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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ホークウインド「ライブ・クロニクル」


86年作。前項『黒剣年代記』のライブ盤だが、2枚組の拡大版。原作者マイケル・ムアコックのナレーション入りで、リック・ウェイクマンの『地底探検』みたいだが、より世界観が分かり易いものになっている。『黒剣~』の曲に『死の天使』『チューズ・ユア・マスク』等の旧曲を交えた構成、これらの曲はライブ・バージョンと云う事で、よりハード・ロック調に、ラウドに演奏されている。全体の印象としてはプログレと云うより、同時期のUFOとかスコーピオンズに近く、シンフォニックな音楽のファンには敬遠されそうだが、これもまたホークスの持つ一面。80年代の傑作ライブ盤と呼ばれているのは、このアタマ一つ抜けたノリの良さであり、聴く側も難しい事を考えず、タテノリで対抗するが吉である。ホークウインドのライブは傑作が多く、これもその一枚。

 
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ホークウインド「黒剣年代記」


85年作。超多作のホークウインドの諸作の中で、前項『絶体絶命』に一番感触が近いのがコレ。やはりマイケル・ムアコックのヒロイック・ファンタジー『エルリック・サーガ』を元にしたコンセプト・アルバム。ホークスが日本でイマイチ人気が無いのは、普通のファンが「プログレ」に求めがちな叙情性や幻想性が希薄で、サイケデリックな演奏が長々と続くのは「テクノ」「トランス」系、楽曲は「70年代のハード・ロック」系統であるのが原因だろうか。本国では「英国のグレイトフル・デッド」とか言われているが、個人的には「ピンク・フロイドが初期のサイケデリック・ロックの方に進化していたら・・・」と云う興味で聴いている。その点『絶体絶命』とこの一枚は、コンセプトがはっきりしている事もあり、「普通のプログレ」としても聴ける。これを拡大した次作のライブ盤『ライブ・クロニクル』を受け入れられるかどうかが、ホークスのファンになるかどうかの鍵だろうか?

ホークウインド「絶体絶命~デラックス・エディション」


75年作。ホークウインドまずはこの一枚、とも言える最高傑作、とうとうデラックス・エディション化。フロイドやムーディーズと同じく、3枚組(2CD+DVD)とと、LPサイズのボックス・セットの2種類の豪華版で発売。クリムゾンやEL&Pの仕事で知られる、スティーブ・ウィルソンによるリミックス。国内ではともかく、英国本国でのホークスの人気が窺える。ホークウインド史上最強メンバーによる超絶演奏、SF作家マイケル・ムアコックによるヒロイック・ファンタジーをベースにしたコンセプト・アルバム仕立て、当時唯一キング・レコードから日本盤が出ていた事もあり、非常にプログレ・ファンが「聴きやすい」作品になっている。サイモン・ハウス(Violin,Key)、後に「モータヘッド」を結成するレミー(b、バンド名はこのアルバムから!)らの活躍がまず耳に残る。『時の狭間の戦士』→『絶体絶命』と云う邦題のセンスも良いやね~。大傑作。

エイジア「ジ・エッセンシャル・コレクション」


13年発売。初期エイジアのベスト盤、久々の発売。最もユニバーサルから全部入りの2枚組『エイジア・ゴールド』がまだ出てるからこっち買えよ、と言いたくもなるが、これは差別化の意味で1枚物の廉価版、海外では$5.49と云うお求め易い価格になっております。今回はプログレ専門レーベルのスペクトラム社が、ユニバーサルから権利を買っての発売。構成もコンピ盤『ゼン・アンド・ナウ』も含めた4枚からバランス良く取られ、愛情を感じさせる出来。どうも従来のゲフィン盤の1枚物のベストは選曲がおかしく、数曲のシングル・バージョンが入ってるって言っても、エイジアだから別に演奏が違う訳でもなく、フェイド・アウトで時間が短いだけだしねぇ。色々難しいだろうが、テイチクその他から出ていたエイジア・フィーチャリング・ジョン・ペインも、同じスタッフでベストを出して欲しいね。従来盤のベスト『アンソロジー』はペインによるウェットン時代の再録が混じってて、アレ。非常に聴き辛いっす。

難波弘之「Childfood,s End~幼年期の終わり]


13年作。難波弘之(Vo,Key)御大久々の新譜。しばらく野獣王国やS.O.J等、プログレ以外のバンド活動に忙しかったのか、ソロ名義としては27年振り(!)とか。最も、メンバーは松本慎二(b),そうる透(ds)なので、正確にはリーダー・バンドのS.O.Wの新譜ですな。S.O.Wは一言で言うと「エディ・ジョブソンがヴォーカルのU.K」(笑)。難波御大のヴォーカルは山下達郎譲りの透明感のあるもので、悪くない。今回は有名SF小説や映画をリスペクトしたコンセプト・アルバム仕立てで、キレのあるキーボード・ワークをたっぷり聴かせる出来になっている。続けてソロ名義でS.O.Wのライブも是非!!とここまで書いて気付いたけど、タイトルはフロイドの『雲の影』へのリスペクトにもなっとるのですな。

V.A「カンタベリー・サウンドの誕生」


13年再発。ブライアン・ホッパー(sax,Key)は弟の故ヒュー・ホッパー(b)と共に数多くのカンタベリー・バンドの創設に立ち会い、90年代後半から個人所蔵のライブ・テープを、英ヴォイスプリント社からアーカイブ盤として怒涛の勢いでCD化し始めた。当然60年代のカセットテープ録音なので殆どが音質劣悪、資料的な価値を除けば到底商品として成立し難いものばっかで、ファンからは「考古学」と揶揄される出来。その各バンドの黎明期の録音を集めたシリーズが、今回4枚組のボックス・セットとして国内盤がMSI社から再発。ある意味、プログレ・ファンでソフト・マシーン、キャラバン、ロバート・ワイアット、ヒュー・ホッパー、その他の新譜も旧譜も全部聴いてまだ聴きたい、と云う人向け。でないと、学者向けの専門書みたいなもので、全く意味を成さないだろう。この音楽からスウィンギン・ロンドンともまた違った、港町カンタベリーの60年代の息吹を感じ取れる人だけが聴くべき作品。今回解説の日本語版全訳が付いており、これが一番面白いかも。

EL&P「ライブ・イン・チリ 1993(DL販売)」

ヴぉ
13年発売。EL&Pのダウンロード販売シリーズ6作目。このシリーズ、売れてるのかな。ここの会社、エマーソンとトッド・ラングレンだけの品揃えで、今後大丈夫か?2枚組でサウンドボード音源、完全収録版。再結成EL&Pの2回目のワールド・ツアーからの録音で、エマーソンは右腕の不調、レイクはヴォーカルの不調と日によっては良いとこ無しのツアーだが、今回はまぁ、ボロが出ない程度には頑張っている。『タルカス』『海賊』『展覧会の絵』と、長尺物もアリアリで3翻増しだが、カール・パーマーがお仕事モードなので裏ドラが乗らず逆転ならず。まぁそんな感じのライブ盤です。それでも93年ツアーは公式盤ではレイク絶不調の『ライブ・イン・ポーランド』、断片的にしか聴けない『ゼン・アンド・ナウ』しか出てなかったので、音質が良ければ続けて欲しいっす。

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