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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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ビリー・シャーウッド&トニー・ケイ「ライブ・イン・ジャパン」


11年作。2011年の六本木ビルボードでのライブ、セット1+2を編集して2枚組で発売。シャーウッドのハウス・バンド、サーカで来日するかと思ったが、リズム隊無しのギター+キーボードでの参加。デュオ・ライブではなく、バンド形式のライブでリズム隊の演奏はシャーウッド自身によるテープ録音、それでもシャーウッド自身のマスタリングで生音と区別が付かない遜色のない音質。一人で何でもやっちゃうなぁ、この人。トニー・ケイは最近、元イエスと言うよりもシャーウッドの個人企業にシニアで再就職したお爺さん、の感が強し。さて内容だが、普段からシャーウッドのソロはワンパ感があり何度もこのブログでも苦言を呈しているのだが、ライブとなると話は別で、イエス、シャーウッドのソロ、サーカ、コンスピラシー・・・と関わった各種プログ・バンドの曲が入れ替わり立ち替わり聞けるのは他にないセールス・ポイント。特にシャーウッド在籍時のイエスの『トーク』『ラダー』期の楽曲は現在のメンバーのイエスでは、ライブでは完全にオミットされており、ここで聞けるのはなかなか希少感がある。良い曲も多いんだよね。イエス関連作としては質も高く、シャーウッド久々の好盤。『ロンリー・ハート』は声が出てないけどね。
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ロンドン・オリオン・オーケストラ・フィーチャリング・リック・ウェイクマン「ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア・シンフォニック」


16年作。フロイドの音楽をクラシックのオーケストラで、と同種の企画はこれまでにも山程あるが、今回はデッカ社から『炎』の曲に特化した企画物のアルバム。演奏は再録音版『地底探検』『アーサー王~』に参加でプログ・ファンにお馴染みのロンドン・オリオン交響楽団。その縁でピアニスト、キーボーディストとしてリック・ウェイクマンが全面に参加。これまでにもビリー・シャーウッドの一連のトリビュート・アルバムで意外にフロイドは何回もカヴァーしているウェイクマン、基本的にはオリジナルのリック・ライトの手癖は無視して自己流のクラシカルな演奏に終始、我の強いところを見せている。今回全面参加の今回のアルバムでもそれは変わらず、俺ならこう弾くぜ、のオンパレード。ある意味『炎』楽曲のウェイクマン流解釈、とも取れる興味深い一枚になっている。ヴォーカルでアリス・クーパーも参加。これが売れたら他のフロイドのアルバムもオーケストラ化するのかなぁ。

ノーマン・ウィスダム・フィーチャリング・リック・ウェイクマン「ア・ワールド・オブ・ウィスダム」


16年発表。2010年に95歳で逝去した、ノーマン・ウィスダムは第二次大戦以前より英米で活躍した伝説のコメディアン。ソングライターとしても活躍しており、戦後に掛けて何曲もスーベニア・ソングのヒット曲がある。このCDは彼の代表曲の再演及びスケッチを数点収録、その再演パートにて若き日のウェイクマンが参加。『ピアノ・ヴァイブレーション』と同じく無名時代のウェイクマンの発掘盤だが、ウェイクマン自身の個人レーベルからの発売。社交的な性格のウェイクマン、ウィスダムにも目をかけられ、晩年まで良好な関係だったらしい。モンティ・パイソン以前の英国スケッチ等は再発の機会も余り無く、こう云うイレギュラーな形で発売されるのは有り難い。スケッチの内容はまぁ、ともかく歴史的価値を味わうべし、の一枚。因みにこのCD、ストアに因ってはジャンルがロックじゃなくサントラの欄にあったり、直ぐに廃盤になりそうな気もするのでウェイクマン・マニアは早目の購入をしといた方が良いかも。

