトスフィア(浪漫)」、80年代からは映画「卒業白書」の「ラブ・オン・ア・リアル・トレイン」、「アンダーウォーター・サンライト」からタイトル曲と「ドルフィン・ダンス」。80年作「ディスティネーション・ベルリン」からも1曲演奏している。ご当地ソングですか。70年代/80年代のライブを聴くと、インプロビゼーション+20分以上の長尺の曲、で押せ押せの演奏をしているが、現在のタンジェリンは長尺物を無くし、5分前後の新しい曲を連続演奏。ヴァイオリン・ソロや、フローゼのギターとリンダのサックスのソロの掛け合い等も挟み、ロック・コンサートとしては構成の良く錬られた、ショーとしての完成度が高いライブになっている。もはや前衛プログレ・バンドとは呼び辛いが、この大物としてのメジャー感は大したもの。しばらくはこの面子でやるのかねぇ。

タンジェリン・ドリーム「ライブ・イン・ブタペスト」


タンジェリンの最新ライブ盤が2種類、今月(2012/11月)発売された。
現在のメンバーは6人編成で、エドガー・フローゼ(Key,G)、リンダ・スパ(Key、Sax、flute)、イリス・カマー(V-Dr,Per)、トーシュタイン・ケシュニング(Key,Wind Con)、バーナード・バベル(G)、ホシコ・ヤマネ(Violin、Cello )。シンセだけではなく、アコースティックな楽器も使用し、オーセンティックなニュー・エイジ・ミュージックの演奏になっている。こちらはハンガリー/ブタペストでの本年4月の演奏を収録したもので、3枚組の完全収録版。昨年の「ゲイツ・オブ・サターン」や、日本公演の「イズ」等、近年のタンジェリンは、1公演の完全収録版を3枚組で発売する事が多い。3枚組で22ユーロ、は、高いか安いか。曲目は、70年代のナンバーは「リコシェ」、80年代からは「ロゴス」位で、後はこの10年程の新作中心のレパートリーになっている。大作「フォー・シーズンズ」からも「サマー」を演奏。DVD版も同時発売。

サムライ・オブ・プログ「アンダーカバー」


2011年作。フィンランドのプログレ・バンド、コロッセウス、ミスト・シーズンズ等で活躍中の手練を集めた、スーパー・ユニット、第一作。と言っても、元のバンドを知らないので、あんまりお得感は無いのだが。
これが古今東西のプログレ名曲を集めたカヴァー集。イエス、EL&P、フロイド、マリリオン、ジェネシス、アル・ティ・エ・メスティエリ等、その他諸々時代を超えて選曲されている。単なる企画物に終わってないのは、必ずワン・アイデア加えてあるからなのがポイント。ボーカルそっくりなのに、途中からジャジーに展開するイエスの「スターシップ・トゥルーパー」、原曲よりラウドな感じのEL&P「聖地エルサレム」、完コピ自体が凄いアルティの超難曲「重力9.81」、途中のギター・ソロがクリムゾン調になるフロイドの「ドッグ」等、全編に渡り、なかなか面白い事をしている。所謂プログレの「トリビュート盤」は山ほどあるが、同じバンドによる演奏なので、何気に統一感があるのが聴きやすい。2作目は出ないのかな。

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