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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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畑亜貴「世界なんて終わりなさい」


アニメ「けいおん!」「涼宮ハルヒ」などを手掛け、今や超売れっ子作詞家になってしまった畑亜貴さん。
90年代には「AKI BLAME AKI」と云うプログレ・バンドをやっていた事は(一部で)知られているが、どんな音楽をやっていたの、と聴かれた場合の絶好のサンプルが、この99年発表のソロ・アルバム。
インディーズでカセットで販売していた音源に、新曲を追加してCD化したもの。「歌詞が破滅系の矢野顕子」「プログレを演奏する戸川純」「変拍子で歌う谷山浩子」など色々言われていたが、まぁ、大体当たっている。「声がロリ系の森田童子」ってのも、追加しとくか。勿論、プロフェッショナルとしての現在の仕事の作品世界とは、文字通り天国と地獄位のギャップがあるが、ファンの方は「プログレ・イヤーズ」として、持っとくのも一興かと。ほぼ同時期にセカンド・ソロ「棺桶島」もリリース、こちらは新曲が多く、裏ベスト的なアルバム。
アニメ・ゲーム時代のファンは、提供した曲を自分で歌った「浪漫月裸の娘たち」「隷属快美の娘たち」の2枚のベストが、お薦めです。
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マスターマインド「エクセルシオール」


自分の個性を出す、と云うのは難しい事だと思う。これは、ミュージシャンだけでなく、普通の仕事もみんなそうだろう。
このマスターマインド、90年にアメリカで結成されたバンドで、べレンズ兄弟によるMIDIギターによる録音、つまり最初期の「宅録プログレ」として話題になったが、つい最近中古100円バーゲンで見つけて4枚ほど購入した。最初に6th「エンジェル・オブ・アポカリプス」を聴いて、あぁシンフォニック・メタルか、失敗したな、と思いつつ次に2nd「ブレインストーム」、宅録の軽い音源で、中期クリムゾン流のジャズ・ロックをやっている。あれれ、と思い4th「アンティル・エターニティ」、今度はEL&P風だ。最後に5th「エクセルシオール」。やはりキーボード・シンフォだが、オール・インストで、キャメル風の抒情性を持った曲調に変化している。
1枚毎に変えているのか、とも思ったが、これは毎回方向性を模索して、迷っているのだろう。引き出しが多い、と云う言い方も出来るが、珈琲からカツ丼まで何でも置いてある田舎の喫茶店、と云う気がしないでもない。
個性を見つけるのは大変だが、人間、何れは何かを選び取らないといけないよなぁ、でないと訳の分からない人間になるよ、と云う一例。400円にしては一つ利口になった。

イエス「トリプル・アルバム・コレクション」


2012年の新譜、ではなく、イエスのオリジナル・アルバムを3枚、廉価盤でセット販売したもの。
1800円位なので、このご時世無茶苦茶安いとは言えず、他社の「Original Album Classics」みたいに、何かのシリーズ発売でもなく、なぜこの時期に発売なのかイマイチ意味不明。それでも「ファースト」、スティーブ・ハウの加入した「サード・アルバム」、トレヴァー・ラビンの加入した「ロンリー・ハート」と、バンドの節目になる作品が選ばれているのはまだ良心的か。まぁ、この3枚を連続して聴くと、全部別のバンドに聴こえる、と云う気もしますが。「こわれもの」「危機」「リレイヤー」の3枚セットを出してくれた方が良かった、とか思えるけど、それは次回かもねぇ。持ってない人向けだね。

エリック・ノーランダー「ギャラクティック・コレクティブ デフィニティブ・エディション」



再びエリック・ノーランダー(Key)、ゴンゾ・マルチメディア社からの2012年の新譜。
今までにソロ、ロケット・サイエンティストで発表した、キーボード・インストの曲を再録音し、ベスト盤化したもの。2010年に一度発売したものに、今回は未発表曲、スタジオ・ライブの映像を加え、2CD/1DVDの豪華版で再発。以前に紹介した「ライブ・イン・ゲティスバーグ」のスタジオ盤、と云うか、対を為す企画。ジョン・ペイン、ミッチ・ペリーも2曲で参加している。内容は、最新機材でヴィンテージ・キーボードの音を出し、70年代プログレの「あの頃の音」を、忠実に再現した楽曲が14曲も入っている。何て言うのかなぁ、旅行に行った先でこの山菜美味いねって旅館の親爺に話したら、その山菜料理ばっかし次から次へと出されているような、まぁそんなアルバムです。嫌いじゃないんだけどねぇ。

レイ・トーマス「樫の木のファンタジー」


ムーディー・ブルースのフルート兼ボーカル、レイ・トーマスの1STソロ、75年作のリマスター盤。
ムーディーズではメロトロンやキーボードで行なっていた演奏を、フル・オーケストラで行なっている。この部分のリマスター効果は絶大であり、ぜひ一聴をお薦めする。また、ムーディーズのアルバムの共通点は、「楽曲が良い事」。このアルバムも、捨て曲が一切無く、ムーディー・ブルースの延長線上にある、幻想的な歌詞の、良質のソフト・ロックになっている。翌76年に2ndソロ「希望、願いそして夢」を発表するが、こちらはバンド形式の曲がメインで、AOR的なアレンジもあるが、多少焦点がぼやけてしまった感がある。02年にバンドを離れ引退してしまったが、今は何をしているのだろう。

黒百合姉妹「森羅万象の聲」


ゴシック・ヒーリング・ユニット、2012年の新作。
中世英国の古楽器を使用したバロック的な演奏に、たおやかな女性ボーカルの英語詩が絡む・・・と云うスタイルは、昔なら確実に「プログレ」のカテゴリーに入れられていたもの。女性二人のデュオ・ユニットだが、グリフォンが現代の日本で活躍していたら、こんな感じだろうか。耽美かつ頽廃的な音楽で、聴く人を完全に選ぶと思うが、なに、音楽なんて完全に嗜好性の娯楽でもあるのだ。コクトー・ツインズ辺りが好きな人にお薦め、と言われているが、ややゴスの方向性が違い、エニグマ、ブルー・ストーン辺りが好きな人の方が受け入れやすいかも。

アーテイフィシャル・ラヴァーズ「ナヴァ」


前衛津軽三味線奏者、大内一典によるユニットの2011年デビュー作。
ジャンル的にはテクノ、やブレイク・ビートに含まれるのだが、このアルバムは凄いよ。唸る津軽三味線が、ハードコア・テクノ、ドリルンベースにノって暴れまわる!この勢いは、プログレ・ファンは初めてカーブド・エアを聴いた時の事を思い出すだろう。「荒城の月」が途中で「ボレロ」になっちゃったり、「♫色即是空~空即是色~」がラップ調で入って木魚(!だろうなぁ、コレ)がブレイクで入ったり、こういう「遊びゴコロのある前衛性」のやっちゃった感、は、逆に伝統芸能になってしまったプログレから味わえなくなって久しい。海外の方が人気が出てて、ライブではジミー・ペイジみたいに三味線を弓曳きしているそうで、見たいなぁ国内でも。次作はライブ盤を期待であります。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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