
07年発表。カンタベリー・ミュージック研究家のマイケル・キング主催、リール・レコーディングス社のアルバムが7枚、国内盤で発売。元々メジャー・レーベルでは出せない、未発表曲集やライブ盤を商品化するのを眼目として発足したレーベル、今回も既に故人となってしまったミュージシャンの作品を中心に、マニアックなラインアップが発表されている。G.F.フィッツ・ジェラルドは60年代にアルバムを残したが、その後はライブでの即興音楽を中心に活躍していた変態性ソングライター。ロル・コックスヒルはカンタベリー周辺で、ジャズとプログレッシブ・ロックのバンドを自由に往来していたフリーキーなサックス奏者。75年にこの二人が共演して、当時所属していたチャーリー・レーベルからも発売中止の憂き目に逢ったのがこの作品。フィッツ・ジェラルドのギター・インストにコックスヒルのサックスが縦横無尽に絡むフリー・インプロヴァイゼーションの長尺物の楽曲が3曲。ジャズと云うより独特の浮遊感漂う、環境音楽作品として聴いた方が良いかもしれません。
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