
71年作。前項のホッパーと同様、高音質版仕様の再発。マシーンの4th制作とほぼ同時期に発表された、エルトン・ディーン(Sax,Key)の初リーダー・アルバム。コンセプト・メーカー、「前衛作曲家」としての資質の高いホッパーとは異なり、ディーンはプレイヤー意識の高い「演奏家」の資質が勝った人であったと思う。それで生涯良き友人同士だったのかも。何かジョージ・ハリスンとクラプトンみたいだ。このアルバムもマシーンの同僚やキース・ティペット・グルーブをゲストに迎えての、スタジオ・ライブ形式でのフリー・ブロウイング大会。かちっと構成されたマシーンのスタジオ盤とは違い、ディーン、気持ち良さげに吹きまくりで、インプロヴィゼーションも弾んでおり、その意味では非常に正しいソロ・アルバムと言える。この後ディーンはよりフリー・ジャズに傾倒して脱退・・・するがソフト・ヒープ、ソフト・マシーン・レガシー等に形を変えて出戻っている。日本盤CDはボートラのBBCセッションが1曲多いお徳用。
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