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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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シークレット・グリーン「トゥ・ウェイク・ザ・キング」



09年作。元エニドのメンバー、フランク・リカーリッシュ(G)が描き出す、もう一つの「アーサー王と円卓の騎士たち」。
プログレも関連バンドが出て来れば一人前と言われているが、女性ボーカルである事を除けば、クラシカルなキーボード郡によるオーケストレーションに彩られた、極めて初期エニドに近い内容。アーサー王伝説をコンセプトにして組み立てられた文学的な歌詞、恐らく「シンフォニック・ロック」と呼ばれている音楽のイメージを、全く裏切らない作品。現代のバンドとして、その辺はどうなのよ、てな気もするが、本家エニドがちょっとクラブ・ミュージックやポップ路線に軸足を移しただけで、CDを叩き割ったり燃やしたりするファンが多いみたいだから、これはこれで良いのだろう。プログレを伝統芸能として捉えて継承して行くのか、それとも全く別の地平に向かうのか。これはファンの喉元に突きつけられた「課題」でもあるのだ。
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リック・ウェイクマン「ライブ1990」


80年代仕様の「地底探検」ライブは、「ブートレグ・ボックス・セットVol.1」等で聴けるが、80年代初頭はリック自身がデジタル機器をまだそれ程使いこなせておらず、また活動自体も「カントリー・エアーズ」等のソロ・ピアノによるニューエイジ・ミュージック、或いは「バーニング」等のサントラ仕事にシフトされていて、これはと云う決定版があまり見られない。90年代に入ると、リック自身もデジタル機器に対応し、打って変わって多作時代に入る。また、CDリイシューにより「長尺物のプログレ」が見直され始めた時期でもある。90年代の1枚とすれば、この作品。TV番組向けの1時間のスタジオ・ライブで、90年代のデジタル・シンセにより旧作が再アレンジされ、非常にソリッドな演奏になっている。DVDでは「魔術師マーリン」がアンコールに演奏されているが、CD版では何故かカット。そろそろ「初音ミク」とか使いそうだな、この人。

リック・ウェイクマン「キング・ビスケット・フラワー・アワー・ライブ」


75年、「アーサー王~」ツアーの、サンフランシスコ・ウインター・シアターでのライブ。米「キング・ビスケット・フラワー・アワー」のライブ・シリーズの内の1枚。FM音源のため音質も良く、70年代の「地底探検」ライブと言えばまずこの作品がお薦め。
バンド形式の「地底探検」の初期型が聴け、当時の機材の割には頑張っている方だと思う。他にも同年のオランダ・ライブ、DVD「地底探検ライブ」のボーナスCD、ボックス・セット「トレジャー・チェスト」の中の1枚でオーケストラ帯同ツアーのライブ、辺りが公式盤では出ている。70年代のウェイクマンは人気があるので、当然ブートレグもかなり出ているが、公式盤より音質の良いものもある反面、ウェイクマンが結構「ムラ」のある人なので、演奏もかなりヘタれているものもあって玉石混淆。ムーグと云う楽器の、温度によってチューニングが変化する特性もあるのかも知れない。70年代ライブは今後も発掘盤が出て来そうなので、期待大。

リック・ウェイクマン「ヘンリー八世と七人の妻~ライブ・アット・ハンプトン・コート・パレス」


09年作。「ヘンリー八世~」の再演、と言うか全曲ライブでの再現演奏。ヘンリー八世ゆかりの地でヘンリー八世のライブをやる、と言う英国ならではの企画。
フル・オーケストラ、コーラス隊、ブラスバンド、おまけに息子アダム・ウェイクマンまで従えて超ゴージャスな仕様のライブ、やはりウェイクマンはこう言う華のある企画は非常に似合う。演奏の方は、「チューダーチュア/1485」等の新曲が追加され、元祖「ヘンリー八世~」がこじんまりと纏めたインスト・ロックの短篇集、と言った印象なのに比べ、予算を掛けた大作映画としてのハリウッド・リメイク、てな感じ。
1枚ものとしてイ-グル・ロック・エンターテイメント社から発売されたが、その後コンサート・ライブ社から3枚組の「完全版」が発売。しかしこれは曲間のナレーションやウェイクマンのお喋りが入っているだけで、別に曲は増えていない。かなり売れたみたいで、これが今度の「地底探検・再録版」に繋がるのですな。

