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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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エイジア「レアー」


エイジア名義だが、実質ジェフ・ダウンズのソロ・アルバム。ジョン・ペインがエンジニアで参加している為、エイジア名義と言うのは少し詐欺臭い。
内容は、ダウンズが手がけたドキュメンタリー映画とPCゲーム、の2作のサントラのカップリング。実はこれは曲が良く、偏見無しに聞けば「割りと良いサントラ」である。「ウォーターフォール」など、シングルで出ていたら買っていたかも知れない。
ところで、プログレのミュージシャンの転職先に「映画音楽の作曲家」と云うのがある。正式な音楽教育を受けた人がプログレの界隈には多いので、それでだろう。成功組にはトレヴァー・ラビン、ヴァンゲリス、トニー・バンクス、アンジェロ・ヴァダラメンティ、イマイチだった人にはキース・エマーソン、パトリック・モラーツ等々。社会的なステータスも収入も上がるし、ダウンズもこのアルバムで転身か、と思われたが以後はそんなこともなく、相変わらずポップのフィールドで活躍している。ジミー・ペイジやリック・ウェイクマンみたいに、「気に入った監督としか組まない人」なのだろう。
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ジェフ・ダウンズ「エボリューション」


ジェフ・ダウンズの3rdソロだが、このアルバムが出た時はみんな何じゃコリャ、と腰を抜かした。もちろん悪い意味で。「ジェフの大好きなロックのマスターピース」を、キーボードの多重録音でBGM化。それもボン・ジョビ、ヨーロッパ、TOTO、レッド・ツェッペリン、プロコム・ハルム・・と、まるで一貫性がないし、かなりミーハーな選曲。キーボードが綺麗な曲、を選んでいる訳でもない。良くってスーパーのBGMか、駅前で千円で売っている歌い手不明なヒット曲CD。中森明菜が自分のカラオケの持ち歌をCDで出していたが、あんな感じだろうか。最近で云うと誰が買っているか判らない超駄作の徳(以下略)。
時期で云うとエイジアがジョン・ペイン体制になって落ち着いた頃なんで、ちょっと気が抜けちゃったんだろうか。こういうのを出しても泰然としている辺り、天才の考えは理解不能である。本人は気に入っていそうで何となく怖い。

ジェフ・ダウンズ「ボックス・ヒュマーナ」


ジェフ・ダウンズの2ndソロ。全曲ボーカル・ナンバーの、「歌物アルバム」として完成度が高い。
ジョン・ペイン、マックス・ベーコン等子飼いのボーカリストが参加し、「白い車」「プラスティックの中の未来」「ラジオ・スターの悲劇」等の再演もあり、彼のソロの中ではわりとサービス精神の高い1枚である。
しかし、このアルバムの発表当時は第2期エイジアがジョン・ウェットンの2回目の離脱によって崩壊し、バンドの立て直し&新フロントマン探し&一人体制新曲作り、での大わらわだったはず。よく完成出来たものである。(このアルバム自体が次期エイジアのヴォーカルの公開オーディション、と云う笑えない噂もある)。
実はこのアルバム以前に「幻のセカンド」の発売予定があり、その内容はケイト・ブッシュ、キース・エマーソン、リック・ウェイクマン参加の、「プログレの歴史をリスペクト」する内容だったそうで、石丸電気の新作チラシにも載っていたが、いつの間にか立ち消えになってしまっていた。権利関係がややこしそうだが、これ、デモ・テープがあったら何処かで再発して欲しいなぁ。