リック・ウェイクマン「地底探検(デラックス・エディション)」


74年作。やっぱり出ましたウェイクマンの超代表作『地底探検』デラックス版。CD1はオリジナル盤の2016年アビーロード・リマスター、CD2は74年ボストン公演、CD3は92年ブエノス・アイレス公演、DVD1はオリジナルのクオード・ミックス及び2016年ハイレゾオーディオ・リミックス。英国公演と日本公演の縮刷版パンフレット入り。CD2+3は別な形で既発で余りボーナスとしての魅力はないが、CD1の新規リマスターはオーケストラとバンド演奏の分離のくっきりとした、これまでにない高音質な出来。一部再録音盤も上回る箇所も存在し、このリマスター盤が結果的には一番の収穫と言える。当然中身は「古典小説のコンセプト・アルバム化」「オーケストラとの競演」「キーボーディストのソロ・アルバムのヒット」等、後のプログレッシブ・ロックの歴史に、様々な多大な影響を与えた古典的大傑作。一家に一枚必須。とりあえず買っとけ!の一枚、この後は『アーサー王~』の再録音版の発売も待機しており、今年のウェイクマン、硬軟取り混ぜてやたらと絶好調であります。

エイジア「フェニックス(デラックス・エディション)」


08年作。再結成オリジナル・エイジアのスタジオ盤1作目、契約期間切れの問題かオクターブ・レーベルから2枚組、デラックス・エディションにて再発。とは言ってもボーナス・ディスクに収まる未発音源がある訳ではなく、同一アルバムのユーロ盤ミックスとUK盤ミックス、それにプラス日本盤のボートラだったアコースティック・バージョン2曲収録と言う構成。UK盤は全体的に別ミックスだが、特に1曲目の『ネヴァー・アゲイン』のみアレンジ等が他国盤と異なる。このアルバムの製作時にはまだメンバー間の確執は完全に収まっておらず、アルバムの製作動機も2回目のツアーが諸事情で延期、ならばアルバムでも、と云う後ろ向きなもの。それをダウンズがあっちこっち行って説得し八面六臂の活躍、ついぞメンバー4人が同時にスタジオ入りする事は無かったらしい。「アルバムが完成するかどうかはギリギリまで疑問だった」とダウンズは述懐、それでも現代の録音技術で1枚のアルバムが完成、予想以上の好盤でセールス的にも成功、その後のツアーも盛況となり、この金銭的な成功もあって以降のメンバー間の軋轢も徐々に解消されて行く。ダウンズ社長とりあえず賭けに勝つの一幕。

エイジア「グレイテスト・ライブ・ヒッツ」


10年作。2枚組CD-R。何故か今頃Concert Live社から限定版で発売。2010年オメガ・ツアーの既発のオフィシャル・ブート3枚を抜粋したベスト盤。とは言え、ハイ・ヴォルテージ・フェス以外の製品は既に廃盤だし、価格も$9.99なのでまぁお得感はある。ここのオフィシャル・ブート製品はPA装置を通したまんまの音質、リマスタリング等はされておらず、雑な印象もあるが良く言えば臨場感の溢れる出来。このオメガ・ツアー、スティーブ・ハウの体調のせいかギター・パートが安定しておらず、日時によってはかなりふらついた印象を受けるが、この抜粋された三公演に関してはそんなに悪く無い。また、新譜『オメガ』からの曲を多めにフィーチャー、当然この時期にしか演奏されていないのでその辺りは売りと言えば売りかも。ハイ・ヴォルテージ音源はリマスターされて高音質でフロンティアーズ・レーベルから再発されているので、残りの大阪公演を含む三種類の音源もリマスタリングして他社から出ないかねぇ。

タンジェリン・ドリーム「或る人々」


88年作。タンジェリンのレア・サントラ作品、追悼盤のつもりで?再発。ジル・クレイバーグ扮する都会に住む新聞記者の母親が、ミシシッピ川の河口の自然の中で暮らすバーバラ・ハーシーに会いに行く。都会暮らしと自然の中での暮らし、何から何まで違う二人の間に起こるすれ違い、葛藤、そして友情。『暴走機関車』などのアンドレイ・コンチャロフスキー監督の、ロシア出身の経歴を活かした、まるでチェーホフかゴーゴリが現代を舞台として描いた様な、一幕物の人間ドラマ。朝もやの沼沢地を移すクリス・メンゲスの撮影がただひたすら美しい。普段B級のアクション・SF・ホラー等が多いタンジェリンのサントラの中でも異色作。しかし内容は監督の発注が「ピンク・フロイドの『炎』みたいにして』、と言う事でほぼ『炎』激似のBGMが全編を彩る、サントラ仕事と割りきった、良く言えばタンジェリンのプロ意識が感じ取れる佳作。タンジェリンのサントラ作品は廃盤が多いので、こうやってじわじわと再発してくれるのは助かります。

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