リック・ウェイクマン「クラシック・トラックス」


93年作。来月(2012/11月)に、『地底探検・再録版』と云う切り札を出して来るウェイクマン、記念にその関連作を数点紹介。
「地底探検」は過去にもリメイクされていて、この作品は当時アメリカの新興プログレ・レーベル、ストア・フォー・ミュージック社の要請を受け、旧作より「地底探検」「キャサリン・ハワード」「魔術師マーリン」の3曲を再録音したもの。現地のスタジオ・ミュージシャンがバックを務めている事もあり、コンパクトな演奏で聴きやすくなっている。何度か再発されているが、一番豪華なのが07年に再発された紙ジャケ日本盤。ウェイクマン・ウイズ・ウェイクマン等のアルバムより6曲が追加されて2枚組にブローアップ、ウェイクマンの「ベスト盤」としての色が濃くなっている。元祖「地底探検」は当時のムーグやメロトロンを多用している事もあり、現在の耳で聴くとオーケストラとウェイクマンのパートが乖離しており、かなり聞き辛い面もあるので、純粋に曲を楽しみたいのであればこちらのバージョンの方がお薦め。

スターレス「銀の翼」


プログレ界には、「名曲タイトルを持つバンドは、聴いて見ると音楽性が全然違う」と云うジンクスが存在する。ディシプリンはシンフォニック・ロックだし、タルカスはジャズ・ロック、エピタフに至ってはニューウエイブ系だ。まぁ、カーブド・エアがテリー・ライリーに似てるのかよ、と言われたらそれまでなんだが・・・。このアルバムは85年作、バンド名はスターレス、レーベルがキングのクライム・レーベル、発売時に、期待に胸を膨らませながら購入、早速聴いて見たが、え~っと・・・SHOW-YA?
「お醤油味のプログレを目指した」とあるように、歌謡曲調のサビのあるタメの歌メロ、シャウトがキいた女性ボーカル、メタル風味のリズム・セクション・・・うん、確かにこうなるよなぁ。少なくともジャパニーズ・ハード・プログレの傑作であり、「章末」なんかはスゲェカッチョ良い。看板で入った私が悪かったのか。因みに当時のライナーだと注目株のプログレ・バンドで「X Japan(メジャー・デビュー前)」を推している。時代だなぁ。

ハッピー・ザ・マン「ハッピー・ザ・マン」


映画「推理作家ポー 最後の5日間」が公開されるが、ポーの作家としての一番凄い点は、イギリス的なゴシックな文壇なぞが無いアメリカに「いきなり出て来た」所だろう。その意味では突然変異、後年のラブクラフトやキングなどは、時代背景を加味すれば遥かに分かり易い。
ポーと比較するのも色んな意味で僭越かも知れないが、アメリカン・ハード・プログレ全盛期の時代に、「いきなり」出て来た米国シンフォニック・ロック・グループがコレ。77年作。インスト中心のテクニカルな楽曲、メロディーはヨーロッパ的な陰のあるもので、アメリカンな要素は微塵も見られない。本国で最初はプログレではなく「フュージョン」で売られていた、と云うのも頷ける。翌年に2nd「クラフティー・ハンズ」を発表、これも大傑作だが、メジャーとの契約更新ならず、その後インディーから未収録曲集が3枚、ライブ盤が1枚、再結成盤が1枚出ている。メンバーのキット・ワトキンズ(Key)はキャメルに引き抜かれ、ピート・バーデンスの後任として活躍。音楽性を考えれば納得か。

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