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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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キース・エマーソン「クリスマス・アルバム」


88年、エマーソンのソロ2作目。EL&POWELLやTHREEでゴタゴタした後、マイナー・レーベルから発表された。著名なクリスマス・ソングやトラッドを、ジャズ、クラシック、中世音楽等の「引用」を踏まえて、多重録音化。この時代、有名ミュージシャンのクリスマス・アルバムなんてのは、はっきり言って「ギャグ」でしか無かったが、このアルバムはプログレ・ファンにもかなり評価が高い。クリスマス・ソングと云うのは、前作「ホンキー」のカリビアン・ミュージック等と異なり、元ネタが「判る」からである。1曲だけゲイリー・ムーアとイアン・ペイスが参加。エマーソンがサンタの格好して橇に乗ったジャケの、シングル盤も発売された。どうせなら、橇を引いているのがタルカスだったらもっと良かったのにねぇ。
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キース・エマーソン他「幻魔大戦」


83年、エマーソンのサントラ4作目、なのだが作品提供は主題歌「光の天使」他BGM4曲のみで、他の劇伴は青木望が担当している。製作期間の関係上、エマーソンは脚本どころかシノプシスのみを渡されて作曲したらしい。それでも「チャレンジ・オブ・サイオニック・ファイターズ」等、SHOGUNのメンバーの好サポートもあって、傑作揃い。関係ないけどSHOGUNは、この後リック・ウェイクマンとも共演したアルバムも発表する。アニメと云う事でメリハリのはっきりした曲になっており、はっきり言ってかっちょいい。(エマーソンはこの後、TVアニメ・シリーズ「アイアンマン」の音楽も担当するが、未パッケージ化。)日本盤CDは廃盤だが、これも「アット・ムーヴィーズ」に4曲とも収録。

キース・エマーソン「ベスト・リヴェンジ」


エマーソン、サントラ仕事の3作目・・・らしいのだが、映画がオクラ入りになり、サントラだけ発売された。映画の製作自体も83年説と85年説がある。エマーソンも、以前に「ニューヨークの映画館で1週間だけ公開した」とか発言しているが、実際の所はよく判らない。Movie Databaseにも載ってないので、タイトルが変更されたのかも知れないが・・・。内容は前作の「ナイトホークス」を受け継ぎつつ、よりサスペンスフルな音楽を提供している。最初のCDは86年、「ホンキー」や「マーダロック」の曲をカップリング、何だか判らないカオスなアルバムと化していた。「アット・ムーヴィーズ」に全曲収録。

キース・エマーソン「ナイトホークス」



83年、エマーソンのサントラ2作目は、シルベスター・スタローン主演のハリウッド製大作アクションもの。映画音楽家として正念場であるが、きっちり画面に合わせたアクション・スコアをこなしていて、及第点である。メロディーもエマーソン流になっているし、当時流行りだしたフェアライト・シンセも上手く使いこなしている。「アイム・ア・マン」はエマーソン唯一のボーカル曲、一部「ホンキー」からの流用曲あり。良いこと尽くめで、何処が悪いのか、と言われそうだが、エマーソン、この仕事であちこちから口出しされるハリウッド流に、ほとほと愛想が尽きたらしい。以降は、要求の通りやすい、B,C級の映画の仕事が中心となる。勿体無いなぁ・・・・。単体アルバムとしてはCD化されていないが、サントラ・ワークを集大成した3枚組CD「アット・ムーヴィーズ」に全曲入り。

キース・エマーソン「ホンキー」


EL&Pの音楽を、譜面化するのは「クラシックだけでなく、ジャズやブギウギ、他の音楽の引用が多くて、やりにくい」らしい。こと、ソロ・アルバムに関しては、エマーソンはかなり「誤読」されているのではなかろうか。これは、83年、エマーソン初のソロ・アルバム。再びバハマ録音。(てことは「ラブ・ビーチ」を本人は気に入っている?)現地のバンドとも共演し、ジャズ、讃美歌、ブギウギ・ピアノ等の黒人音楽、果てはカリビアンまでぶち込んだ、エマーソン渾身の音楽絵巻・・なんだが、未だにこれ、理解出来る人は少ないのではないか。ここで繰り広げられているのは、クラシック、ジャズ、カリビアン等の「ミクスチャー」なのである。当然、これらの元ネタを知らないと、「判らない」。冗談は元ネタを知らないと笑えないのである。浅学な私なんぞ、到底太刀打ち出来ない。後に「クリスマス・アルバム」でも、この人は同じ事をやる。懲りない人なんである。

キース・エマーソン「インフェルノ」


80年、EL&P解散後のキース・エマーソン、サントラ1作目。「オーケストラを使って見たかったら、仕事をオーケーした」の言葉通り、流麗なピアノ曲に導かれるメイン・テーマ、シンセ全盛の時代に逆行した美しいクラシカルでゴシックなメロディー、怪奇映画の音楽としてはAクラスの仕事である。オーケストラの指揮は「四部作」と同じゴッドフリー・サーモン。クラシカルな曲だけでなく、ちょいゴブリンっぽい「タクシー・ライド」、実在の讃美歌を元にした「メーター・テネブララム」、EL&Pっぽい未使用曲「煙草と氷」等、バンド型式の曲も傑作揃いである。最初の「サントラ仕事」でホームランを放ったエマーソン、以降サントラ・ワークは常に一定の水準を保ちつつ活躍していく。現行CDは、3曲の未発表曲入り。「煙草と氷」のアルタネイト・バージョンが聴ける。

ネクター「ア・スプーンフル・オブ・タイム」


さて、前回と同じく、パープル・ピラミッド・レーベル、2012年8月の新譜。
フロイド、ドアーズ、10CC等のプログレ名曲のカヴァー・アルバムで、ゲストが豪華でスティーブ・ハウ、リック・ウェイクマン、パトリック・モラーツ、ジェフ・ダウンズ、エドガー・フローゼ、メル・コリンズ・・・他総勢20名以上、超豪華。プログレ・ファン向けのマーケティングのなされた企画盤で、ただ一つを除いては何も問題がない。それは、このアルバムが「60年代から活躍中の独ベテラン・プログレ・バンド、ネクターの新譜」と云う所である。誰が考えたんだよこんな企画、受ける方も受ける方だよ。百歩譲って、ゲストが一切無しで、プログレ後輩ズ(イエスでさえ後輩!)の名曲をネクター流に新解釈、てのなら判るけどねぇ。それともあれだろうか、「現行のプログレ・バンドは彼ら自身の過去のカヴァー・バンドに過ぎない」と云うイギリス人独特の皮肉か?トレードマークの女王蜂も、ジャケットでいつになく怒ってます。

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