
04年作。これ一作で終わってしまった、エルトン・ディーン(ts,as)とアレックス・マクガイア(P,Org、Key)のコラボ作。最もカンタベリー系は、ショート・ウエイブとかブレインヴィルとか、同一サークル内の一枚だけの集合離散が非常に多い訳ですが・・この辺はロック系と言うよりは、ジャズ・ミュージシャンの感覚だね。メンバーは他にイン・カフーツのフレッド・ベイカー(b)、リアム・ジェノッキー(ds)。サックスとオルガンのアド・リブの応酬を、リズム・セクションが追い上げる様に煽り立てる、と云うジャズのイディオムに則った曲展開、或る意味非常にベーシックな音造りになっていて、好感が持てる。ベイカーのベースも好サポート。曲によってはサックスがもう1管欲しいかな、と云う箇所もあるが、そこはディーンがサクセロ等で頑張っている。「この音楽は、あの古き良き時代を再現したものだ」と言うのはディーンがファラオ・サンダースと一緒に、サキソフォン・カンパニーに客演した時の言葉だが、このアルバムもそれに当て嵌まるかも知れないね。
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