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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ZEE「アイデンティファイ」



80年代、フロイドをウォーターズとの関係悪化により馘首されたリチャード・ライト、再起を願ってファッションのデイブ・ハリスと組んだエレポップ・ユニットがこれ。と言っても、最近やっとCD化された事からも判るように、全く売れず、アナログ時代はレコード・コレクター誌でもレア盤として写真が載らなかったほど。で、内容は・・・うーむ。まぁフェアライト使って何かやって見たかったのね。楽曲もデイブ・ハリス色が強く、フロイド好き、プログレ好きには殆どアピールしない出来。しかし、プログレのキーボーディストを追っかけてくと、必ずこういう流行りモノをやってコケるアルバムが出て来る。リック・ウェイクマンがポリ・シンセを初めて使った「ロックンロール・プロフェット」とか、ダウンズの「エレクトロニカ」とか、エマーソンがクラブ系に挑戦した、「リワークス」とか。機材の進歩が早いから、どうしても避けられない道なのだろうけど、同時にファンも大人の対応を要求される。世の中、自分の望んでいるものが、毎回出て来るとは限らないし、この辺を笑って許して追っかけてこそ、真のプログレ好きだと思うが、どないだろうか?

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キャメル「シングル・ファクター」



度重なるメンバーの病欠、或いは家庭上の問題に伴い、とうとうこのアルバムから、オリジナル・メンバーはギターのアンディ・ラティマー一人だけになり、アルバム毎にゲスト・メンバーを混じえながら発表して行くことになる。いわゆる後期キャメル。契約上の問題で、社長以外の社員を全員解雇し、契約社員にしちまった訳ですね。また、楽曲も長尺の曲を入れず、短いポップな曲+インストの構成になって来る。この変化、当時のライナーとか見ると、プログレ原理主義者からずいぶん叩かれたみたいだが、逆にいま聴くと、この時期の方が美メロの傑作が多いですね。ラティマー泣きのギター炸裂の「サスカッチ」が、特に良し。正社員から契約社員に降格されたのに、変わらぬトーンで好サポートのメル・コリンズ(^_^;)も聞き所。前田日明のテーマが入っている「ヌード」、「ステーショナリー・トラベラー」も、その内書くよ。

プログレとイケメン


(写真はイメージです)m(_ _)m
個人的な感想だが、プログレッシブ・ロックには、他のジャンルよりその何と云うか、少し外見が残念と云うか、イケメン率が少ないような気がする。なんたってイット・バ(以下略)がルックスが良い、とされる業界なのだ。この前来たバンドだって、若いころはまぁそれなりに見れる感じなのだが、今やギターは河童でベースはドクター・ヘルだ。今度来るバンドだって、昔は「セブンティーン」で透明なバイオリンを引く姿がグラビアを飾った位なのに、今や単なる岸田森である。幻想的なイラストのジャケが多いのは、むしろ顔邪神が、じゃなかった顔写真が載ると売上に響くからではなかろうか。だいたい女性ファンがプログレは少な過ぎる。ジャンルの隆盛は、やはり女性ユーザーの多寡に左右される。ジャニーズが10代からみっちりメロトロンでも仕込んで、デビューでもさせるべきじゃなかろうか。それにプログレのバンドにいる女性も、まぁ何と云うか、ステージで凧を上げるヤンデレのボーカルとか、この前再結成したバイオリンがいるバンドのボーカルとか、他のジャンルに比べ・・・あれこんな時間に誰か来たような・・・うわ何をするやめくぁwせdrftgyふじこlp


フィッシュ「陰」



元マリリオンのボーカル、フィッシュは、ソロになってからの方が、良い仕事をしていると思う。スコットランド人特有の諧謔精神と、様々な感情を包み込む、知的な歌詞。こういうミュージシャンは、世界観を自分で一から十までコントロール出来る方が、光るのではないか。タイプは違うが、日本で云うと、大槻ケンヂと筋肉少女帯の関係が近いような気がする。ベストも何枚か出ているが、数年前に出たこの「陰」と「陽」が、割りと纏まっている。云わば世間で云うA面コレクションとB面コレクションで、このB面の「陰」の方が良い曲が多いのが、この人の面白いところ。イエスの「時間と言葉」なんぞも、カバーしている。(ギターはスティーブ・ハウ。)歌詞を読まないと魅力が半減するので、対訳付きの日本盤を中古で探すのをお薦めしまっす。

