ジェフ・ダウンズの2ndソロ。全曲ボーカル・ナンバーの、「歌物アルバム」として完成度が高い。
ジョン・ペイン、マックス・ベーコン等子飼いのボーカリストが参加し、「白い車」「プラスティックの中の未来」「ラジオ・スターの悲劇」等の再演もあり、彼のソロの中ではわりとサービス精神の高い1枚である。
しかし、このアルバムの発表当時は第2期エイジアがジョン・ウェットンの2回目の離脱によって崩壊し、バンドの立て直し&新フロントマン探し&一人体制新曲作り、での大わらわだったはず。よく完成出来たものである。(このアルバム自体が次期エイジアのヴォーカルの公開オーディション、と云う笑えない噂もある)。
実はこのアルバム以前に「幻のセカンド」の発売予定があり、その内容はケイト・ブッシュ、キース・エマーソン、リック・ウェイクマン参加の、「プログレの歴史をリスペクト」する内容だったそうで、石丸電気の新作チラシにも載っていたが、いつの間にか立ち消えになってしまっていた。権利関係がややこしそうだが、これ、デモ・テープがあったら何処かで再発して欲しいなぁ。
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