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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ロバート・フリップ「ア・ブレッシング・オブ・ティアーズ」


95年作。ロバート・フリップ(g)は、作品に感情を持ち込まない。ある意味クリムゾンもソロ・アルバムも、何処かこの現実でない空間を描いており、日常の瑣事はクリム王には無縁の世界と言えるかもしれない。(「純粋芸樹」と言い換えても良いかも)しかし、フリップにも唯一、心情をストレートに表した作品があり、それがコレ。フリップが「実母の死」を前にしての哀切、悲嘆、追想を情感豊かにサウンドスケープ(フリップ発明のギター・シンセ)で演奏したもので、普段感情を表さない人が、涙を流しているのを見る程、悲しい物はない。誰もが誰かの息子や娘として生まれて来たと云う、そんな単純な事実が、こんなにも胸を打つ。一生に一度、聴けば良い、そんな作品。

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フラッシュ「サイコシンク」

 
97年作。ついでに紹介。しばらく唯一のフラッシュのライブ盤だったが、72~73年のオーディエンス録音、ラジオ向けのモノラル録音音源を手元にあるだけぶち込みました、的な音質劣悪の文字通りの「公式海賊盤」。当時のヴォイスプリント社は、プログレ系でこうしたブートレグすれすれのライブ盤をかなり出していたが、リマスタリングもしてない結構雑な造りの製品が多く、要注意。(現にこのフラッシュの『トゥー・サイド・オブ・フラッシュ』、バグルスの『デモ・オブ・ザ・エイジ』辺りはメンバーから訴訟を起こされ、発売中止になっている)とりあえず聴ければ良いから出す、と云う姿勢はマニアには嬉しいものだが、それを公式盤でやっちゃイカンでしょ、と云う感じ。このライブ盤も、当時のライブがかなりピーター・バンクス(g)のジャジーなギター・ワークを生かし、ラフな長めの演奏をしていたのが判るのだが、曲は途中でちょん切れるし、音質はバラバラでモノとステレオが入り混じるし、聴いててかなりストレスが溜まります(^_^;)。

フラッシュ「フラッシュ・イン・パブリック」


13年作。元イエスの故ピーター・バンクス(g)の在籍したサイケデリック・プログ・バンド、フラッシュの73年のライブが初発売。主催者側が勝手に録音していた、高品質の録音テープが元となっている。生前のバンクスがリマスタリングに加わっており、関わったと云う意味では最後の作品になるか。フラッシュのライブ盤はヴォイスプリント社から『サイコシンク』が出ていたが、そこは「何でも出す」ので有名なヴォイスプリント、オーディエンス録音の為音質チョー劣悪。企画されていた2枚目のオフィシャル・ブートレグは、あまりの音質の悪さによりバンクスが裁判を起こして発売中止になっていた。ようやく音質の良いマスターが見つかった、て事なのだろう。内容もオリジナル・メンバー勢揃い、時期的に1stと2ndの代表曲が演奏されており、25分の大作『ドリームス・オブ・ヘブン』は超プログレ的名曲。バンクスのギター・ワークは、イエス在籍時はピート・タウンゼントの影響が顕著だったが、辞めてからは何故かスティーブ・ハウに酷似している。イエス・ファンは必聴盤。

ケネディ「トゥインクリング・ナサ」


86年作。DADAの解散後、泉陸奥彦(g,Synth)が再度結成したシンセサイザー・ユニット。音楽的には実質上DADAの「4thアルバム」と呼んでも差し支えない出来であり、こちらも今回初CD化された。基本、アルバム・タイトル通り宇宙に関係した曲が並び、DADA版の『コスモス』の趣きがある。(いや、タンジェリンの『アウト・イン・スペース』かな?)名曲『飛行船』のパート1,パート2は何故かこちらに後付けの収録。バンド形式になっているが、泉独特のメロディ・ラインはこのアルバムでも健在で、前作と同じく粒揃い。この後ケネディはレーベルを移籍して2nd(ライブ盤)を発表、メンバーの急死により発展的解消となっている。こちらも傑作なので、再発して欲しいものです。

DADA「DADA」


81年作。キング・レコードに移籍してのメジャー・デビュー作、通算では3作目。シンセ・ユニット、DADAとしては一番「分かり易い」アルバムとなっており、メロディーのはっきりとしたやや短めの曲がメインとなっている(あくまでプログレ基準だが(^_^;))。ライブでの代表曲『アルルの太陽』『アメリカ』『飛行船(パート3)』も収録。ファニーな『ジロ君のお誕生日会』、ジャズ・ロック的な疾走感のある『パーペチュアル・モーション』等、楽曲もこれ迄になくバラエティに富んでいるのも特徴。東海林修の諸作と並び、シンセサイザー・ミュージックが「プログレ」であり、テクノやニューエイジに統一されてしまう以前の、日本シンセ・ミュージックの傑作盤。

DADA「城壁/鏡の中の家」


79年作。DADAは、小西健司(Synth,Key)と泉陸奥彦(g)の結成したシンセサイザー・ユニット。75年に1st『浄』を発表、その後79年にカセット・オンリーで発売された2ndがこれで、今回SHM-CD/リマスター盤にての再発。91年にCD化された時は『鏡の中の家』がマスターに問題があり収録されておらず、『飛行船』等のライブ・テイクをボートラで代わりに入れていたが、今回別マスターが発見され、33年振り(!)にボートラ無しのオリジナル・フォーマットで再発。(と言う事は、91年版のCDも売りに行けない訳だ(^_^;))タンジェリン・ドリーム、ヴァンゲリス、フリップ&イーノ辺りのファンにお薦め、と言えば大体音楽性が判って貰えるだろうか。『城壁』はマイク・オールドフィールドの『オマドーン』に影響を受けた、と何かでメンバーが語っていたが、確かにそれっぽい展開がある。70年代シンセ好きは是非。

アイン・ソフ「スタジオ・ライブ・トラックス ,80,s&05」


07年作。発掘盤だが、現時点ではアイン・ソフ、最後のスタジオ盤。キング時代とメイド・イン・ジャパン時代のリハーサル、別テイクを集めたアンソロジー盤。1st『妖精の森』から『ナチュラル・セレクション』、2nd『帽子と野原』から『魔法の絨毯』『パイプ・ドリーム』『白鳥の湖』『帽子と野原』の別テイク、その他『フライト』『トリプル・シーケンス』等の楽曲を収録。従来盤よりラフな演奏になったりしている曲もあるが、アイン・ソフはベスト盤が無いため、隠しベスト盤として聴くのは悪くはない。6年前のアルバムにしては何故か異常な程レア盤、海外ではプレミア付き(^_^;)。見掛けたら即ゲットが望ましい。

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