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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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アンジェイ・コジンスキー「ポゼッション」


ファインダーズ・キーパーズは、プログレやサイケ系の変な映画のサントラばっか出してる変な会社だが、今回80年のフランス映画「ポゼッション」のサントラ、なんて変なのを出して来やがった。
イザベル・アジャーニが悪魔に取り憑かれてXXXやXXXしちゃう変なオカルト映画で、アート系の監督がエンタメの題材を撮った時の常で、妙なタイミングの悪さや有り得ない展開が頻発し、一部でその手のファンの支持を集めている。音楽もかなり変で、基本わりとシンフォニック系のプログレっぽいのだが、ディスコ・ビートやテクノが混ざって来たり、その居心地の悪さから言うと、まるで失敗した創作料理の居酒屋で飲んでいる気分。今回は本編未使用曲も、膨大に収めた完璧版での発売で、レア・グルーヴならぬレア・プログレの感触が好きな、ゲテモノ好きの人にはお薦め。
この映画、オリジナルは2時間ちょっとだが、確か80分に編集した米国版があり、そっちの方では「オーメン」みたいなBGMに全編差し替えられていた。まぁ、正しい選択だろうね。
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スキン・アレイ「スキン・アレイ」


英国のバンドのファースト、,69年作。1曲目からハード・ロッキンな演奏に、サックスが絡み、フュージョンっぽいギター・ソロが流れ出す。ああ、ジャズ・ロックかいな、と思っていると、2局目はいきなりメロトロンの大洪水、ムーディーズの様なフォーク・ロック調の曲になる。なんじゃこりゃ、と思っていると、ソフト・マシーン調の長尺な曲はあるわ、シド・バレットが酔っ払ったみたいなサイケデリック・フォークは出て来るわ、これ、FM東京の伊藤政則担当の音楽番組ですか?それでいて、曲調にはちゃんと一貫性があり、個性が出ているのは面白い。
一応、ジャズ・ロック、サイケデリック・ロックのカテゴリーに入れられているが、このおもちゃ箱をひっくり返した感じは、他に類型が無く、なかなか癖になる。2枚目も同路線で少しフロイドっぽい。3、4枚目からアメリカのレーベルに移籍し、少しブラコン、アシ~ッドでファ~ンクな感じに変化してますが、ここで解散。ジャケット、昔からモンティ・パイソンのテリー・ジョーンズに見えるんだが、別人だよねぇ。

ジミー・ペイジ「ロサンゼルス(オリジナル・サウンドトラック)」



自分は好きなんだけど、世間の評判が無茶苦茶悪いアルバムってありませんか。自分の場合はこれ。
「デス・ウイッシュ」シリーズの2作目で、ジミー・ペイジが音楽を担当しているんだけど、映画も音楽も今に至るまで大酷評。確かこれ、「コーダ」の半年後位に、「ジミー・ペイジ待望のソロ・アルバム!」と言って売りだしたんだよね、そりゃあ怒るよ。映画の内容も80年台に延々と続く、ブロンソンB級アクションの1作目・・・なんだけど、これ、アクション映画のBGMとしては、非常に良く出来てませんか。悪人のテーマ、追跡のテーマ、悲しみのテーマ、きちんとそれぞれ粒が立っていて、同時期のブロンソンのサントラ、「真夜中の野獣刑事」「太陽のエトランゼ」なんぞと比べても、出色の出来である。エンド・タイトルの「発射」なんかチョーかっこいいし、「キャロルのテーマ」の悲しいソロ・ピアノはキャラバンのデイブ・シンクレアだ。(ここでやっとプログレと繋がった(^_^;))続編「スーパー・マグナム」でも、未収録含めてガンガン再利用されてるのも、出来の良さを証明している。(追加作曲はブロンソンの義理の息子、マーク・モランが担当)
ジミー・ペイジのサイトからアナログ盤として再発しているが、これこそイントラーダ辺りが、デス・ウイッシュⅢの未収録曲も含めて、3枚組でCD化してくれませんかねぇ~。

