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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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スティーブ・ハケット「ジェネシス・リヴィジテッド:ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」


14年作。異論はあるだろうが、現代イギリスのプログレ・バンドのライブ・アクトのベスト3はイエス、エイジア、そしてこのスティーブ・ハケット・バンドだろう。近年はメンバーの流動化を逆手に取り、ライブの度に実力派の若手ミュージシャンを起用、演奏のリフレッシュ化に成功している。この辺は、ソロ・バンドである事の強みだろう。ノッてる時は何をやっても当たるもので、昨年来のジェネシス・リヴィジテッド・プロジェクトは2回目にも拘らず本国でも大ヒット。早速、本国ロイヤル・アルバート・ホールで演奏した時のライブ盤第2弾が登場した。CD2枚+DVD1枚の3枚組で、コンサートの全貌をほぼ網羅。昨年の『ライブ・アット・ハマースミス』と演奏の曲目などはほぼ同内容だが、各地でウケた自信が演奏にフィードバックされ、より堂々たる内容になっているので、購入をお勧めする。クラシック・プログのファンは、過去曲を現代に通用させるライブとは何か、が判るだけでも価値が有るだろう。相変わらず付き合いの良いジョン・ウエットン(b,Vo)も参加。
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ピンク・フロイド「ラジオ・セッションズ 1969」


14年発表。放送用音源の国に因って異なる著作権法の間隙を縫った、仏オン・ジ・エアー・レーベルのフロイド・ラジオ・セッション第2弾。今回は69年音源、ギルモア加入後の『モア』~『ウマグマ』期のもの。5月のBBCライブでフロイド初の組曲『ザ・マン・アンド・ジャーニー』より5曲(楽曲をサントラ『モア』に転用した為、作品化は頓挫)、6月のアポロ計画のドキュメンタリー作品のアルバム未収録の劇伴『ムーンヘッド』、8月のオランダ・パラディソのライブ音源が4曲、『ウマグマ』のアウトテイク『星空のドライブ(ライブ)』収録。ブートレグではお馴染みの音源郡だが、一応公式盤なので音質は極めて良好。この後70~74年にもBBC音源では至幸の『エコーズ』とか色々あるのだが、法律上はこの69年までが製品化の限界か?BBCレコードからの公式音源化はバンド側によって再三拒否されているが・・・。

アッティラ「フン族の大王アッティラ」


70年作。ビリー・ジョエルが『コールド・スプリングス・ハーバー』でソロ・デビューする前に、ハッスルズの同僚ジョナサン・スモール(ds)と組んだ、通称「ヘヴィ・メタル・デュオ(本人談)」。しかし、これがかなりプログ度数の高い作品。一言で言うと、「キース・エマーソンがいるディープ・パープル」。ビリー、元々クラシックの素養もあるため、バロック音楽の引用がビシバシ、オルガンもキーボードも弾きまくりである。B面はトータル・コンセプトの組曲、ラストのインスト『ブレイン・インベーション』なんかほぼEL&Pだ。当時は売れなくて、ビリーはカクテル・ピアニストとして数年雌伏する訳だが、これが『ピアノ・マン』と云う名曲を生むのは御存知の通り。若しこのバンドで売れていたら、今頃プログレのキーボーディストのカテゴリーにいて、クラブ・チッタ辺りにライブに来てたかもしれない。人の人生って、判んないよね。

グレイト・ホワイト「サタデー・ナイト・スペシャル」



14年発表。ビリー・シャーウッド関連作が同時にもう一枚発売されたので、紹介を。グレイト・ホワイトは80年代のLAメタル・ムーブメントの一派。カラッと抜けたブルース・ロックが売りで、全米トップ10ヒットもあるバンド。今回はクラシック・ロックのカヴァーも多数含むコンピレーション盤だが、89年の録音にビリー・シャーウッド(b,g,Key)とジェイ・シェレン(ds)が参加。バンド名義だが、実質ヴォーカルのジャック・ラッセルのソロをお手伝いと言った感じ。ジャーニーの『お気に召すまま』、シン・リジィの『サラ』、プレスリーの『ブルー・クリスマス』なんぞをメタル・カヴァーしている。シャーウッドは、この頃LAでハード・プログレ・バンドのワールド・トレイドを主催していたものの、売れなくて、地元でハード・ロック系やメタル系のバイトに精を出していた。そんな中の通常運転の一作。そう考えると、この頃から同じ事やってるんだよなぁ。

