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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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四人囃子「錯~四人囃子アンソロジー」


17年発表。恐らく「四人囃子」名義では最後の企画盤、アンソロジー『錯』が発売。CDX2+DVDX1の3枚組。四人囃子は1st『一触即発』、2nd『ゴールデン・ピクニックス』の2枚こそジャップス・プログの最高傑作だが、その後はテクノ、ニュー・ウェイブ等、時代を貪欲に取り入れたバンド展開をしており、むしろこの何でも飲み込んでしまうオールラウンドモデルこそが理解の鍵。今回は実質過去のボックス・セット『From The Vault』Vol.1,Vol.2からの抜粋に『おまつり』『一触即発』のリミックス・バージョンを加えた構成になっているが、90年代のデジタル・ポップの傑作『Dance』の楽曲も網羅した、活動期全般を見据えたものになっている。CD1がスタジオ・テイク(一部スタジオ・ライブ)、CD2がライブ音源。DVDは08年の再結成ライブの映像より。Rollyもカバーした名曲『空と雲』も入れて欲しかった。なすの茶碗焼き食べたいです。
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リック・ウェイクマン「オペラ座の怪人(完全版)」


17年発表。1925年版の無声映画『オペラの怪人』に、ウェイクマンが80年代後半に、全編音楽を付けてリニューアル販売したもので、当時はジョルジオ・モロダー音楽の『メトロポリス』等と異なり、英国のみでビデオ発売された。ナレーションはクリストファー・リー。その後歌物を中心に再録音されたアルバムが『ファントム・パワー』として発売されたが、オリジナルのBGMを含む復刻は今回がお初。BGM全編のCD2枚組に映画DVDの3枚組構成。最も、『ファントム・パワー』は別録音な為、マニアは両方手に入れる事になるが・・・。25年版の『オペラの怪人』はロン・チェイニーの怪人がやはりエポックであり、「作曲の才能のある異形の殺人ストーカー」と云う困ったワルっぷりがとにかくイカス。ウェイクマンのBGMは切れ目のない90分程度のもので、保管状態のせいか音質もそこそこ、まぁぶっちゃけ映像素材が無ければ『バーニング』や『リストマニア』等と他のサントラ作品と比べても、出来は遥かに劣る。リーのナレーション入りDVDはクラシック・ホラー映画マニアには価値があるって位でしょうかね。

リック・ウェイクマン「ピアノ・ポートレーツ」


17年作。再発やら未発表盤が続くウェイクマン、久々の「スタジオ盤新譜」。とは言っても、『ライフ・オン・マーズ』他数曲は、以前にD.ボウィー追悼で出したシングル盤と同テイク。ロックの名曲を、ウェイクマンがピアノ・ソロでカヴァー、と云う判りやすい構成。『ヘルプ!』『天国への階段』『アイム・ノット・イン・ラブ』等、元が追悼盤企画であったためか、御大、今回は割りと原曲に忠実なアレンジで、そんなにハジケていない。クラシック・ロック以外は『サマータイム』『アメージング・グレース』『白鳥の湖』等もカヴァー。プログ・ファンは『サマー~』はキース・エマーソンのバージョン、『アメージング~』はクリス・スクワイアのバージョン、『白鳥~』は79年の『ラプソディーズ』収録のヘンテコ・レゲエ・バージョンと聴き比べてみるのも面白いかも。少し勘ぐってみると、この企画、実質のファースト・ソロ『ピアノ・ヴァイブレーションズ』(但し発表時は無記名)のリバイバルであり、50年近く隔てた今、同じ企画に挑むウェイクマンの老境の心境を考えると、なかなか感慨深いものがある・・・ような、気もする?

アルティ・エ・メスティエリ「ザ・ベスト・オブ・イタリアン・ロック Vol.2」


15年作。2015年に川崎クラブ・チッタで開催された伊ジャズ・ロックの雄、アルティ・エ・メスティエリのスペシャル・コンサートのライブ盤、2枚組。オリジナル・メンバーのアルトゥーロ・ビダル(sax)復帰、更にメル・コリンズ(またか)がゲスト参加の二管編成、1st『ティルト』2nd『明日へのワルツ』全曲演奏の豪華版。アルティのライブはリーダー格のフリオ・キリコ(ds)が少しムラのある人で、割りとライブ盤が多い割にはそれなりに落差があるバンドだが、今回は一枚看板の凱旋興行と言うことで休養充分(?)アベレージの高いライブとなっている。当日は新譜の『ウニベルシ・パラレリ』も全曲演奏されたが、契約上の関係で盤面からはオミット。アルティがバックを務める異形の『スターレス』なんかも聴けるので、逆にアルティのライブ盤はこの一枚から始めても悪くない。久々のスマッシュ・ヒットと感じる快盤。イタリアン・ジャズ・ロック好きは必須。