タルカスがいっぱい


NHKの大河ドラマ「平清盛」で、サントラに使用された事により、今年急に知名度が上がったEL&Pの「タルカス」。この吉松隆氏のオーケストラ・バージョンはかなりの力作で、全プログレ・ファン必聴の出来だが、他にもこの名曲に魅せられた人は多く、数々のカバー・バージョンが存在している。国内からは黒田亜樹のソロ・ピアノ組曲「タルカス/展覧会の絵」と分かり易いカップリング。こちらも名演。成毛滋とフライド・エッグで、タルじゃなくって「オケカス」。海外に目を向けると、スリーでエマーソンとも組んだ事のある、ロバート・ベリーのメタル風カバーがある。これは6分位で、やや喰い足りない。そんな人にお薦めなのは、ドリーム・シアターのキーボード、ジョーダン・ルーディスのソロ・アルバム「ロード・ホーム」。何と「タルカス」23分完コピ入り。と云うか、このアルバム、これが演りたくて作ったんじゃあないの。他にも国府弘子さんのジャズ・カヴァー、イタリアの若手プログレ・バンド2バンドによるカヴァーなんぞも有る。原曲の、暗く湿気ったような曇天より、ぱぁっと陽光が差してどこまでも突き進む疾走感、これはどのバージョンでも十二分に表現されている。お好きな「タルカス」をどうぞ。

EL&P「ライブ・アット・メイ・ヤ・ソール,72」


EL&Pのライブ盤は、長年「ウェルカム・バック~」と「EL&P イン・コンサート」プラスその拡大版「ワークス・ライブ」の3種類しか公式版が無くて、全盛期の演奏を聞きたければ、海賊版に頼るしかなかった。ところがCD時代になってから、デビュー時の「ワイト島ライブ」、74年のカリフォルニア・ジャムを収録した「ゼン・アンド・ナウ」、あとオフィシャル・ブートレグ・シリーズのボックスが全4巻でぞろぞろ、ぞろぞろ。これで喝が癒せるかと思いきや、その辺がEL&Pらしいとも言えるが、音質の良いライブ盤があまり出て来ない。最もEL&Pは、70年代初頭はラウドな演奏も売りにしていたので、当時の録音機器ではクリアな音で録りにくかったと云う事情もある。それでも幾つかは残っているもので、ようやく去年から「ライブ・アット・ナッソー・コロシアム,78」、それとこのプエルトリコ・ライブと、ようやく音質クリアーな公式盤が出てきた。レーベルがCBSソニーに移籍した事もあり、今後もこのクラスのライブ盤が発売されると考えると、なかなか楽しみではある。内容は勿論サイコー(^_^;)18分ノーカットの、「ロンド」に狂え。プログレ好きは一家に3枚位買って頂きたいね。

プログレと誤訳



先日、名作ミステリ映画のDVD「雨の午後の降霊祭」を見ていたら、キーとなるシーンで、よく判らない訳し方があった。これだと、どんでん返しが成立しない。原作も翻訳されてるのだが、読んでないのだろうか。思えば、昔の洋楽の対訳は、ときどきヒドいのが多かった。フロイドの「アーノルド・レイン」なんかは、「See Through Baby Blue」が、「薄けき青に光を映して」か何かと書いてあって、「はー、幻想的な歌詞なんだろうなぁ」とか思ってたもんである。よく考えたら下着泥棒の歌だよ。「スケスケ下着」って意味じゃねぇか。「葉巻はいかが」の「On Riding A Gravy Train」が「ひた走る血と急行列車」。直訳である。これはこれで良い感じなんだが、「大いなるハッタリ」って意味の熟語なんだよね。タイトルは「原子心母」って言う大傑作な訳があるのになぁ。特にコンセプト・アルバム系に被害が多く、クイーンやジェスロ・タルなんかも、対訳を読むとますます意図が解らなくなるものも多かった。やはり英語圏内のアートの一形態なのだから、ちゃんと原語を勉強して聴けと云うことなのか。最近はちゃんとした物も多いと思うのだが、再発の時は音質だけでなく、翻訳もリマスターして欲しいものである。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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