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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ファビオ・フリッツィ「地獄の門」(iTunes販売のみ)

80年作。ルチオ・フルチ監督のアブストラクトなゾンビ映画、サントラがリマスター版でDL販売。かつては『サンゲリア2』(後続の作品とは別)として「ロードショー」誌で劇場公開の予定にもなっていた。田舎の寂れた村の神父トーマスが縊死してから、悪霊としてこの世に甦る。その目を見たものは口から全ての内臓を吐き出しながら死んでいき、彷徨える死体となって生者の頭の皮を剥いだりする。何だかよく判らんって?うん、本編を見てても、何だか良く判らんのだよ。相変わらずビート・レコードの仕事は本編に負けず劣らずいーかげんで、未発表曲が3曲増えているのは良いが、従来盤と編集が異なり入っていない曲も。それでもメロトロンを多用したフリッツィの曲はノリに乗っている時期であり、『サンゲリア』の変奏的なメイン・テーマを聴くだけでも悪かぁない。この曲はモルト・マカブレによるカヴァー・バージョンも有るよ。
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坂本龍一「戦場のメリークリスマス(30周年記念盤)」



83年作。最近アニメ映画『あの花~』を見た。ZONEの『Secret Base』が主題歌に使われており、云わばこれが掛かるタイミングに全てを掛けている映画。このタイミングが絶妙であり、ここで泣かない観客は人でなしと呼ばれても過言では無い(^_^;)。この「必殺の一曲」のタイミングの巧さ、が際立っている映画だと、やはりコレだろう。例え坂本龍一の名が未来で忘れられても、この♬チャカチェロチャ~ン♬の1曲は残り続けるに違いない。(リン・ドラムの♬チャ~ン♬の被り方は殆ど神憑り的!)30周年と云う事で、当時のエンジニアの手によるリマスター版が2枚組で再発。CD1はオリジナル(これも捨て曲無しの驚異的なサントラ!)、CD2は未CD化曲及び別アレンジ、別ミックス曲の入ったボーナス・ディスク。「劇中で使用したが旧サントラ未収曲」も入っており、何故未収にしたか、作曲家の判断の正しさが判る一枚でもあります。

サー・トム・ストッパード「ダークサイド」


13年作。『恋に落ちたシェークスピア』『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』等の劇作家、サー・トム・ストッパードがピンク・フロイドの『狂気』をモチーフに書き下ろした、英BBC製作のラジオ・ドラマのCD化。日本で言うと蜷川幸雄辺りの感覚ですかね。当然BGMは『狂気』各楽曲。内容は哲学的かつ難解な前衛劇であり、ちょっと一回聴いただけだとよく掴めない。BBCはラジオ・ドラマで評判が良かったものをTV化または映画化する事も多いので、これが売れてくれれば念願の『狂気』映画化か?!フロイディアンは一人三枚は買いましょう。PDFで6ケ国語の翻訳テキスト付き。日本語訳も含まれているが、機械翻訳の様で文章がこなれておらず、これなら立川直樹辺りの訳文で読んだ方がナンボかマシである。

ジョン&ヴァンゲリス「ページ・オブ・ライフ」


91年作。ジョン・アンダーソン(Vo)とヴァンゲリス(Synth)の共作ユニット、4枚目がヴァンゲリス自身のリマスタリングにより再発。アルバム未収録曲のシングルB面曲の追加有り。内容は旧3作品に比べ時代に合わせてポップ且つキャッチーな曲が並び、悪くない。が・・このアルバムだけ何故いつも別枠になってるかと言うと、初発売時にアンダーソンがヴァンゲリスの最終的な許可を得ずに、勝手にリリースしてしまったから。そのため、このアルバムも別編集のヴァージョンが米版などで存在する。(ちょいレア盤☆彡)アンダーソンはファースト・ソロ『サンヒローのオリアス』にマネージメントの許可を得ずにヴァンゲリスを参加させ、後で揉めた「前科」があるので、どうもこの人、この辺の契約の感覚が割りといい加減らしい。この一件で二人の仲は決裂、ジョン&ヴァンゲリスとしては最後の作品になっている。が、最近アンダーソンは『炎のランナー』のヴォーカル・バージョンをiTunesで発表したりしているので、このアルバム再発も雪解けの一環か?

デッキチェアー・ポエッツ「フー・ニード・パジャマズ?」


13年作。70年代の英ヘンテコ・サイケ・ハード・ロック・バンド、エルサレムのリーダー、リンデン・ウイリアムズ(Vo)による新ユニット。何と現イエス/エイジアのジェフ・ダウンズ(Key,Org)が掛け持ち参加。日本国内で出したエルサレムの紙ジャケ版がかなり売れた為、エルサレムの再結成を目論んだが、旧メンバーとの折り合いが付かず、新バンド名にて作品を発表・・と云う事らしい。ダウンズの参加も、70年代風オルガン・ワークの演奏出来る人、と云う人選なのだろう。ダウンズも期待に応えて、エイジア『アリーナ』期辺りのキーボード・ワークを、本人もノリノリで弾いている。アルバムの印象としては「超絶演奏をしないフランク・ザッパ(^_^;)」「わざとクダラない歌詞を唄うアモン・デュールⅡ」てな感じであり、この悪趣味な歌詞を受け入れられるかが鍵となる感じ。トイレの歌、洗濯機の歌、気合を入れて犬も馬もゾウも鳴く。演奏自体は結構まともなハード・ロックでごわす。

オデッシス「シークレット・ショウケース」


13年作。オデッシス、初のライブ盤、同内容のCD+DVDの2枚組にて発売。相変わらず抒情的且つ情感溢れる、雰囲気系プログレを繰り広げている。が・・・少し悪口を言うと、基本同工異曲のパターンの曲目が多く、「必殺の一曲」や「アンコール向けのノリの良い曲」が無いのはライブとしてはちょっと痛い。複雑な楽曲をスタジオ盤通りに演奏、てのはあるのだが、それが出来なければ最早プログレじゃない。良く言えば衒いのない落ち着いた演奏、悪く言えば地味である。ここはもう一つライブとしての仕掛けなり、引っ掛けが欲しいところだが・・・。オランダの大物、スーパーシスター辺りとジョイント・ライブでもしてくれれば、もうちょい面白くなるかもね。

オデッシス「ムーンドライブ(増補版)」


97年作。4曲入りのデビュー・ミニ・アルバムとして当初は発売、その後は03年に2曲追加されフル・アルバムとして再発(マルチメディア・トラック付き)、そして今回マルチメディアを外して03年のライブ盤を付けての2枚組として再々発。色々ややこしいがオランダのインスト・プログ・バンドのファースト、ようやく絶版から回復。車に乗るSEから始まり、キャメル、セバスチャン・ハーディ直系の美麗メロのギター・ワーク中心のインストが奏でられる。CD1のボートラはライブ1曲、デモ曲2曲。デモ曲は音質が悪いがギター、キーボードの演奏が気合が入ってるヴァージョン。CD2は03年のライブ。同時発売の13年のライブ盤『シークレット・ショウケース』と曲目は被るが、悪くはない。所謂耽美派プログ系が好きな人は是非。

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プログレは楽しい。プログレは、音楽ジャンルではなく、新たな人生の思考法だ(=^・・^=)

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