79年作。エイジアの結成時の状態は諸説あって、話す本人によって状況が違っているが、マネージャーのブライアン・レーンがイエスが「解散」してしまったので、自分の手持ちのミュージシャン(ハウ、ダウンズ)をかき集めてスーパー・バンドを作ろうとした、のがどうやら発端のようではある。しかし、この説もギタリストがハウではなく、最初期には相当数のミュージシャンがオーディションに呼ばれている事実もあり、やっぱりよく判らない。音源が確認されているのはトレヴァー・ラビンとクリスチャン・ベアー。そのクリスチャン・ベアーのバンド、アトールに、ジョン・ウエットンはUK解散後に誘われているが、そこで「ヒア・カム・ザ・フィーリング」「アイ・トゥ・アイ」を既に演奏している。(もう1曲「ノー・リプライ」はエイジアでは未使用。)歌詞、コーラス・パートまで出来上がっており、ほぼエイジア版に近い仕上がり。と云う事は、79年の時点で「エイジア的なバンド」はウエットンの頭の中では出来上がっていたと云う事になり、上記の説が怪しくなって来る。デイブ・ギャラントさん、次作の本ではこの辺を解き明かしてくれませんかね。
PR