タンジェリン・ドリーム「パーティクルズ」


17年作。フローゼ総帥亡き後、若手三人体制で活動中のタンジェリン、没後初の「カップディスク」発売。ティーカップを一杯セットするのと同じ時間で聴けるディスクを、と云う訳で昔で言う所の「ジャンボ・シングル」のことで今回は二枚組。長尺物のセッション1曲に、先般のベルリン・フェスからのライブ2曲と、ドイツ国内の追悼ライブから5曲。『ルビコン』『ホワイト・イーグル』『マザー・オブ・レイン』『ドルフィン・ダンス』等、70~80年台の著名曲から演奏されている。以前より旧曲の比率が多いのは、現メンバーによる「襲名披露」の周知化、を狙っての戦略だろうが、スタジオ新曲が実験的なセッション1曲のみ、と言うのは気にかかる。噂されていたピーター・バウマンの参加話も、何やら暗礁に乗り上げていつになるやら判らない。現イエスもそうだが、現メンバーによるフル・スタジオ盤の一刻も早い発表が望まれる次第。余り未亡人ビアンカさんの顔色を伺わず、「タンジェリン・ドリーム楽団」として細く長くやってくのも手だと思うよ。

ピンク・フロイド「ライブ・イン・サンタ・モニカ 1970」


70年作。著作権の(以下略)トップ・ギア・レーベルから新作。もうこういう商品は、「ハーフ・オフィシャル」とか、「陽の当たるブートレグ」とか、何か共通名称を付けてはどうか。例の巨大ボックス(何れ特集します)によりブートレグ系の製品は掃討駆除されたと思いきや、かつてのフロイドはツェッペリンも敵わない程のライブ・ツアー・バンド、公式のステレオ・ライン音源は発売出来なくても、当然有名どころの良質なオーディエンス録音は山ほどある訳で、はい、出してきました「サンタ・モニカ音源」。70年のライブをフル収録した2枚組で、録音も時代を考えれば良好、新曲『原子心母』『エンブリオ』もやっている、この時期のフロイドを知るには最適の一枚。この音源は数年前に某有名ブートレグの会社から丁寧なリマスター版が出ており、どうやらそちらをソースにこの製品を作成した節が見受けられる。もうなんと言うか、逆転現象?今後もこのノリでオーディエンス録音は出して来るだろうけど、嬉しいのか悲しいのか・・複雑です。

ブライアン・メイ「ファンタジー・ミュージック・コレクション」


16年発表。洒落ではないが、同姓同名のブライアン・メイで少し面白いCDが出ていたので。クイーンの方じゃないブライアン・メイはオーストラリア映画の作曲家だが、97年に逝去。70~80年台には数多くのホラー・サスペンス系のサントラを担当しており、80年台のビデオ・キッズは意識しなくとも彼の担当した音楽を聴いている筈。これは彼の担当したサントラ4作を合本して、2枚組で発売したもの。カーペンターの某映画みたいな話の『ヌードモデル危機一髪』、イタリア版はゴブリンが音楽を担当、最近リメイクされた昏睡超能力者もの?の『パトリック』、タイトルに偽りあり、と言うかジェイムズ・ハーバート原作の実は心霊ホラーの『墜落大空港(DVDタイトルは『ザ・サバイバー』)』その監督の,デヴィッド・ヘミングスが出演、邪悪なヒーラーものの『ハーレクイン』の4作。何れも映画史に残るとは言い難いが、なかなか曲者の佳作揃いでジャケ見てるだけでも楽しい(笑)。彼の音楽は小編成ながらオーケストラを使ったしっかりしたスコアであり、シンセ全盛のB級映画群の中でも格調のあるものだった。その後『マッドマックス』『同2』を担当した後、米映画『エルム街の悪夢~ザ・ファイナル・ナイトメア』『Dr.ギグルス』等を担当、第一線に躍り出るかと思いきや病魔に斃れる。B級映画群はこう云う才能豊かな人たちの尽力により成り立つ、合掌。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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