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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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マリリオン「サムウェア・エルス」


07年作。実は個人的には、マリリオンはフィッシュ脱退後のアルバムの方が好みである。英国ロック的な抒情性があり、同時期の若手バンドの曲と並べても、それ程違和感は無い。実はフィッシュの「声」がイマイチ肌に合わないのである。それじゃあピーガブ時代のジェネシスも駄目なんじゃあないの、と言われれば、御明算。このブログでジェネシス系統が殆ど出て来ないのは、そう云う理由もあるのである。その意見ではマリリオンも、この前のヒット作「ブレイブ」よりも、これが良い。大作を作った後で気が抜けたのか、何もない所からぽこっと歌だけが出て来るような寂寥感、UKロックでしか有り得ないこの味が好きである。もしかしたら私は英国ロックが好きで、プログレが嫌いなのだろうか?
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デイブ・キルミンスター「スカーレット~ディレクターズ・カット」


07年作のソロ・アルバムの、12年作再編集バージョン。ツアー・ギタリストとして、キース・エマーソン、ジョン・ウェットン、ロジャー・ウォーターズと3大プログレ・バンドを制覇してしまった、デイブ・キルミンスターの初ソロ・アルバム。かつてエマーソン・バンドの来日公演で、ZEPの「ロックンロール」を熱唱した事からも判るように、この人、職場はプログレ系を渡り歩いているが、趣味嗜好はだいぶ違うらしい。当然、「初のメインストリーム・ロック」と惹句にあるように、非常にストレートで、少し70年代的な、ギター・ロック・アルバムになっている。ハイテク・ギターや何やらを期待して聴くと、思ってたモノと違うと思うが、普段からフロイドやらEL&Pやら聴いているプログ・ロック・ファンには、逆にかなり聴きやすいかも。オリジナル盤がかなり変ジャケだったので、少し格好良くなっている。

HMOとかの中の人「増殖気味」


12年作。YMO「増殖」のトリビュート盤は、爆笑問題を始めとして数多く出ているが、まぁ、ぶっちゃけ大体つまらない。(特にオリジナル・メンバーのXXXXさんが関与した時程・・・(^_^;))ほんで、YMOのカヴァーをボカロでやってるHMO、2枚目のこのアルバム、そういった旧作に比べてまぁまぁ上手くやっている。ギター・シンセを中心としたアレンジも現代風になっていて良いが、スネークマン・ショー・サイドに藤田咲、浅川悠などボカロ・オリジナルの実力派声優を配し、充分にリスペクトを感じさせる内容となっている。ラスト曲「エンド・オブ・エイジア」中の台詞、『あ~、日本は、良い国だなぁ~』は2012年の現在、聴き手にどういう風に響くのだろうか。

エンパイア「マークⅢ」


96年発売だが、録音は80年代前後と思われる。イエスの初代ギタリスト、ピーター・バンクスはイエスを解雇後、プログレ・バンド「フラッシュ」を結成、3枚のアルバムを発表、また在籍中にヤン・アッカーマンやフィル・コリンズ、ジョン・ウェットン等のサポートを得てソロ作「トゥー・サイド・オブ・ピーター・バンクス」を完成させ、高い評価を得る。しかし、バンクスの快進撃もここまで。アメリカ進出を狙い、女性ボーカルを配した「エンパイア」でデモを作成するが、悉くボツにされ、レコード会社とのディールを締結せずに終わる。
このデモ・テープは90年代に、倒産したワン・ウェイ・レーベルより、発掘盤として3枚に分けて発売。この「エンパイア」マークⅠ~マークⅢまでメンバーの変遷があり、音楽性もソウルフルだったりディスコっぽかったり、目まぐるしい。言い換えれば、売れ線狙いで3度も路線変更したのに、NGだった訳である。プログ・ファンに一切アピールしない音楽性の為、中古でも投げ売りされているが、何故かマークⅡだけ殆ど見かけない。イエス関連でも、トップ・クラスのレア盤となっている。まぁ、聴いても大した事ないと思うけどね。

渡辺香津美「スパイス・オブ・ライフ」


96年作。YMOとか他流試合も多い渡辺香津美(g)と、ビル・ブルーフォード(ds)、ジェフ・バーリン(b)のギター・トリオによるコラボ・アルバム。当然、クリムゾン的、ブラフォード的になる瞬間も多いが、渡辺香津美が時々弾きまくって止まらなくなる傾向のあるギタリストの為、若干味付けの違うギター・アルバムとなっている。渡辺自身は「フュージョンとプログレの融合」みたいな、大仰なテーゼを考えて録音に臨んだようだが、リズム隊は「いつものお仕事」モードで淡々と演奏しているのが良く、逆にこの辺の温度差を楽しむべき一枚なのかも。かなり売れたので、同一メンバーに依る「スパイス・オブ・ライフ2」も制作されたが、こちらは更にお仕事モードが加速、レア盤の割りには中古でも安くて、あまり人気が無い。

ピップ・パイル「セブン・イヤーズ・イッチ」


98年作。元ゴング、ハットフィールド・アンド・ザ・ノースのドラマー、故ピップ・パイルの初ソロは、自身の作詞作曲で固めたポップ・ソング集。超絶ドラミングは抑え気味で、カンタベリー・オールスターズに自作曲を歌わせている。このメンツが凄く、スチュアート&ガスキン、ジョン・グリーブス、ヒュー・ホッパー、エルトン・ディーン、ポール・ロジャース・・と一線級の名前が並ぶ。ほとんど自分の結婚式の、友人一同によるカラオケ大会である。全体的にビートルズ直系の、ニッチ・ポップ的なメロディーが多いが、この人、自分のやりたい事と、自分の得意な分野が乖離していたんじゃないだろうか。この他のソロとしては、スムース・ジャズ・バンドのエクイップ・アウト、ジャズ・ロック・バンドのバッシュと続き、プログ・ファン向けには好盤かも知れないが、このアルバムの路線とは殆ど関連性が無い。生涯に一度だけ、自分のやりたい音楽をやれるチャンスを生かした作品と考えると、色々感慨深いものがある一枚。

ザ・フールズ「サイコ・チキン」


80年作。メリクリです。クリスマス・アルバムは2週間前位に紹介しまくってしまったし、クリスマス・チキン繋がりでこの辺でも出して見ますか。パロディ・ソングで、元歌はトーキング・ヘッズの「サイコ・キラー」。最近でも、TVシリーズ「デクスター」でジェイムズ・ホールのカヴァーが使われている名曲(?)だが、この曲のイントロ「コッコッココーコッコ・・」を「ニワトリの声」にしちまった、この単純さが素晴らしい。フライドチキンにされそうになったニワトリ君の脱走の歌で、中盤でカーXル・サXダースが包丁持って追っかけて来る辺りは、何回聴いても笑ってしまう。アル・ヤンコビックや初期の所ジョージの傑作に匹敵する逸品。ザ・フールズのアルバムに未収録だが、ビーラブド・レコード・レーベルの「It,s A Goof!」と云うコンピレーションCDで入手可能。♫ウォウウォウウォウウォウ~イエ~イエ~イエ~エ~♫

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