ジェフ・ダウンズ「ザ・ライト・プログラム」


エイジアの中のジェフ・ダウンズの立ち位置は、「キーボードも弾ける作曲者兼プロデューサー」だと思う。資質としては、キース・エマーソンや坂本龍一と云うよりは、小室哲哉や筒美京平に近い。何のこたぁない、バグルスの二人は解散してからも、お互いに似たような事やってる訳である。逆に、ソロ・アーティストとしてのダウンズの顔は、存外見えにくい。毎回違う事やってるから、てのもあるが、良く言えば彼の才能を持ってすれば簡単だろう、と云うレベルのものが多く、渾身の代表作、みたいな作品が存在しないからである。それともソロ・アルバムと云うのは、彼にとっては余技、と云うかちょっとしたレクレーションみたいなものなんだろうか。
この1STソロは第一期エイジアに在籍中に発表されたもので、コンセプトは「当時最新のシンセである、シンクラヴィアを使用したシンフォニー」。明快である。同時期にエディ・ジョブスンが「テーマ・オブ・シークレッツ」で挑戦し、結局凡庸なヒーリング・ミュージックに落ち着いてしまっているジャンルに対し、さらっと挑戦しさらっと成功している。この「さらっと」と云う部分が、共感を呼べるかどうかで、この作品の評価はかなり変わって来るだろう。
もしかしたら自分の才能に実は一番気付いてないのが、ジェフ・ダウンズ本人なのかもしれない。

エイジア「XXX~ロマンへの回帰」



しっかし、2012年の現在、スタジオ盤の新譜を出し続けている大物プログレ・バンドが、イエスとエイジアだけになるなんて、昔なら誰が予想しただろうか。しかもメンバー被ってるし。ロバート・フリップは引退しちゃったし、クリムゾンは終生続けると思ったんだけどなぁ。
さてさてようやく出ました30周年記念盤。内容は前作「オメガ」辺りに比べると若干地味かな?とも思えるけど、ウェットン/ダウンズ組のソングライター・チームが悪い訳がなく、捨て曲なしの相変わらず信頼のブランドでおます。
エイジアはこれまで「アストラ」「アリーナ」等、新体制の3枚目以降は若干つまずくジンクスがあるが、今回は大丈夫か?この調子で4枚目、5枚目と続けて活動して欲しいものであります。

ソフト・マシーン「ライブ・イン・ノルウェー,71」


カンタベリー・ジャズ・ロックの大親分、ソフト・マシーンがリアルタイムでは日本であまり人気が無かったのは、スタジオ盤だけで紹介されていたから、が大きいのでないか。とにかく、アルバム毎にメンバーも音楽性も変わるので、ラーメン屋と思って行ったらとんかつ屋になってた、みたいなのばっかなのだ。どういうバンドか、なかなか実態が見えて来ない。それが改善されたのは、CD時代になって、スタジオ盤を繋ぐ大量のライブ盤が発売されてから。これで、順番に聴いて行けば、バンドとしての変化の必然性が見えるようになって来た。このライブ盤は、ニック・メイソンが「僕達の唯一の同僚」と評した、サイケデリック・ポップだった1st,2ndを経て、エルトン・ディーン等の加入により、大きくフリー・ジャズ方面に舵取りが為された時期のもの。名曲「フェイスリフト」も演っている。マシーンのライブ盤はキュニフォーム製の音質の良いもの、ヴォイスプリント製の音質関係ねーからとりあえずあるだけ出しちゃえシリーズの大きな2つの流れがあるが、これはその中間くらいの音質。オマケも付いてるよ。

スタン・ダグラス「サスペリア」


実はこの人、中古で買ったんで、経歴がよく判らない。本業はビデオ監督らしくて、iTunesで検索すると「Jazz」のカテゴリーが出て来るのだが・・・。しかしこれが割りと拾い物で、曲名が「サスピリオス」「ラクリモーネ」「テネブララム」・・・そう、ゴブリン・リスペクトのBGM集なんである。そのものズバリをカヴァーするのではなく、うま~く「魔女」「ディープ・シャドウズ」辺りの、初期のサントラ時代のゴブリンに類似した曲を再現している。プログレと云うよりは、昔よく出ていたアニメの「イメージ・アルバム」に近いか。ゴブリンの音楽と云うのは割りと類型が無く、(イ・リブラがいるけどメンバーが被ってるので関連バンドのようなもの)その意味では貴重である。珍品。

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