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残酷!音楽怪獣プログレ

しがないプログレ好きで、よく中古盤を漁っています。ときどきライブなんぞにも行っておりやす。

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スティーブ・ハウ「ホームブリュー6」


16年発表。ご存知ハウのホーム・デモ音源集、これでもう6集目。本人もこんなに続くとは思ってなかったのではないか。今回は、イエス最新作『ヘブン・アンド・アース』のデモ音源を筆頭に、エイジア、ソロ『タービュランス』『大いなる陰謀』『タイム』等過去のソロ作からのてんこ盛り。1曲目は巷で噂の『ヘブン・アンド・アース』から「♬おお~きなのっぽの古時計~♬」のデモ・バージョン。解説を読むと、今回のプロデューサーのロイ・トーマス・ベイカーとは音楽的な軋轢があったらしく、少なくともハウ本人は今回のアルバムには余り思い入れは持ってないらしい。最終局面でビリー・シャーウッドにミックスが交代したり、何か変だとは思ってたよ。パリス・セッションの頃から、どうもイエスとベイカーは相性が良くないのじゃなかろうか。また、ハウ自身もかなり物持ちの良い人で、86年のソロ『タービュランス』のボツ曲を10年のエイジアのアルバム『オメガ』で再利用したりしている。と云う風に、プログ・ファンなら解説を読むのが一番面白いです。きっとまだ出るよね、これ。
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ジョン・ミッチェル「ザ・ノスタルジック・ファクトリー」


16年作。元ジョン・ウエットン・バンド、アリーナ、現イット・バイツのジョン・ミッチェル(Vo,G)のファースト・ソロEP。昨年「ロンリー・ロボット」のプロジェクト名義でソロ・アルバムの発表はしているが、個人名義では意外にも今回が初めて。ハード・プログレの中堅として活動は長いが、今回も期待を裏切らぬノリの良い鮮やかな出来。フィル・コリンズの『テイク・ミー・ホーム』、EL&Pの『セラヴィ』のカバー・バージョン入り。70年代プログレのファン層に軸を置きながら、90年台以降の感覚で楽曲を古臭く思わせる事無く、新しい感触で提示出来るのがこの人の持ち味だと思う。イット・バイツも彼のヴォーカルのお陰で綺麗に復活出来た感じもある。そろそろイット・バイツの新作も出して欲しい今日このごろ。それとも次作はこのEPから発展させた新作スタジオ盤?

ホウクローズ「レ;エボリューション」


16年作。老舗スペース・サイケデリック・バンド、ホークウィンドの新旧メンバーが集まり、課外活動的にアルバムを発表している別働隊、ホウクローズの今年の新作が発表。再開後はほぼ1年に1枚スタジオ盤を出しているので、律儀と言えば律儀と言えるでしょうか。AKB48とSKB48みたいなものと言えば、判りやすいかも。(そんな事はない?)今回の発起人は旧メンバーのハーベイ・バーンブリッジ(b)。現リーダーのデイブ・ブロックとの不仲説が囁やかれているが、アルバムを別にしてしまえば顔を合わせる機会もなく一安心。内容は相変わらずの本家と区別の付かないスペース・ロックで、バーンブリッジの個性か楽曲はやや70年代のホークウインドを思わせるものとなっている。ほぼ同時にホークウインド本体とデイブ・ブロックのソロも発売。似たような内容のCDが3枚同時発売な訳で、ここらへんもAKBっぽいかも。(違うって。)

ザ・シン「トラストワークス」


16年作。故スクワイアとホワイトのご祝儀参加も今は昔、復活後マイペースな活動を続けていたイエスの前身バンド、何と今回はスウェーデンの期待のプログレ若手バンド、ムーン・サファリとの競演作。と言うより、スティーブ・ナーデリ(Vo)のみがムーン・サファリ側に参加している形なので、「ムーン・サファリ・フィーチャリング・スティーブ・ナーデリ」と言うのが正しい認識か。それでも若手側はきちんと年上側のシンの音楽性をリスペクト、元々ムーン・サファリ自体が「ビーチボーイズ・ミーツ・ジェネシス」の異名を持つコーラス重視のバンドなので、むしろシンの旧作よりもイエス寄りの曲調に変化しているのが何だか面白い。競作盤はプログレ系だと、過去にスラップ・ハッピーとヘンリー・カウ、イエスとバグルスなど変わった作品が多いが、両者ともその後のバンドの運命を左右されたのが共通している。すると、今回を契機にザ・シンの運命は・・・?アルバム自体は、ウォーミングな楽曲群が心地よい、良心的な佳作です。

