85年作。ゴンゾ・マルチメディア社のホッパー再発シリーズ第二弾。メンバーはヒュー・ホッパー(b)、エルトン・ディーン(sax)の元ソフト・マシーン組+元キング・クリムゾンのキース・ティペット(p,Key)、米フュージョン界の異才ジョー・ギャリバン(ds)。録音は77年。前年に同メンバーにて『クルーエル・バット・フィアー』を発表しており、ホッパーが初めてフリー・ジャズ的即興演奏に挑んだ作品として評価されているが、或る意味その続編的な作品。連続で同じ方向性のアルバムを出す事を嫌ったのか。それでも、前作がテンションの高いアブストラクトな作品に仕上がっているのに比べ、本作はややリラックス・ムード。ナショナル・ヘルスの『キャリックス』なんぞも演奏しており、プログレ・ファンにはこっちの方が聴きやすいかも。ジャケ裏に「Recording Owned By Hugh Hopper」の記述あり。再発の権利的に色々あったのか。
13年作。フロイドの2ndシングル、『エミリーはプレイガール(誤訳(^_^;))』がアナログ・シングルで再発される。イエスやクリムゾンも新譜から旧譜まで、続々とアナログ再発されており、LPレコードの音質が本格的に見直されている事になる。私のもう一つの畑のネオ・アコ系でも、セイント・エティエンヌやトレンブリング・ブルー・スターズ等、90年代に活躍したバンドは新譜がアナログのみ、と云うのも多い。
かたやデジタルではSA-CDやBlue-Spec CD5.1ch DVD Audioがあり、ネット配信ではファイル形式でFLACがある。これまでに無い程、音質にこだわれば多種多様な製品が手に入る、良い時代と言えるだろう。しかし、何故1stの『アーノルド・レイン』ではない??これが売れたら『青空のファンタジア』とか、幻の『スクリーム・サイ・ラスト・スクリーム』とかも発売してくれるのかしらん。しかし何故にダサい、フロイドの初期シングルの邦題。