79年作。プログレでは無いが、関連作として。ゴブリンがサントラを担当した映画の中で、一番の異色作がこの恋愛映画の『抱いて(Amo Non Amo)』。殺人鬼もゾンビも出て来ません。結構ドロドロした映画なので、女性が一番怖い、と言えなくもないけど。つーか、何でこんなのゴブリンに発注したのか。LP時にはB面が「サスペリア」「ゾンビ」等のベスト・アルバムと化して、印象は破茶目茶。CD化でようやく未収録曲が追加されて、単体アルバムとなった。さて、『パトリック』等、イタリア公開時にブライアン・メイの音楽を無理矢理ゴブリンに変えられた映画はあるが、この映画は逆に、アメリカ公開時に音楽をバート・バカラックに変更されている。ポール・アンカやマイケル・マクドナルドの歌モノが入り、非常に真っ当な恋愛映画のサントラになっている。何でこっちの芸風にしなかったのかなぁ。未DVD化だが、商品化の際には、ゴブリン版とバカラック版の2IN1で出して欲しいと思う。