タルカスがまたまたいっぱい


ちょっと前にタルカスのカヴァーこんなにあるよ、と書いたら、その後に関連作も含め、更に沢山出てきた。吉松隆氏のオーケストラ・バージョン、そんなに評判が良かったのか。
まずは本家「タルカス」のアルバム、クリムゾンのリマスタリング仕事で定評のあるスティーブ・ウイルソンのミックスで、3枚組の再発。 CD1がオリジナル・ミックス、CD2が2012ミックス+未発表曲、DVDが5.1Chミックス。ファーストも同仕様にて再発。全アルバム出すのか?!同時にキース・エマーソン本人がオーケストラと共演する、「スリー・フェイト・プロジェクト(2012年8月発表予定)」でも、タルカスの抜粋を演奏するらしい。
次に佐渡裕氏による吹奏楽バージョン、1枚もので「トッカータとフーガ」のオマケ付き。
また、ロック・オブ・ブラス・クインテットによる、よりブラバン寄りのアレンジの吹奏楽バージョンも発売。マキシ・シングル2枚で、CD1にエラプション、CD2に噴火、ストーン・オブ・イヤーズ、戦場、マンティコア、アクアタルカス。
最後がアルト・サックス・プレイヤー、小埜涼子によるアルバム「Undine」、ルインズの吉田達也(ds)とのセッションによる、「1.5倍速タルカス」(!!)。これ凄いよ。
番外篇として、邦楽のKocooの演奏する「変奏曲タルカス」。尺八一人と、楽箏が二人。どれがエマーソンでどれがパーマーかは、聴いてのお楽しみ。
何かこれだけあると、流石に「タルカス」ばっか、聴くの飽きてきた。モルゴーア・クァルテットも売れているようだし、このままプログレの「名曲化」は進んで行くのか、それとも大河ドラマがやってる時だけの一過性のものになるのか、動向が注目される。吉松さん、イタリアン・プログレでも今度はやってくれないかな。バンコやオザンナの交響曲バージョンとか、聴いてみたいよ。

ホーム「錬金術師」



73年の英国モノ、同バンドのサード・アルバム。プログレ・ファン的には、この時代のバンドは好き嫌いなく何でも美味しく、このバンドも一言で言うと、「イエスっぽいウイッシュボーン・アッシュ」。デヴィッド・スキリーンの書いたコンセプトを元に、よく出来た短編小説のようなストーリーが展開して行く。音的にはいわゆる「ハード・プログレ」だが、まだそんな言葉は無かった時代であり、エンジニアが後年ジャーニーやエイジアを手掛けるマイク・ストーンが担当しているのも、なんとなく後の時代を予見していて面白い。まだスティクスやボストンなど、音が軽くてヌケが良いアメプロが出る前なので、数年後に出てたらもっと売れてたかもねぇ。

ABWH「ライブ・アット・NEC( 1989・10・24)」


アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン&ハウのライブ盤が、新譜としてゴンゾ・マルチメディア社から発売された。過去作「イエス・ミュージックの夜」に続いて、公式としては2枚目。売りとしては、ベースがジェフ・バーリンではなく、来日もしていたトニー・レヴィンである事。リズム・セクションが(株)クリムゾンのリズム課の次長課長の為、クリムゾンの「ディグ・ミー」などもソロでやっている。リズムの軽い「ラウンドアバウト」なんかも面白い。舞台裏を撮った、おまけDVDも付いている。(どうせならライブ映像を付けて欲しかった・・・)一部、アンダーソンのソロのパートで音質不良があるが、ほぼ音質良好。但し、ラスト3曲、クレジットと曲名が入れ違ってます。
セットリストはほぼ「イエス~」と同じで、目新しさはないが、この時期「旧イエスのメンバーで旧イエスの曲を演奏する」ショー、と云うのはわりとファンのニーズを捉えていた気がする。しかし、アレンジが固まってない分、イエスの旧作よりもABWHの新曲の方が、色々なことをやってて良いね。次は「トーク」ツアーの音源辺りも出して欲しいねぇ。

ジョン・ウエットン「ロック・オブ・フェイス」


2003年、ウエットンのエイジア脱退後、4枚目のソロ・アルバムだが、これと前作の「ウェルカム・トゥ・ヘブン」には、近影の顔写真が載っていない。それは何故かと言うと、この時期ウエットン、不摂生により無茶苦茶太っていたのだ。それはもう顔が変わるくらい。体型は、映画「バットマン・リターンズ」のペンギンを想像して頂きたい。それでもソロ・アルバムを出す度に、来日はしていたのだが、この時は「腹が出過ぎてベースが弾けない」「酔っ払って歌詞を忘れている」「酒灼けで高温のキーが出せない」など、ウエットン史上最低最悪のライブ。日本公演は毎回、オフィシャル・ブートレグがヴォイスプリントから出ていたのだが、この公演だけ未発売なのがそれを証明している。(写真の流通も制限していた節がある。今回ネットでも探して見たが、全く見付からない)
それでもスタジオ作は毎回一定の水準を保っているのが不思議。このアルバムも出来は悪くなく、ウエットン、さすがにこれじゃいかんと思ったのか、ダイエットに励み(?)ジェフ・ダウンズとコラボ、オリジナル・エイジアの復活時にはかなり元の体型に戻していたのでありました。ダイエット本、書けば今のソロより売れそうだなぁ。

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