
18年作。国内カンタベリー・ミュージックの雄、アイン・ソフ再始動。山本要三(g)を中心に過去の参加メンバーを招集、数年ぶりのスタジオ盤であります。音楽性は「海の底の動物園」辺りをより現代の音で、フュージョン・ライクに仕上げた感じでしょうか。
ジェントル且つさり気なくテクニカル、優雅で夢幻的な世界を相変わらず表現しており、バカテクや変質プログレの多い現在の国内プログレ・バンドに少し食傷気味のオールド・タイマーの耳には心地よい響きでしょう。1曲目の軽快な「奇妙な鞄」で幕を開け、徐々に積み重ねて行きラストに10分以上の大作2曲「白鳥の湖パートⅡ」「トリプル・シーケンス」で締める辺りの完成度は流石。
いち早く活動再開した「シェヘラザード」、また「美狂乱」も今夏(19年)に新作が発売されるなど、国内プログ・ベテラン勢が何かと活気づいている昨今でもあります。
ライブも開催してほしいが、恐らくほぼ関西近圏なのが残念。初回盤は未収録曲の入ったCDR付きだが、まだ残っているかな。
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