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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ソフト・ヘッド「ローグ・エレメント」


79年作。ソフト・ヒープ、英国ツアーの記録だが、ピップ・パイル(ds)がスケジュールの都合で同行出来なくなり、急遽デイブ・シーン(ds)に変更。律儀にもHEAP→HEADにバンド名も変更。パイル(Pyle)からデイブ(Dave)に交代と云う訳。『アルデンテ』等と比べると、意外にもかなりフリー・ジャズ寄りの演奏になっており、デイブ・シーンの影響力が強いのか、ツアーを回る内にジャズ色が強くなって行ったのか。これだけ前衛ジャズ・レーベルのオグーン社から発売されており、故意にジャズっぽいトラックを選択して構成したのかも知れない。流れのノリだけから言うと、エルトン・ディーン(Sax)の参加作品の中でもピカ一。インプロヴァイザーとしての、ディーンの実力が堪能出来る。
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ソフト・ヒープ「アルデンテ」


08年発売だが、78年のロンドン・ライブの発掘盤。再びパスタ?何故かヒープのライブ・アルバムは、時代の割りには音質が良い。メンバーは1stと一緒、「セブン・フォー・リー」等の代表曲が並んでおり、演奏もかなりのもの。ディーンのサクセロもノっており、ゴウエンのキーボードとの相乗効果で一気に聴かせる。ライブになると人が変わるピップ・パイル、今居るのがゴングだがヒープだが区別が付いていない(^_^;)。唯一冷静なのがホッパー、一人黙々とベース・ラインを弾き続ける姿はまるでジョン・ポール・ジョーンズかジョン・エントウイッスルである。何か私は、本家マシーンよりもヒープのライブの方がリラックス出来る。ジャズとプログレの、中間地点が実に心地良い。

ソフト・ヒープ「ソフト・ヒープ」


78年作。ソフト・マシーンにサードから加盟したエルトン・ディーン(Sax)は、やがて4th,5th辺りでバンドの実権を握りジャズ・ロック・バンドに変貌させるが、自らのユニット「ジャスト・アス」に専念する為脱退。しかし金銭的にも色々あったみたいで、マシーンの別働隊を計画。当時、本体のマシーンはカール・ジェンキンス(Sax,Oboe,Key)が率いていた為、マシーンの名称は使えず、それがこのソフト・ヒープ。メンバーは元マシーンの同僚のヒュー・ホッパー(b)、アラン・ゴウエン(p、Key)、元ゴングのピップ・パイル(ds)。ディーンのフリー・ジャズ嗜好の楽曲にテクニカルなリズム隊が変拍子で色を付け、ゴウエンがボブ・ジェームズ張りに鍵盤でサポート。ある種のフュージョンと云う評価もあるが、本家のマシーンとも違う、オーセンティックな雰囲気を醸し出している。しかし何故パスタ??

ヒュー・ホッパー&アラン・ゴウエン「インプロヴィゼーションズ」


96年発売だが、録音は恐らく80年作。アラン・ゴウエン(Kbd)の歿後、発掘盤として発表されたもので、恐らくは前項『トゥー・レインボーズ・ダイアリー』のデモ・テイクと、2枚目に予定していた楽曲のリハーサルをCD化したもの。ナイジェル・モリス(ds)がメンバーとして参加。その性格上、楽曲として未完成のものも多く、「落穂拾い」の感もあるアルバムだが、絵画で云う所のデッサン集とでも考えれば悪くない。ギルガメッシュよりは、やはりホッパーと組んだジャズ色の強いソフト・ヒープに近いか。ゴウエンの参加作品の中では一番最後に聴くべき作品だろう。

ヒュー・ホッパー&アラン・ゴウエン「トゥー・レインボーズ・ダイアリー」


80.年作。アラン・ゴウエン(Key)、ソフト・ヒープ、ギルガメッシュのセカンドで一緒だったヒュー・ホッパー(b)との連名作。カンバセーション・ウイズ・ヒュー・ホッパーと云う感じで、ゴウエンのキーボードやムーグの多重録音に、ホッパーのクセのあるファズ・ベースが延々とミニマル的に絡んでいく。マシーンを脱退してからのホッパーは、殆ど道場破りの様にコラボしまくっており、これもその一枚。担当はベースなので、相手を立てる時は大人しく立てる、煽る時は思いっ切り煽るホッパーだが、今回は少しどっちつかずで様子見の感がある。ゴウエンが少し複雑な人物だったみたいで、読みきれなかったのではないか。当時のジャズ・ロックとしては一味足りないが、アンビエント・ミュージックとして今の耳で聴くとそれなりの出来かも。

ゴウエン・ミラー・シンクレア・トムキンズ「ビフォア・ワード・イズ・セッド」


81年作。アラン・ゴウエン(Key)、事実上の遺作。メンバーは他にフィル・ミラー(g)、リチャード・シンクレア(b)、トレヴァー・トムキンズ(ds)。フュージョン色の濃厚なジャム・セッション集であり、もしかしたらこの面子で新バンドでも計画していたのかも知れない。透明感のあるゴウエンのキーボードが楽曲をリードしていて、非常にジェントルで静謐な雰囲気。既にゴウエンは自分の運命を把握していたようで、その諦観とも云うべき感情が全体を支配している。ビル・エヴァンスの『ラスト・コンサート』、クイーンの『イニュエンドゥ』に通じるものがあり、ありきたりな感想だが、涙(;_;)無しには語れない。リマスター版も発売されている。

ギルガメッシュ「アライヴィング・トゥワイス」


2000年発表。当然アラン・ゴウエン他界後の発表であり、内容は73~75年のデモ・トラック集。つまり、ファースト発表前のプレ・ギルガメッシュの音である。デモ曲集と云う事で、同一曲が何回も出て来るが、ジャズ・ロックの性格上、アド・リブの異なる「別テイク」として楽しめば良い。メンバーの異なる同一曲の演奏、とかも入っているので、その個性の差異を楽しむ、と云う聴き方も有りかも。ナショナル・ヘルスのキーボードの位置を譲ったデイブ・スチュアートと比べると、構造的でポップなスチュアート、即興が好きで童謡的なゴウエン、と明らかにキャラ付けが違う。ジャズ・ピアニストで言うと、タイプは違うがセロニアス・モンク辺りが似ているだろうか。今後も未発表ライブとかあれば、更なる発売を望みたい。

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