キング・クリムゾン「ライブ・イン・トロント」


16年発表。現在の7人クリムゾン、1枚物の『ライブ・アット・オルフェウム』に続き初の2枚組フルライブ盤が発売。15年の加トロントでの演奏丸ごとパッケージング。ようやく現在ツアー中の最新モード・クリムゾンの、演奏の全貌が明かされる事となる。メル・コリンズ(Sax)入り、ジャッコ・ジャグジク(Vo,g)の21センチュリー・シゾイド・バンドからの移籍、トニー・レヴィン(b)の復帰、そう来たか~のトリプル・ドラム体制。出来上がったのは、過去例を見ない、どの時代のクリムゾンのナンバーでも演奏可能な「最強重戦車装備のクリムゾン」。ファーストから『コンストラクション・オブ・ライト』までの全てのアルバムをフォロー、正にベスト・オブ・クリムゾン。これをやっちゃったらもう後がないぞ、どうするフリップ翁?「このメンバーでのスタジオ盤は無い」等、ツアー終了後の引退または解散も年齢的に仄めかしているフリップ翁。それでもまだまだ現役感を醸し出しているので、元祖グレート・ディシーバーの名に恥ず、もう一花の展開を期待しても良いのかな。曲順は割りと日替わりなので、2枚目、3枚目のフルライブも出して欲しいね。

ピンク・フロイド「ライブ・アット・レインボー・シアター1972」


16年発表。放送用ライブ音源を著作権法の網目をくぐり、アーティスト非公認公式CDとして発売し続けるTOP GEARレーベル、大物フロイド三度目の登場。『狂気』発表前夜、英レインボー・シアターでのフルライブ盤、二枚組。なのだが・・・これは過去何十年にも渡り再発されている、超有名ブートレグ音源。FM放送もされたが、ライン録音ではなくラジオ局自体による優秀な「オーディエンス録音」。『Best Of Tour ,72』のタイトルで有名ブート・ブランドのSwinging Pigレーベルから発売され、以降ブートにも拘らずリマスター盤、高音質盤、アナログ・リマスターとデジタル・リマスターのカップリング盤など、ありとあらゆる商品が出ている超有名音源。当然そういった過去のブート製品よりも、基本的にリマスタリングをしていない、今回の公式盤の音質はかなり劣る訳であり、こういったハーフ・オフィシャル製品とブートレグの間に横たわる深い闇を感じてしまう。『雲の影』レア・ライブ音源を三曲ボーナス収録しているので、その辺りのみがアドバンテージ?

ゴブリン「オスティナート~ライブ・イン・テキサス」


16年発表。マッシモ・モランテ(g)在籍の本家「ゴブリン」、14年米テキサスでの2枚組・フルライブ盤。フルライブとしては先月の「ゴブリン・リバース」版を含めて3組目。ややこしいのは、「ゴブリン・リバース」組のファビオ・ピニャッテリ(b)、アゴスティーノ・マランゴロ(ds)もこの「ゴブリン」に在籍中な事。どうなっとんねんこれ?喧嘩別れをして二つのバンドに分裂した訳ではないらしい。CDの最終ミックスもピニャッテリが担当、何か関係も良好みたいだし、ピニャッテリ、マランゴロは両方のバンドに在籍しながら同じゴブリンの曲を演奏している事になる。いつになっても複雑怪奇なイタリアン・プログ界。人間関係の方が遥かにミステリアスである。さて、演奏内容の方はフュージョン寄りのリバース組と違い、本家らしい極めてサントラ原曲に寄せた演奏。選曲も『サスペリア』『ゾンビ』等オーソドックスな選曲が為されている。このままだと先に分裂した『クラウディオ・シモネッティズ・ゴブリン』と併せ三つのバンドが世界の何処かでゴブリンの曲を演奏している事になる。良い時代と言えるのか、そうなのか?

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