V.A「ア・クラシック・ロック・サルート・トゥ・ザ・ドアーズ」


14年作。ビリー・シャーウッド(Vo,b)プロデュースの、大物バンドトリビュート・シリーズ、最新作。今回も30人以上のスペシャル・ゲストが参加してのオールスターズ興行、その内半数以上はやっぱ、プログレ界隈の住人。ヴォーカルはジム・モリソンの声質に配慮してか、トッド・ラングレンとかそっち系の人が多いが、オルガンにトニー・ケイ、ウェイクマン、モラーツ、ダウンズとイエス歴代揃い踏み、更にキース・エマーソンとケン・ヘンズレー、ブライアン・オーガーの名も。ギターにハウとヒレッジとモースのスリー・スティーブス、他にもラリー・コリエル、ユーライア・ヒープのミック・ボックス。ドラムは全曲スコット・コナー、ベースはビリー本人でかろうじて統一感を出している。だから凄いと云う訳でもなく、全員の演奏が「さしたる用事もなかりせば」と田舎芝居の九郎判官状態でちょこちょこ出て来るだけなので、単に遠隔地同士でも演奏データのやり取りが出来てしまう、ネット時代の「新製品」と云うだけな感じもする。次回はグレイトフル・デッド辺りかなぁ。

ジノ・バネリ「ナイトウォーカー」


81年作。プログレ+AOR、と云う味噌汁にカレーを入れる様なおぞましき悪魔合体は、時代の徒花か数枚存在するが、その中でも割りと有名なのがこれ。ジノ・バネリはLA在住のカナダ系SSW兼コンポーザー、AORの名盤も何枚かあるのだが、そのキャリアの初期に混ぜちゃいけない塩素系漂白剤の様なありゃりゃ~な作品も存在。気持ちの良いライト・メロウな楽曲の裏でいきなり始まる変拍子、アーバンな雰囲気をぶち壊すメロトロン。聴いてるといきなり雰囲気が変わりびっくりする、これはアレですな、ホラー映画でよくある安心して話してる相手が「こぉんな顔かい~」と変貌するムジナ的効果を狙った演出ですな、うん、多分そうだ。ショッカーよりネコヤモリとかサソリトカゲスとか、ゲルショッカーの怪人が好きな人向け。もう一枚、廃盤だけど凄いのがあるのでその内書きます。

ピンク・フェアリーズ「チャイニーズ・カウボーイズ・ライブ 1987」


87年作。英国サイケデリック・ロックの雄、ピンク・フェアリーズ再結成時のファースト・ライブ、リマスター盤で再発。編成は変人ドラマー、トゥインク(Vo,ds,Per)に元サイケ時代のUFOのラリー・ウォレス(Vo,g)、元デヴィアンツのダンカン・サンダーソン(b)のオリジナル・メンバーに加え、パンク・バンド、ワルシャワ・パークの若手メンバーが集結。このバンドは同じサイケと言っても、初期フロイドやホークウインドの壮大さと違い、ガレージ・バンド的な荒っぽさ、イキの良さが売りなので、この人選は正解。演奏曲目は『スネイク』『やっちまえ!』『シティ・キッズ』等ベスト盤的な構成、アンコールにヴェンチャーズの『ウォーク・ドント・ラン』と人を喰った展開。路地裏でアシーッド!を決めている様な、この安いバッド・トリップ感は人を選ぶと思うが、時代の異端児の手軽なベスト盤と考えれば、悪くないかも。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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