ちょっと前にタルカスのカヴァーこんなにあるよ、と書いたら、その後に関連作も含め、更に沢山出てきた。吉松隆氏のオーケストラ・バージョン、そんなに評判が良かったのか。
まずは本家「タルカス」のアルバム、クリムゾンのリマスタリング仕事で定評のあるスティーブ・ウイルソンのミックスで、3枚組の再発。 CD1がオリジナル・ミックス、CD2が2012ミックス+未発表曲、DVDが5.1Chミックス。ファーストも同仕様にて再発。全アルバム出すのか?!同時にキース・エマーソン本人がオーケストラと共演する、「スリー・フェイト・プロジェクト(2012年8月発表予定)」でも、タルカスの抜粋を演奏するらしい。
次に佐渡裕氏による吹奏楽バージョン、1枚もので「トッカータとフーガ」のオマケ付き。
また、ロック・オブ・ブラス・クインテットによる、よりブラバン寄りのアレンジの吹奏楽バージョンも発売。マキシ・シングル2枚で、CD1にエラプション、CD2に噴火、ストーン・オブ・イヤーズ、戦場、マンティコア、アクアタルカス。
最後がアルト・サックス・プレイヤー、小埜涼子によるアルバム「Undine」、ルインズの吉田達也(ds)とのセッションによる、「1.5倍速タルカス」(!!)。これ凄いよ。
番外篇として、邦楽のKocooの演奏する「変奏曲タルカス」。尺八一人と、楽箏が二人。どれがエマーソンでどれがパーマーかは、聴いてのお楽しみ。
何かこれだけあると、流石に「タルカス」ばっか、聴くの飽きてきた。モルゴーア・クァルテットも売れているようだし、このままプログレの「名曲化」は進んで行くのか、それとも大河ドラマがやってる時だけの一過性のものになるのか、動向が注目される。吉松さん、イタリアン・プログレでも今度はやってくれないかな。バンコやオザンナの交響曲バージョンとか、聴いてみたいよ。