
95年作。ジェネシスのトニー・バンクス(Key)のソロ作は、作品の完成度はどうあれ、他メンバーの諸作に比べて余り商業的に恵まれていない。何度も「売れ線」を狙ったソロ・プロジェクトを立ち上げており、89年の『バンクステートメント』、92年の『スティル』等、内容は悪くないのだが、全て結果は惨敗^_^;。中古CD市場では500円のアウトレット・コーナーの常連さんになってしまっている。このアルバムもマルチ・ミュージシャン、ジャック・ヒューズ(Vo,g,Key)とのコラボ作、かなり上質のポップ・ロック・ユニットで、80年代に発売されていたらもう少し売れていた気もする。人生、タイミングとか運の問題もあるのだなぁ。このアルバムも曲も演奏もキャッチーなものが多いが、所謂「引っ掛かり」が無く、あえてイチャモンを付けるとすればその辺が敗因かも。近年は交響曲の作曲、ミュージカルの制作等晩年のジョン・ロード化しているが、もう一回位懲りずに、山っ気を発揮して欲しい気もするぞ。
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