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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ピート・バーデンス・ミラージュ「スピード・オブ・ライト~ライブ1996」


96年作。(ジャケは2000年再発時のもの)。ピート・バーデンス(Key)は、解体されたミラージュの再結成に動くが、人望のせいかギャラの未払いが響いたのか、声を掛けたメンバーは全員梨のつぶて。しかしそう云う所だけちゃっこいと言うか、既にマネージメントからミラージュ名義のアドバンスを受け取って借金の返済に使っちゃったバーデンス、自身のソロ・バンドに「ピート・バーデンス・ミラージュ」と名付け、この荒業で欧州ツアーに出発。当然会社と揉めてツアーの回数を倍にされて手打ちとなった。(恐らく半分はノーギャラ)そのライブ盤がコレだが、内容は意外と良い。ツアーが長期間に渡ったので演奏がこなれている事、キャラバン組がいない為キャメルとバーデンスのソロの曲で占められ統一感が取れている事、何よりもプログレ系のキーボーディストとして好調な時期にあり、バーデンスが見せ場を心得た演奏をしているのも大きい。怪我の功名で名盤が生まれる事なんかも、たまにはあるんだよねぇ(^_^;)。内容の良さからか、何度も再発されている。
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ミラージュ「ライブ 14thディッセンバー,94」


94年作。元々はキャメル脱退組の二人、ピート・バーデンス(Key)とアンディ・ワード(ds)がプログレ周辺で活躍するスティーブ・アダムス(g),リック・ビドゥルフ(b)と始めたバンドだったが、色々大人の事情(主にお金)が絡み、元キャラバン組のデイブ・シンクレア(Key)、パイ・ヘイスティングス(g,Vo)、ジミー・ヘイスティングス(Sax,Flute)が加入、キャメル+キャラバン組の何だか地味なスーパー・バンドが誕生。欧州を中心としてツアーが組まれ、これはそのライブ盤。2枚組。新曲とか無いので、終始キャメル+キャラバンのヒット・メドレーのオン・パレードで、ある意味潔いし、知ってる曲ばっかなので聴きやすい。この後ワールド・ツアーが計画されるが、このツアーやライブ盤の「ギャラの未払い」と云うしょーもない事情でキャラバン組がバタバタと脱退、バンドはあっけなく解体してしまった。どうもピート・バーデンス周辺はお金のトラブルが多いよなぁ。

スティーブ・ハウ「モスボールズ」


96年発表。前述のトゥモロー、ボダストを含み、64年からのスティーブ・ハウの在籍したバンドの曲を、イエス以前まで年代順に収録した良コンピレーション。マージービート・バンドだったザ・シンディキャッツ、ちょっとプログレ入ったジ・イン・クラウド、この二つのバンドは他のアルバムでは聴けず、一番のキモである。ハウのギターは初っ端からあのフレーズ、あのスケール奏法が飛び出しており、もしかしたらこの人は生まれた時からあんなギターを弾いていたのではないか。不思議なのはこのコンピに限らないが、アンダーソン、ウェイクマン、ブルーフォード、イエス系は全員最初から一発で本人と判る個性が演奏にある。逆にそうでもないとこの職能集団で、勤まらないのかねぇ。このアルバム自体は、好きな作家の「初期短篇集」を紐解くような、そんな作品ですよ。

ボダスト「スペクトラル・ネザー・ストリート」


69年作だが、発表は81年。プログレ的にはスティーブ・ハウのトゥモロー→イエスへの変遷のワン・ステップ・クローサー。トゥモローを脱退したハウは、ボビー・クラーク(ds)らと一緒に新バンドを計画。初期はカントと名乗りライブハウスツアーを行い、テトラグラメーション・レーベルのディールを獲得。メンバーの名前から「BO(Bobby Clerk)DA(Dave Curtis)ST(Steve Howe)」と改名し、アルバム1枚分の録音を完成させるが、何故か大人の事情で未発売になってしまう。その後、81年に発掘盤として発売。イエス『スターシップ・トゥルーパー』~『ワーム』の雛形を演奏しているので有名だが、サイケとしてもプログレとしても中途半端な曲調が多く、メンバーの方向性が取れていない感がある。未発売に終わったのもその辺が原因かも。現在のCDはトゥモローと同じく、現存するテイクを全て収録した完璧版。

トゥモロー「トゥモロー」


68年作。イエスのスティーブ・ハウ(g)、ピンク・フェアリーズのトゥインク(Ds) がそれぞれのバンド以前に在籍した、サイケデリック・ポップ・バンドのファースト。『マジカル・ミステリー~』や、ザ・バーズの影響が濃厚だが、ハウを筆頭にメンバーの演奏力が高く、曲メロもキャッチーで美しい。ハウなんかダルシマ弾いたりしてます。アルバムからは、『マイ・ホワイト・バイシクル』(これクイーンの元ネタか?)『レヴォリューション』のヒット曲も生まれており、サイケデリック・ロックの最重要作になっている。しかしフロイドのファーストもそうだが、英国サイケは明るく、ヴァニラ・ファッジやドアーズなどの米国サイケは暗い(^_^;)。何か隠された性癖が出てしまうジャンルなのだろうか。現在流通しているCDは、シングル・エディションも収録した完璧版。

マイク&ザ・メカニクス「ヒッツ!」


96年作。マイク・ラザフォード(b、g)は本業のジェネシス以外に、「パートタイム・バンド」としてマイク&ザ・メカニクスを結成。フィル・コリンズと同様に『サイレント・ランニング』『リヴィング・イヤーズ』等のヒット曲がビルボード上位となり、かつてない成功を手にする。ポール・ヤングとポール・キャラックと云うタイプの違う実力派ヴォーカリスト二人を配し、ブルー・アイド・ソウルに特化した音世界で固めたのがポイント。当時ホール&オーツとか、ワム!とか流行ってましたからねぇ。4枚目までのヒット曲は殆どこのベスト盤に纏められているので、この1枚があれば普通のジェネシス・ファンは良いかも。この後はポール・ヤングの遺作となってしまった6th『M6』、ポール・キャラック一人になってしまったが、一番バラエティに富んだ楽曲を配した7th『リワイヤード』、ヴォーカルを新人二人に入れ替えた8tH『ザ・ロード』を発表。昔ほど売れてはいないが、全て悪くは無い出来っす。

マイク・ラザフォード「スモールクリープス・デイ」


80年作。ジェネシスのマイク・ラザフォード(g,b)のファースト・ソロ・アルバム。メンバーはマンフレッド・マン・アース・バンドのノエル・マッカラ(Vo)、元同僚のアンソニー・フィリップス(Key)、TOTOの人間テクドラ、サイモン・フィリップス(ds)、ブランドXのモーリス・パート(Per)。ラザフォードは後年のマイク&ザ・メカニクスの活動の方が知られているが、これはしがない英国の老期間工の一生を追った、もろに「プログレ」なコンセプト・アルバム。バンドを地味だが実力派で固め、フロイドの『アニマルズ』にも似た、社会批判を混じえた作品世界を創り上げている。特にラスト曲に掛けての歌詞は泣けるよ、コレ(;_;)。本人も割りと自信作だったと思うのだが、もうプログレは売れなくなってたんだろうねぇ、あまり話題にもならず、これ以降は同僚のフィル・コリンズの後を追う形で、チャート狙いのポップな路線に転向するのでした。

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