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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ジョ・ユン「モーヴィウス・ストリップ」


96年作。韓国にはプログレに優しいシー・ワン・レーベルもあるし、オリジナルのプログレはないかいな、と探していたら中古でこんなん見つけました。これが、意外と悪くない。マルチ・キーボードがメインの抒情派インスト・アルバム(2曲のみ女性ボーカル入り)、と云う所だが、曲展開が美しく、まんまマイク・オールドフィールドみたいな曲もあるが、全体的に日本人好みの哀愁のメロディーで質が高い。以前に「秋休み」と云う韓国のネオ・アコ・デュオの曲調の良さに感心したが、それに通じるものがある。SEの使い方はフロイドっぽい。バックで猫(ΦωΦ)がにゃーにゃー鳴く曲なんて、ジョン・アンダーソン以外で初めて聴いたよ。何重にもパッケージングされた超変形ジャケで、この辺も昔のプログレのアルバムっぽい。韓国語が読めないので歌詞の内容は不明だが、この人、今は何をやってるんだろうか。
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タンジェリン・ドリーム「ポーランド」


84年作。今度はポーランド、ワルシャワでの歴史的ライブ盤。同時にヴァージンからジャイブ・エレクトロニクス社に移籍しての第一弾。本来はLP2枚組だが、従来盤はCD化の際に1曲落として、1枚物で発売されていた。今回のエソテリック社のリマスター盤でようやく2枚組、オリジナル・バージョンとしての復活。
ヨハネス・シュメーリンク(Synth,Key)加盟後なので、曲もポップで聴きやすく、非常にコマーシャルな演奏になっている(1曲目は相変わらず、長尺のインプロビゼーションだが)。数年前から、怒涛の如くサントラを連発しているので、その経験が良い方に生きている、と言って良いだろう。「レア・バード」は、現在のライブでも演奏される名曲。ポーランドはEL&P初め、やたらプログレに人気があるが、恐らくこの辺りで「西側の音楽はプログレ」、と刷り込まれたのではないか。そう考えると、功績のかなり大きいライブ盤。

タンジェリン・ドリーム「ペルガモン」


80年作。なのだが、ちょっと発売までの経緯はややこしい。これは、80年当時の「東ドイツ」で、「西ドイツ」のロック・バンドが史上初の公演を行った時の記念すべきライブ盤。何故タンジェリンだったのかは諸説あるが、シンセ・インスト・バンドなので歌詞によって政治的メッセージが歌われない、と言うのがあったかもしれない。当時タンジェリンはヴァージン・レーベルの所属だったが、このアルバムは未発売。ところが東ドイツ国内で「海賊盤」のLPが出回り、それが西側に流れ、しかもタンジェリンの他のスタジオ盤よりも「売れる」と言う珍事態。慌ててヴァージンも発売しようとしたが、音源の権利関係が複雑で、発売後回収。結局、ベルリンの壁崩壊後に何故かアリスタから発売された。現在ではCDは他のリマスター盤と同様、エソテリック社から流通している。内容は「クイチェット パート1」と「同パート2」から構成されているが、LPの収録時間の関係でF/O処理をしているだけで、実質47分の長尺物。インプロビゼーションも含め、気合の入った演奏を繰り広げている。歴史的意義が無しでも、質の高い作品。

サイキック・ウォーリアー「サイキック・ウォーリアー」


04年作。これ一作で終わってしまった、エルトン・ディーン(ts,as)とアレックス・マクガイア(P,Org、Key)のコラボ作。最もカンタベリー系は、ショート・ウエイブとかブレインヴィルとか、同一サークル内の一枚だけの集合離散が非常に多い訳ですが・・この辺はロック系と言うよりは、ジャズ・ミュージシャンの感覚だね。メンバーは他にイン・カフーツのフレッド・ベイカー(b)、リアム・ジェノッキー(ds)。サックスとオルガンのアド・リブの応酬を、リズム・セクションが追い上げる様に煽り立てる、と云うジャズのイディオムに則った曲展開、或る意味非常にベーシックな音造りになっていて、好感が持てる。ベイカーのベースも好サポート。曲によってはサックスがもう1管欲しいかな、と云う箇所もあるが、そこはディーンがサクセロ等で頑張っている。「この音楽は、あの古き良き時代を再現したものだ」と言うのはディーンがファラオ・サンダースと一緒に、サキソフォン・カンパニーに客演した時の言葉だが、このアルバムもそれに当て嵌まるかも知れないね。

