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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ヴァンゲリス「コレクション」


2012年、ヴァンゲリスの最新のベストが出た。
2枚組。廉価盤で、某所で1100円位。この前のオリンピックで使われた「炎のランナー」、「コスモス」「ブレードランナー」で使われたサントラ曲、2003FIFAワールドカップのテーマ曲など、一般のファンが欲しい曲は全て入っている。他には「シティ」「ボイセーズ」など、近年のスタジオ盤から取られている曲が多く、映画音楽作曲家として、ニューエイジ・ミュージックのアーティストとしてのヴァンゲリスの足跡は、きちんと追える様になっている。過去のプログレっぽいアルバムからはそれ程入っていないが、そのおかげで過去に出たベスト「オデッセイ」よりも、統一感が取れたアルバムになっているようだ。近年のヴァンゲリスのアルバムを買っていないプログレ・ファンも、安いから買っておいても損はしないかも。
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ゴブリン「サスペリア(リマスター盤)」


ご存知ダリオ・アルジェントの出世作にして、ゴブリンの日本初発売のサントラ、デジタル・リマスタリング盤の2012年再発。2007年盤のHQCDには及ばないが、細かい音まで拾った丁寧なマスタリングとなっている。旧盤と同じく、映画未使用曲の「ブラック・フォレスト/ブラインド・コンサート」は分割せず1曲扱い。メイン・テーマの別バージョンがボーナス・トラックでまた1曲追加。シネヴォックス、他のサントラもそうだが、こういう商売は止めて欲しい。「魔女」「囁き」等の曲はナイスの某曲が元ネタか。「人を怖がらせるための音楽ランキング」でもあったら、まず殿堂入りだろう。10月発売のゴブリンのボックス・セット、「Awaking」が楽しみである。どうでも良いけど、このCDの中ジャケ、わざとだろ。夜中に開けたらびっくりしたよ(T_T)(汗)

ケヴィン・エアーズ「ハーヴェスト・イヤーズ1969~1974」


ケヴィン・エアーズとシド・バレットは、まるでコインの裏表のようだ。
二人共EMI所属、1枚目のアルバムでバンドを辞め、ソロ活動に入る。ジャンルは同じサイケデリック・フォーク。ただ、シドにはドラッグがあったが、ケヴィンには酒と美食と女の子があった。プログレとかサイケとか以前に、基本的にこの人の歌はボヘミアンなのだ。シドがジャン・コクトーかボリス・ヴィアンなら、この人はフランソワ・ヴィヨンかオスカー・ワイルドだ。とっ散らかった歌詞から漂う底抜けの楽天性、この部分を好きになれるかによって、評価は別れると思う。シドはフロイドのファンなら大抵聴いているが、この人はソフト・マシーンやプログレのファンと云うより、ブリティッシュ・ポップ、ニッチ・ポップのファンに人気がある。当然である。この人のイビザ島の陽光が似合いそうなリア充っぷりは、プログレ・ファンにはちょいと眩しすぎる。
「フリー・ジャズやブルースを自分達流に演奏してみたんだ。何か変な物になっちゃったけどね」プログレを「変な物」と言い切るこの男、素敵である。今は自分のレストランで、魚料理の板前をやってるそうだ。

タンジェリン・ドリーム「エンドレス・シーズン」


2011年作、日本の広島・長崎を舞台にした、「ファイブ・アトミック・シーズン」シリーズの5作目、最終作。
このシリーズは単体で販売されているが、「5枚組のコンセプト・アルバム」として順番に聴いた方が、感動が倍加する。最近のタンジェリンは、「ダンテ・神曲シリーズ」「幻想文学シリーズ」「アンダーカバー・シリーズ」等、同モチーフのスタジオ盤を発表する事が多い。以前より「火星」シリーズなど、同モチーフを2枚程度発表する事も多かったが、この数年は枚数がかなり増殖している。
これは、エドガー・フローゼが、元美大の学生であり、サルバドール・ダリとも交流があるなど、絵画畑の人間であったのが関係しているのではなかろうか。同モチーフの作品を、視点を変えて発表するのは、絵画では良くある事。それを音楽でやっているのである。老年期、に入って、フローゼの意識は十代の頃の創作意識に戻りつつあるのだろうか。年齢を重ねるのも、そんなに悪くはないと思わせてくれる、傑作。

オザンナ「レッドロック」



オザンナの新譜が発売。2011年暮れに川崎クラブ・チッタで行われた、イタリアン・プログ・ロック・フェス、第2部「ミラノ・カリブロ9」のオケ付き全曲再現を公式ライブ盤化したもの。CD1枚もの。第一部のヒット・パレード・ライブと一緒に、2枚組み完全版で出して欲しかった気もするが、前作のライブ盤と曲がかなり重なるからかな。本土イタリアでのプログ・ロック・フェスの、CD/DVDも出してるしね。全曲、と言っても曲の入れ替え、削除、新曲の挿入とかもあるんで、これはこれ「ミラノ・カリブロ9-2011バージョン」として聴いた方が良いかも。ボーナスとして、何とスタジオでの新曲(!)が3曲入っている。オザンナ名義としては、「タカ・ブーム」以来か?内訳は、1曲が新曲、1曲が「人生の風景」の中の曲の再演、1曲がVDGGのカヴァー。以前に「イタリアン・プログ・オールスターズの参加した、新譜を出してみたい」とか言っていたが、これはその布石になるのか?次作にも期待であります。

キース・エマーソン・バンド「モスクワ」


2011年、エマーソン・バンド現在の所、最新のライブ盤。新曲をスタジオ盤からも演奏しているが、殆どEL&P時代の曲である。「タルカス」は30分以上のロング・バージョン。よく考えると、メンバーの3人ともEL&P時代の曲を現在でもライブでやっているが、グレッグ・レイクはカラオケ+アコースティック、カール・パーマーはG/B/Dsの変奏バージョン。変化球ばかりで、直球勝負なのがこのエマーソン・バンドだと云うのは面白い。もう3人でやるのは難しそうなので、このエマーソン・バンド、長く続けて欲しいっす。

キース・エマーソン「キース・エマーソン・バンド・フィーチャリング・マーク・ボニーラ」


08年、来日公演もあったキース・エマーソン・バンドのスタジオ盤、一作目。コンセプト、作曲に渡り、この数年ほど相棒的存在のマーク・ボニーラ(Vo,G)との共作。1曲目に童話を元にした長尺の曲を配し、新旧のキーボードを使い分けており、巨人エマーソンの健在振りが伺える。やはり、プログレ畑のミュージシャンはA面=長尺1曲、B面=短めの曲、と云うのが最も似合ったスタイルと言う事か。同時に時代の流行りものに惑わされず、プログレ・スタイルのアルバムでも一つの型として受け入れられる、良い時代になったとも言える。このままバンド形式で活動して、またスタジオ盤を出して欲しいね。

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