カンタベリー・ジャズ・ロックの大親分、ソフト・マシーンがリアルタイムでは日本であまり人気が無かったのは、スタジオ盤だけで紹介されていたから、が大きいのでないか。とにかく、アルバム毎にメンバーも音楽性も変わるので、ラーメン屋と思って行ったらとんかつ屋になってた、みたいなのばっかなのだ。どういうバンドか、なかなか実態が見えて来ない。それが改善されたのは、CD時代になって、スタジオ盤を繋ぐ大量のライブ盤が発売されてから。これで、順番に聴いて行けば、バンドとしての変化の必然性が見えるようになって来た。このライブ盤は、ニック・メイソンが「僕達の唯一の同僚」と評した、サイケデリック・ポップだった1st,2ndを経て、エルトン・ディーン等の加入により、大きくフリー・ジャズ方面に舵取りが為された時期のもの。名曲「フェイスリフト」も演っている。マシーンのライブ盤はキュニフォーム製の音質の良いもの、ヴォイスプリント製の音質関係ねーからとりあえずあるだけ出しちゃえシリーズの大きな2つの流れがあるが、これはその中間くらいの音質。オマケも付いてるよ。
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