ソフト・マシーン・レガシー「ライブ・アドベンチャーズ」


10年作。マシーンの再編プロジェクト、紆余曲折あって現在のメンバーはジョン・エサリッジ(g)、ロイ・バビントン(b)、ジョン・マーシャル(ds)、セオ・トラヴィス(ts、as)。2012年現在、欧州ツアー中で、近々に新譜も出るようだ。これは2年前の欧州ツアーのライブ盤で、とうとうメンバー、演奏曲とも、完全に後期マシーンの再現になってしまった。カール・ジェンキンスが不在の為、クリムゾンに対する21センチュリー・シゾイド・バンドみたいな立ち位置になっている。演奏内容は・・うーむ、はっきり言ってヌルい。枯れている、と言う言い方も出来るが。元々懐メロ的に聴かれるバンドでもないのだが、なまじメンバーがほぼ同じマシーン後期のライブ盤が存在するので、どうしても比較してしまう。ただ過去のマシーンもジャズっぽく、とりあえず集まってジャムって見たけど駄目でした、みたいな部分もあるので、らしいと言えばらしいかも。願わくば次作、またメンバーが交替してない事を祈るのみである。

ダウト「ネヴァー・ペット・ア・バーニング・ドッグ」


09年作。前項の、アレックス・マクガイア(Key,P)率いるアヴァン・ロック・バンドの1St。「燃えてる犬を可愛がるな」?どういう意味なのでしょう。
内容的には、ソフト・マシーン後期、或いは「アガルタ」「バンゲア」等のエレクトリック・マイルズ辺りを思い浮かべて頂ければ、分かり易いかと。メンバーはマクガイアの他にマイケル・ダーヴィル(G)、トニー・ビアンコ(Ds)、ゲスト扱いでハットフィールド・アンド・ザ・ノースからリチャード・シンクレア(Vo,b)。録音スタジオがイタリアのアルティ・エ・メスティエリのペッペ・クロベッラ(Key)の所有しているもの。マクガイアがベルギー生まれの為、各国プログレ・コネクションが縦横に発揮された、やたら国際的なものになっている。クロベッラもマシーンのファズを掛けたオルガンに影響を受けているため、マクガイアとはファン繋がりか。ヘンリー・カウとかもそうだが、カンタベリーやレコメン系のグループは、国籍を超えてミュージシャン・シップがあるのが非常に面白い。2ndも出たんで、そっちはまた後日。

アレックス・マクガイア・セクステット「ブリュード・イン・ベルギー」


07年作。アレックス・マクガイア(Key,P)はカンタベリー周辺で、新生ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのキーボーディスト、アヴァンギャルド・ロック・バンドのダウト等の活躍で知られているが、本業は割りとストレートなジャズ・ミュージシャンであり、自身のセクステットを率いて活動を続けている。その本業のアルバムがこれ。所謂コンテンポラリー・ジャズのライブ盤だが、同時に物故したソフト・マシーンのエルトン・ディーン(Sax)への追悼盤でもあり、かつてディーンとコラボした「サイキック・ウォーリアーズ」「ジョンズ・フラグメント」、そして代表曲である「セブン・フォー・リー」も演奏されており、涙なしには聴けない1枚(;_;)。ヒュー・ホッパーとも共演した、マイケル・ダーヴィル(G,Synth)も参加。因みにやはりディーンの盟友のキース・ティペット(Key,P)も追悼盤「ドリーム・タイム」を出しているが、こちらは完全にフリーの演奏で、ディーンの曲は含まれていない。ムーンジューン・レーベルのサイトより購入可能。

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