もう1枚のライブ盤は、今年(2012年)5月、ベルリンでの公演を収録。同じく3枚組で完全収録版。
ブタペスト公演と印象は余り変わらないが、曲目はちょこちょこ変えており、こちらは70年代からは「フェードラ」「ストラトスフィア(浪漫)」、80年代からは映画「卒業白書」の「ラブ・オン・ア・リアル・トレイン」、「アンダーウォーター・サンライト」からタイトル曲と「ドルフィン・ダンス」。80年作「ディスティネーション・ベルリン」からも1曲演奏している。ご当地ソングですか。70年代/80年代のライブを聴くと、インプロビゼーション+20分以上の長尺の曲、で押せ押せの演奏をしているが、現在のタンジェリンは長尺物を無くし、5分前後の新しい曲を連続演奏。ヴァイオリン・ソロや、フローゼのギターとリンダのサックスのソロの掛け合い等も挟み、ロック・コンサートとしては構成の良く錬られた、ショーとしての完成度が高いライブになっている。もはや前衛プログレ・バンドとは呼び辛いが、この大物としてのメジャー感は大したもの。しばらくはこの面子でやるのかねぇ。
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